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【新春特集】美髪のためのヘアケア・頭皮ケア技術
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特集にあたって
Introduction
前田憲寿 (東京工科大学)
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ノンシリコーンのためのヘアケア技術
Technologies for Silicone-free Hair Care Products
山崎絵美 (美研創新(株))
伊藤志保 (美研創新(株))
楊建中 ((一財)アジア頭皮健康研究センター)
シリコーン配合コンディショナーに近い性能を実現すべくノンシリコーンコンディショナーに向けた製品開発を行った。シリコーン代替油剤を利用するとともに, 代替油剤を効率よく毛髪に吸着させるためにベース処方の最適化を検討した結果, シリコーン配合品と同等の使用感と櫛通り性が得られた。
【目次】
1. はじめに
2. ベース処方の最適化
2.1 カチオン活性剤の選択
2.2 シリコーン代替素材の利用
3. 評価方法
3.1 レオロジーによるゲル構造解析
3.2 顕微鏡によるゲル構造解析
3.3 デジタル顕微鏡による毛髪表面観察
3.4 コーミングテスターによる櫛通り性評価
3.5 ビルドアップ評価
4. 評価結果
4.1 ベース処方ゲル構造の最適化
4.2 シリコーン代替油剤の乾いた髪に対するコンディションニング効果
5. おわりに
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サルフェートフリーシャンプーの開発
Development of Sulfate-free Shampoos
山崎絵美 (美研創新(株))
林 嫻婷 (美研創新(株))
楊建中 ((一財)アジア頭皮健康研究センター)
サルフェートフリーシャンプー, 特に低刺激性活性剤を主剤としたシャンプーの開発を行った。起泡性やコンディショニング効果に加えシャンプーの使用性を考慮すると粘度も非常に重要であると考えるが, 低刺激性活性剤主剤のシャンプーはサルフェート系と比べて増粘しづらく, 一般に市販されている低刺激系シャンプーは比較的低粘度のものが多い。そこで低刺激性活性剤の増粘を検討し, サルフェート系シャンプーと同等の粘度を持ち, さらに起泡性やコンディショニング効果も同等以上の性能を実現したシャンプーを開発した。
【目次】
1. はじめに
2. 洗浄剤の選択
3. サルフェートフリーシャンプーの増粘
3.1 高分子による増粘
3.2 両性, ノニオン性活性剤による増粘
4. シャンプー性能評価
4.1 物性評価
4.2 コーミングテスターによるくし通り性評価
5. おわりに
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頭皮の皮膚生理
Physiological Properties of Scalp Skin
高橋元次 (エムティーコンサルティング)
楊建中 (美研創新(株))
頭部は他の身体各部位に比べて長い毛で覆われ, その毛包は脂腺が発達した脂腺毛包であるため顔, 上胸, 上背と並んで排泄される皮脂が多く, また発汗も高く地肌は脂っぽくなりやすく, 様々な皮膚トラブルを生じやすい。しかし, 毛髪の影響なしに頭皮の生理状態を測定する機器は少なく, 情報はあまり多くない。本稿では頭皮における角層水分量, TEWL, 皮脂量, 角層ターンオーバー速度, 力学的特性などについてレビューする。
【目次】
1. はじめに
2. 頭皮と皮膚の構造の違い
3. 頭皮トラブルの実態調査
4. 頭皮の生理状態
4.1 頭皮皮脂量
4.2 頭皮の過酸化脂質
4.3 頭皮角層水分量
4.4 頭皮のバリア機能(TEWL)
4.5 頭皮角層ターンオーバー
4.6 頭皮の力学的特性
5. 皮膚生理測定から見た頭皮の特徴
6. 頭皮の状態と毛髪(最近の研究から)
7. おわりに
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髪のダメージ実態とケア技術
The Reality of Damage Hair and Its Care Technology
沖田奈菜 (東京工科大学)
前田憲寿 (東京工科大学)
毛髪は, 紫外線, ヘアカラーやブリーチなどの化学的処理, ドライヤーやヘアアイロンなどの熱によるダメージを受けやすく, このようなダメージを受けると切れ毛や枝毛などを引き起こす。紫外線を照射した毛髪を観察すると, キューティクルの剥離, 断面の損傷が観察された。この紫外線による毛髪損傷に対してイチゴエキスには防止効果があり, その作用メカニズムには紫外線照射によって毛髪キューティクル層から発生する活性酸素の抑制作用が考えられた。
【目次】
1. はじめに
2. イチゴエキスの紫外線ダメージ抑制効果
3. 走査型電子顕微鏡(SEM)による毛髪の表面・断面観察による解析
3.1 健常毛・紫外線照射毛の観察
