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水銀に関する水俣条約と最新対策・技術

Recent Developments for Minamata Convention on Mercury

★「水銀に関する水俣条約」の採択・署名を受け、国際的な水銀管理をめざす動きが加速!
★水銀の長期安定管理に向け、分析や回収、処理技術を詳述!
★国際動向から国内各地での取り組みまで、これからの水銀処理のヒントとなる1冊!

商品コード:
T0950
監修:
高岡昌輝
発行日:
2014年11月25日
体裁:
B5判・300頁
ISBNコード:
978-4-7813-0977-4
価格(税込):
77,000
ポイント: 700 Pt
関連カテゴリ:
地球環境
地球環境 > 環境浄化・修復

Review

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キーワード:

水俣条約/水銀汚染/水銀処理/有機水銀/環境汚染対策/大気汚染/海洋汚染/リサイクル/水銀分析/蛍光灯/体温計・血圧計/水銀安定化

刊行にあたって

 昨年、2013年10月に「水銀に関する水俣条約」が採択されました。
 今後、われわれは、水銀の人為的な排出を削減するため、元素である水銀自体を採掘・供給、使用、排出、廃棄、循環利用に至るすべての段階で適正な管理を実行していかねばなりません。日本は過去の悲惨な経験から水銀のクリーン化がいち早く図られた国の一つでありますが、水俣条約の理想に到達するには、これからもさまざまな問題を認識し、解決していく必要があります。本書の出版は時宜を得たもので、多くの水銀に関連する研究者および技術者等に執筆いただきました。本書のタイトルである「水銀に関する水俣条約と最新対策・技術」とは一見直接的には関連しないと思われるような環境動態などの最新情報も収録させていただきました。これらの科学的知見の蓄積は水銀を全世界で制御するという機運をもたらし、条約につながったものであり、多くの示唆を含んでいます。また、国際的な問題の解決には社会科学および自然科学の両方が必要であるとともに、実際に社会に水銀対策を実装していくためには行政や組織が大きな役割を果たしますので、その情報もできるだけ盛り込んだものとなっております。

(本書「はじめに」より抜粋)

著者一覧


高岡昌輝   京都大学
貴田晶子   愛媛大学
坂本峰至   環境省 国立水俣病総合研究センター
村田勝敬   秋田大学
大塚 直   早稲田大学
増田正悟   環境省
高村ゆかり  名古屋大学
赤木洋勝   ㈲国際水銀ラボ
松山明人   環境省 国立水俣病総合研究センター
冨安卓滋   鹿児島大学
矢野真一郎  九州大学
児玉谷仁   鹿児島大学
水谷 聡   大阪市立大学
中川良三   千葉大学
渡辺朋亮   日本インスツルメンツ㈱
谷田幸次   日本インスツルメンツ㈱
日下雅明   日本インスツルメンツ㈱
藤原 悌   野村興産㈱
浅利美鈴   京都大学

浜田恒徳   JFE環境㈱
三浦大介   首都大学東京
愛甲博美   岡山理科大学
田村暢宏   (一社)日本照明工業会
永淵 修   滋賀県立大学
柴田悦郎   東北大学
長安立人   三菱日立パワーシステムズ㈱
守富 寛   岐阜大学
小口正弘   (独)国立環境研究所
福田尚倫   京都大学
高橋史武   東京工業大学
石橋康弘   熊本県立大学
山元 恵   環境省 国立水俣病総合研究センター
岡田和夫   ㈲イーエス
若林完明   京都市 環境政策局
藤原 忠   京都市 環境政策局
矢野弘道   熊本県 環境生活部
工藤 聖   熊本県 環境生活部
橋本雄幸   (公社)東京都医師会

目次 +   クリックで目次を表示

【第I編 総論】
第1章 国内および世界の水銀の使用・排出状況
1 はじめに
2 水銀利用の歴史と生産量
3 世界と日本の水銀需要量
4 世界の水銀の大気排出量
5 日本の水銀のマテリアルフローと大気排出量
6 水俣条約における排出源対策
7 まとめ