3.2 イチゴエキスの紫外線ダメージ保護効果の検討
4. ヒドロキシラジカル検出試薬による解析
5. フェントン反応によって発生したヒドロキシラジカルに対するイチゴエキスの効果
5.1 フェントン反応溶液
5.2 フェントン反応溶液中の毛髪ダメージ
6. おわりに
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ヘアカラーにおける酸化染料の発色と特徴
Color Development and Characteristic of Oxidative Dyes in Hair Color
枝聡 ((株)ビューティーエクスペリエンス)
坂田翔平 ((株)ビューティーエクスペリエンス)
三栖大介 ((株)ビューティーエクスペリエンス)
白髪染めやおしゃれ染めなど, ヘアカラーは幅広い年齢層に頭髪の印象を変えるために使われている。ヘアカラーの主剤は酸化染料であり, 様々な種類の染料が使われている。酸化染料の組み合わせにより, 様々な色調を表現しているが, 詳細な色調について系統的に検討した結果を中心に紹介する。
【目次】
1. はじめに
2. ヘアカラーの作用機序
3. ヘアカラーの一般的な組成
4. 酸化染料
5. 実験概要・方法
5.1 染色対象
5.2 染料
5.3 第1 剤の調製
5.4 第2剤の調製
5.5 実験操作
5.6 堅牢性試験
6. 結果および考察
6.1 染毛結果
6.2 堅牢性
7. おわりに
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脱毛と白髪の作用機序の基礎
Basics of Action Mechahism of Hair Loss and Gray hair
島田邦男 (東京農業大学)
【目次】
1. はじめに
2. 脱毛
2.1 円形脱毛症
2.2 男性型と女性型の脱毛症
3. 白髪
3.1 色素幹細胞
3.2 17型コラーゲン
4. おわりに
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頭皮皮脂過多による脱毛に対する防止成分の培養細胞系での評価
Evaluation of the Prevention Ingredient for the Hair Loss by the Excessive Scalp Sebum in Cultured Cell Line
前田憲寿 (東京工科大学)
ハムスター皮脂腺細胞を用いて, 雲南白薬エキス, コノテガシワ葉のエタノール抽出物, ビタミンB6, 乳酸亜鉛, 丹参根の水抽出物, トウネズミモチの果実の60%エタノール抽出物, レモンオイル, ホザキシモツケの60%エタノール抽出物, サリチル酸の皮脂抑制効果を調べた。その結果, 雲南白薬エキス, コノテガシワ葉のエタノール抽出物, レモンオイル, サリチル酸に, コントロール(溶媒)と比べて細胞あたりの皮脂量を減少させる作用が認められたことから, 男性, 女性の頭皮皮脂過多による脱毛に有用であると考えられる。
【目次】
1. はじめに
2. 目的
3. 方法
4. 結果
5. 考察
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[マーケット情報]
化粧品工業の市場動向
2014年の化粧品の出荷実績は出荷個数29億727万個(前年比106.1%), 出荷金額1兆4,880億円(前年比104.3%)となった。2014年の化粧品市場は, 消費税増税前の駆け込み需要と4月の増税後の反動ののち, 10月以降プラスに転じた。従来からの化粧品の底堅い需要と, 円安や免税制度変更による訪日外国人の「爆買い」により市場は拡大した。
国内の化粧品受託製造の市場規模は年々拡大している。異業種が技術力を発揮し新規参入する動きが活発化していること, 新製品増加による化粧品ブランドの開発業務の外注化などにより, 受託製造メーカーは「下請け」から「パートナー」へと変貌を遂げている。
国内市場が成熟化する一方, 東アジア4ヵ国・地域(中国, 香港, 台湾, 韓国)では経済成長による個人消費の拡大により化粧品市場が拡大している。日系化粧品メーカーが同市場で製品やブランドを根付かせていくためには, 現地の流通パートナー企業と良好な関係を関係を築いていくことが重要である。
【目次】
1. 需給動向
2. 輸出入動向
3. 化粧品業界の動向
3.1 化粧品受託製造の市場拡大
3.2 UVA防止効果表示の変更
4. 日系メーカーの海外戦略
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[ケミカルプロフィル]
酸化セリウム(Cerium oxide)
ショ糖脂肪酸エステル(Sucrose fatty acid ester)
ベンジルアルコール(Benzyl alcohol)
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[ニュースダイジェスト]
・海外編
・国内編
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