第2章 地球規模での水銀汚染と生体影響
1 はじめに
2 地球規模の水銀汚染評価
3 水銀の体内動態と生体毒性
4 大規模なメチル水銀中毒事件
5 途上国の水銀汚染と健康影響
 5.1 小規模金鉱山における水銀による環境汚染と健康影響
 5.2 小規模水銀鉱山における水銀による環境汚染と健康影響
6 メチル水銀の高い経胎盤移行性
7 おわりに

第3章 水銀条約の国内対応に関する法的課題
1 はじめに
2 輸出
 2.1 水銀条約
 2.2 わが国の現在の状況
 2.3 条約の履行確保と懸念事項
3 大気への排出
 3.1 わが国の現状
 3.2 水銀大気排出規制の理由と,対象業種,対象施設の規模
 3.3 規制の方法
 3.4 測定,記録
 3.5 上記以外の実効性確保のための措置
 3.6 排出規制の実施主体
 3.7 国民の努力義務
 3.8 インベントリー,国家目標
 3.9 媒体横断的な観点
4 水銀添加製品
 4.1 水銀条約およびわが国の現状
 4.2 水銀条約への対応
5 水銀廃棄物以外の水銀の環境上適正な暫定保管
 5.1 水銀条約およびわが国の現状
 5.2 条約の国内対応
6 水銀廃棄物
 6.1 わが国の現状と水銀条約
 6.2 国内対応
  6.2.1 廃金属水銀の処理
  6.2.2 水銀汚染物(水銀を含む汚泥,焼却残渣(燃え殻,ばいじん))の環境上適正な管理
  6.2.3 水銀添加廃製品の環境上適正な管理

第4章 「水銀に関する水俣条約」の概要と今後の課題
1 はじめに
2 条約の背景
3 条約発効に向けた状況
4 条約の概要
 4.1 前文
 4.2 目的(第1条)
 4.3 水銀の供給源(第3条第3項等)
 4.4 国際貿易(第3条第6項等)
 4.5 水銀添加製品(第4条)
 4.6 水銀を使用する製造工程(第5条)
 4.7 零細及び小規模の金の採掘(第7条)
 4.8 大気への排出(第8条)
 4.9 土壌・水への放出(第9条)
 4.10 水銀廃棄物以外の水銀の環境上適正な暫定的保管(第10条)
 4.11 水銀廃棄物(第11条)
 4.12 汚染された場所(第12条)
 4.13 資金,技術援助等(第13・14条)
 4.14 健康に関する側面,情報の交換,公衆のための情報・啓発・教育,研究・開発・監視(第16条~第19条)
 4.15 実施計画(第20条)
 4.16 報告(第21条)
 4.17 その他(条約の評価,発効)
5 条約の早期の締結・発効に向けた取り組み

第5章 水銀条約の国際規制―その評価と課題
1 はじめに
2 水銀条約の内容
 2.1 条約の目的
 2.2 水銀の供給規制
 2.3 水銀の国際取引の規制
 2.4 水銀添加製品の規制と水銀・水銀化合物を使用する製造工程の規制
 2.5 零細・小規模金採掘(ASGM)の規制
 2.6 大気への水銀排出の規制
 2.7 土壌・水への放出の規制
 2.8 水銀の暫定的保管と水銀廃棄物の適正な処分
 2.9 汚染サイト
 2.10 健康に関する規定
 2.11 その他制度的取り決め
3 水銀条約の評価—その特質と意義
 3.1 国際的課題としての水銀規制
 3.2 水銀条約の包括的アプローチ
 3.3 製品規制と国際取引の規制
4 水銀条約の当面の課題
 4.1 条約の早期発効と効果的な実施ルールの策定
 4.2 日本の締結と実施に伴う課題
5 結びにかえて

【第II編 環境中水銀の分析技術】
第6章 水銀の環境・生体内動態研究のための高精度分析技術
1 はじめに
2 総水銀の分析―還元気化原子吸光法(循環-解放送気方式)による測定法
 2.1 本測定方式の原理と特徴
 2.2 試験溶液の測定法
 2.3 試験溶液調製法
 2.4 水試料以外の生物・環境試料
 2.5 水試料
3 メチル水銀の分析法
 3.1 ジチゾン抽出-ECD-ガスクロマトグラフィー法による定量
  3.1.1 生物・生体試料中メチル水銀の分析
  3.1.2 環境試料中メチル水銀の分析
 3.2 塩酸溶出-トルエン抽出-ECD-ガスクロマトグラフィー法による毛髪試料中メチル水銀の定量
  3.2.1 試験溶液の調製法
  3.2.2 試験溶液の測定
4 水銀分析法の信頼性と精度管理
5 おわりに

第7章 水俣湾海水中の水銀濃度および水質に関する季節変動
1 はじめに
2 水俣湾水質モニタリングの概要
 2.1 試料採取
 2.2 分析および測定項目
3 水俣湾の水質変動
 3.1 過去から現在までの水俣湾における溶存態水銀濃度の水質変動
 3.2 水俣湾における溶存態水銀濃度の季節変動
 3.3 海水中における水銀の有機化
4 水俣湾における粒子状水銀の動態モニタリング
 4.1 モニタリングの概要
 4.2 測定結果について

第8章 土壌,底質試料中のメチル水銀分析法とその信頼性評価
1 はじめに
2 研究室間相互比較による手法の信頼性評価
 2.1 試料の調製
 2.2 分析方法
  2.2.1 総水銀定量法
  2.2.2 メチル水銀定量法
 2.3 結果
3 乾燥方法による分析値の変動
 3.1 試料の調整
 3.2 メチル水銀分析方法
 3.3 結果
4 まとめ

第9章 水銀のpH依存性溶出挙動
1 はじめに
2 水銀化合物の溶解度のpH依存性
3 都市ごみ焼却飛灰からの水銀のpH依存性溶出挙動
 3.1 異なる焼却飛灰での溶出特性の比較
 3.2 焼却飛灰に対するキレート薬剤処理による安定化効果
4 共存イオンによるpH依存性溶出挙動の変化―熱力学平衡計算ソフトを用いた予測―

第10章 生活環境における土壌中残留水銀の形態および動態
1 はじめに
2 土壌中の残留水銀濃度
 2.1 地球化学的バックグラウンド濃度
 2.2 土壌中水銀の垂直分布
 2.3 土壌中水銀濃度
3 土壌中水銀の形態
4 土壌中の残留水銀の動態
 4.1 溶出
  4.1.1 精製水による溶出
  4.1.2 酸性溶液による溶出
  4.1.3 海水による溶出
  4.1.4 土壌中残留水銀の溶出量
 4.2 ガス状水銀
  4.2.1 土壌ガス状水銀と大気中水銀との関係
  4.2.2 自然気化水銀量
5 おわりに

【第III編 廃棄物からの水銀分離・リサイクル技術】
第11章 水銀連続測定法
1 はじめに
2 水銀連続測定法の種類
3 水銀連続測定法の測定事例
 3.1 THE ENVIRONMENTAL TECHNOLOGY VERIFICATION PROGRAM
 3.2 可搬型装置を用いた連続測定の事例
4 おわりに

第12章 水銀含有廃棄物の処理・リサイクル技術
1 はじめに
2 会社概要
3 水銀含有廃棄物について
4 焙焼処理
5 資源循環
6 水銀の長期安定化保管
7 おわりに

第13章 水銀含有廃製品の回収
1 水銀含有廃製品について
2 製品別回収方法
3 回収率向上に向けた取組例や課題
 3.1 多様な回収方法の模索
 3.2 蛍光管のグリーンサービサイジング
 3.3 台湾における蛍光管の回収システム
 3.4 退蔵された水銀含有製品

第14章 廃蛍光ランプからの水銀回収
1 はじめに
2 蛍光ランプの発光原理と構成
3 蛍光ランプリサイクルの現状と問題点
4 JFE環境の蛍光ランプ処理フロー
5 水銀の回収
6 今後の課題

第15章 磁性活性炭と高勾配磁気分離による水溶液中からの水銀除去
1 はじめに
2 磁性活性炭と高勾配磁気分離による水溶液中からの水銀除去システムの概要
3 磁性吸着剤の作製とその物性
 3.1 磁性活性炭(MAC)
 3.2 酸化磁性活性炭(Ox-MAC)
 3.3 SH基装飾磁性活性炭(SH-MAC)
 3.4 プラズマ照射磁性活性炭(PI-MAC)
4 水銀吸脱着実験
5 高勾配磁気分離実験
6 結論

第16章 水銀含有固化物の回収と管理
1 はじめに
2 水銀の固体化法
 2.1 硫黄架橋モリブデン錯体(NTA錯体)溶液を用いる金属水銀の固体化
 2.2 NTA錯体溶液を用いる水銀イオン(Hg2+)の固体化
3 結果と考察
 3.1 NTA錯体溶液を用いる金属水銀の固体化
 3.2 NTA錯体溶液を用いる水銀イオン(Hg2+)の固体化
4 NTA錯体溶液を用いる水銀処理の応用
 4.1 NTA錯体溶液を用いる蛍光管中の水銀捕獲と水銀の固体化
 4.2 NTA錯体溶液を用いる土壌および水質中水銀への応用
 4.3 NTA錯体溶液を用いる環境モニタリング技術

第17章 ランプにおける水銀量削減の取り組みについて
1 はじめに
2 ランプの種類と発光原理
3 ランプにおける必要水銀量
4 ランプ封入水銀の削減技術
5 「水銀に関する水俣条約」とランプ中の水銀の制限
6 ランプに封入された水銀の環境影響
7 国内ランプ業界への影響について
8 おわりに

【第IV編 大気への水銀排出とその対策】
第18章 大気中の水銀,汚染物質の観測
1 はじめに
2 大気中水銀モニタリングの現状
3 山岳における大気中水銀の観測方法
 3.1 伊吹山での観測
  3.1.1 大気中水銀の季節変動
  3.1.2 大気中水銀の鉛直分布
  3.1.3 大気中水銀の長距離輸送解析
4 降水中水銀の観測方法
 4.1 伊吹山における降水中水銀濃度の短期変動
 4.2 琵琶湖北部摺墨における降水中水銀濃度の年変動
  4.2.1 降雨イベントごとの降水中平均総水銀濃度
  4.2.2 降水中総水銀濃度の変動
  4.2.3 降水中総水銀濃度と気象イベント
  4.2.4 降水中総水銀濃度とサンプリング時間
  4.2.5 降水中水銀の形態別測定

第19章 非鉄製錬における水銀除去技術
1 はじめに
2 非鉄製錬における排ガス処理と硫酸製造
3 水銀除去技術
4 まとめ

第20章 大気への水銀排出対策
1 はじめに
2 大気への水銀排出量
 2.1 大気への水銀排出源
 2.2 地域別大気への水銀排出量
3 大気への水銀排出規制と水俣条約
 3.1 各国における現行規制
 3.2 水俣条約と大気への水銀排出
 3.3 BATガイドライン
4 大気への水銀排出対策
 4.1 水銀の排出対策を求められる産業分野
 4.2 石炭火力向け環境対策設備概要
 4.3 石炭火力向け水銀除去技術
  4.3.1 水銀除去強化型技術
  4.3.2 水銀除去特化技術
5 おわりに

第21章 排ガス中の水銀処理
1 はじめに
2 水銀排出量
3 生成機構を利用した除去
4 排ガス処理システムによる除去
 4.1 既存技術の適用
 4.2 排ガス処理装置の設置状況
 4.3 集塵装置
 4.4 湿式脱硫装置
 4.5 石炭中塩素濃度
 4.6 吸着剤利用
 4.7 混炭
5 あとがき

【第V編 水銀含有廃棄物の最終処分技術と土壌浄化】
第22章 環境上適正な水銀廃棄物の管理について
1 はじめに
2 水俣条約における廃棄物関連分野
3 日本における水銀の流れおよび水銀廃棄物に与える影響
 3.1 水銀マテリアルフロー
 3.2 水銀含有率と処分方法の選択
4 余剰水銀の長期保管・最終処分
 4.1 余剰水銀の安定化手法
  4.1.1 SPSS法(Sulfur Polymer Stabilization/Solidification)
  4.1.2 気相合成
  4.1.3 せん断およびミリング
 4.2 海外における余剰水銀管理の現状
  4.2.1 アメリカ
  4.2.2 EU
5 おわりに

第23章 回収水銀の保管・処分形態の熱力学的探索
1 はじめに
2 水銀を含む二元系平衡状態図に基づく保管・処分形態候補の整理
3 熱力学平衡計算を用いた水銀化合物・合金からの水銀気相分配率の推定
4 まとめ

第24章 遊星ボールミルを用いたメカノケミカル合成による余剰水銀の安定化手法
1 はじめに
2 遊星ボールミルによる金属水銀の安定化方法
3 手法の評価
 3.1 物質収支
 3.2 金属水銀安定化中の漏洩水銀の測定
 3.3 ボール径の影響
4 生成物の評価
 4.1 生成物質(硫化物)の水銀含有量
 4.2 XRD分析による生成物の同定
 4.3 熱分析
 4.4 溶出試験
 4.5 ヘッドスペース試験
5 おわりに

第25章 水銀の回収・保管・処分におけるリスク評価
1 はじめに
2 水銀の環境リスク評価のための環境動態モデル
 2.1 水銀の環境リスクの考え方
 2.2 水銀の環境動態モデルの考え方
 2.3 水銀の環境動態①:物理的反応(溶出,移流拡散,沈降,吸脱着)
 2.4 水銀の環境動態②:化学的反応(錯体形成,酸化,還元,メチル化,脱メチル化)
 2.5 水銀の環境動態③:生物学的反応(メチル化,脱メチル化,還元,生物濃縮)
 2.6 環境動態モデルにおけるパラメータ値の変動性
 2.7 埋立地の初期条件
 2.8 環境動態モデルの数式化とパラメータ値
3 水銀の埋立処分における環境リスク
 3.1 埋立地浸出水の水銀濃度の経時変化
 3.2 埋立地からの累積水銀排出量とリスク顕在化時間
 3.3 環境リスクに重要なパラメータと現実的な対策案

第26章 バイオレメディエーションによる水銀汚染環境の浄化
1 はじめに
2 バイオレメディエーション
3 バイオボラタリゼーション
4 バイオアキュムレーション
5 ファイトレメディエーション
6 おわりに

第27章 低温加熱処理法による水銀汚染土壌浄化技術
1 はじめに
2 水銀低温加熱処理法の概要
 2.1 処理技術の概要
 2.2 水銀低温加熱処理プラントの概要
  2.2.1 基本条件
  2.2.2 本処理プラントの概要
3 水銀低温加熱処理法の効果の確認
 3.1 室内実験結果
  3.1.1 加熱温度と水銀除去効果
  3.1.2 反応促進剤添加量と水銀除去効果
  3.1.3 加熱時間と水銀除去効果
 3.2 実証実験結果
  3.2.1 実験プラント
  3.2.2 実験結果
  3.2.3 まとめ
4 おわりに

【第VI編 各地での水銀処理への取り組み】
第28章 京都市の水銀対策と有害・危険ごみ等の移動式拠点回収の取り組み
1 はじめに
2 発生源対策と乾電池等の水銀含有廃棄物の拠点回収
3 クリーンセンターからの水銀回収と最新の処理技術
4 欧米における家庭系有害・危険廃棄物の処理の考え方
5 有害・危険ごみ等の移動式拠点回収の取り組み
6 有害・危険ごみ等の移動式拠点回収事業における回収状況と今後の課題

第29章 水銀フリー社会をめざす熊本県の取り組み
1 はじめに
2 熊本県と水俣病
3 水銀ゼロ推進事業
 3.1 水銀含有製品使用実態等調査
  3.1.1 実施内容検討
  3.1.2 アンケート概要
  3.1.3 調査結果
 3.2 県営水俣広域公園の水銀使用量削減・省エネ化
 3.3 熊本県環境センターの水銀使用量削減・省エネ化
4 水銀に関する水俣条約外交会議
5 現在および今後の取り組み

第30章 廃水銀血圧計・廃水銀体温計回収への東京都医師会の取り組み
1 はじめに
2 事業実施に至った背景
 2.1 水銀混入による焼却炉の相次ぐ停止
 2.2 都内医療機関の水銀血圧計・水銀体温計保有状況調査
3 「不要になった水銀血圧計・水銀体温計自主回収事業」の実施
 3.1 事業計画策定までの検討課題
 3.2 事業の概要
 3.3 事業実施期間中の出来事
 3.4 回収結果
4 今後の展望と検討課題
5 おわりに