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月刊機能材料 2016年11月号

【特集】耐炎/難燃性繊維の技術動向

商品コード:
M1611
発行日:
2016年11月5日
体裁:
B5判
ISBNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料

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著者一覧

寺西英司  日華化学
金山賢治  あいち産業科学技術総合センター
鍛治畑裕行  ダイワボウレーヨン
山田命音  泉工業
橋本諭  旭化成ホームプロダクツ
永縄勇人  あいち産業科学技術総合センター
福原徹  あいち産業科学技術総合センター
大野大輔  INUI
橋本忍  名古屋工業大学
唐木典敬  セイコーアドバンス
奥村剛  お茶の水女子大学

目次 +   クリックで目次を表示

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【特集】耐炎/難燃性繊維の技術動向

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PET向け難燃剤の開発
Development of Flame Retardant for Polyester

 ポリエステル向け難燃剤には用途,加工方法に応じた製品開発が必要となる。そこで本稿では国内で比較的需要の多いカーテンとカーシートに焦点をあて,ポリエステルの難燃加工方法を述べるとともに,最近の開発製品についても説明を行う。

【目次】
1. はじめに
2. 繊維の難燃に関して
 2.1 難燃加工と繊維種
 2.2 難燃性試験方法
3. ポリエステル繊維の後加工難燃
 3.1 難燃加工方法
4. 近年の開発製品の紹介
 4.1 ポリエステルカーテン向け染色同浴用難燃剤
 4.2 カーシート用難燃バッキング剤
5. おわりに

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可溶化PI による耐熱性繊維の開発
The Development of Heat‒Resistant Fibers Fiber from Soluble Polyimide

 PI前駆体繊維を経由することなく,嵩高で高屈曲性の分子構造の可溶化PI液を原料として,これを湿式紡糸後に加熱延伸することでPI繊維を製糸した。凝固液に水を用いることで環境に優しい製造法で,機械的強度と耐熱性の優れたPI繊維の開発を目指した。

【目次】
1. はじめに
2. PIの合成
3. 湿式紡糸
4. PI繊維の紡糸
5. 性能評価
6. おわりに

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防炎レーヨン「FR CORONA」の開発
Development of Flame‒Proof Viscose Fiber “FR CORONA”

 ビスコースレーヨンは,安全でエコロジーな天然志向のセルロース系化学繊維として,また,様々な機能性を付与することのできる繊維素材として多様な市場で展開されている。本稿では,レーヨン繊維への機能性付与に関する技術概要とともに,その技術よって開発された防炎レーヨン繊維「FR CORONA」について紹介を行う。

【目次】
1. はじめに
2. レーヨン繊維の製造方法
3. レーヨン繊維の特徴
 3.1 吸湿性・吸水性
 3.2 制電性
 3.3 染色性・捺染性
 3.4 風合い
 3.5 光沢
 3.6 熱安定性
 3.7 均一性
 3.8 環境に優しい
4. レーヨン繊維への機能性付与について
 4.1 練り込み
 4.2 後加工
 4.3 異型繊維化
5. 機能性レーヨン繊維
 5.1 防炎レーヨン「FR CORONA」
 5.2 「FR CORONA」の差別化
 5.3 「FR CORONA family」の展望
6. おわりに

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ラメ糸と防炎加工の関係と難燃ラメ糸の開発について
Development of Fire‒Proof Lamé Thread and Relationship between Lamé Thread and Anti‒Flaming

 ラメ糸(金銀糸)は金属光沢を持った装飾糸でテキスタイルに使用される繊維素材である。しかしラメ糸の構造や種類はあまり知られておらず,ラメ糸入りカーテン生地の防炎加工では変色や光沢消失といった問題がたびたび起こる。本稿は,その際の問題点や使用すべきラメ糸を説明し,また市場に受け入れられるような難燃ラメ糸の開発についてラメ糸メーカーのスタッフが述べたものである。

【目次】
1. はじめに
2. ラメ糸とは
3. ラメ糸と防炎加工
 3.1 発生する問題
 3.2 防炎加工に耐えやすいラメ糸
 3.3 防炎加工で起こる変色の種類
4. 難燃ラメ糸の開発

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塩化ビニリデン系繊維『サラン®』の難燃性とその用途
Flame Resistance and the Uses of Poly Vinylidene Chloride “Saran”Fiber

 塩化ビニリデン系繊維「サラン®」は,操業から63 年の長い歴史を持った合成繊維である。高い難燃性をはじめ,耐薬品性に優れ,回復性も良好であるなど,様々な特長を有する。今回は難燃性を中心に他素材と比較したデータおよびサラン® の難燃性を活かした用途である,フィルター材,ブラインド,人工芝,ドールヘアについて紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. 塩化ビニリデン系繊維「サラン®」について
 2.1 サラン®の特長
 2.2 難燃性について
 2.3 放電部の構成
3. サラン®の用途例
 3.1 フィルター材
 3.2 車両用ブラインド
 3.3 人工芝
 3.4 人形の髪の毛(ドールヘア)
4. おわりに

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セラミックスファイバー製品向け新コーティング材
Development of New Coating Agent for Ceramic Fibers

 優れた耐火断熱性を有するセラミックスファイバー成形体は,低機械強度,低脆性,低耐食性,加熱収縮率が大きいといった問題を抱えている。これらの問題は製品寿命を縮める原因となるが,全ての問題を同時に解決することは難しい。本稿は,上記問題を同時に解決へ導くためのアプローチとして,新規コーティング材による改善法を開発したので,概説する。

【目次】
1. はじめに
2. 従来のセラミックスファイバー製品向けコーティング材
3. セラミックスファイバー製品用コーティング材―新開発「reftectシリーズ」
 3.1 本開発品を用いた評価試験その1:耐風性の向上 〜脆性や摩耗性の改善〜
 3.2 本開発品を用いた評価試験その2:耐熱性の改善 〜収縮抑制効果及び柔軟性劣化の改善〜
 3.3 本開発品を用いた評価試験その3:耐食性の改善 〜耐スケール性や耐アルカリ性の改善〜
4. おわりに

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[ Material Report -R&D- ]

磁石で模様が描ける光学変光インキ
Optical Changeable Eff ect Ink to Be Able to Draw Picture with a Magnet

 「磁石で模様が描ける光学変光インキ」は,磁界で模様を形成することができ,さらに見る角度によって色が変わるインキである。その印刷物は海外において加飾用途や偽造防止用途として使われ始めている。ここでは,光学変光,磁石(界)の違いによる模様の形成などについて紹介する。

【目次】
1. はじめに
 1.1 光学変光
 1.2 磁性体
2. 光学変光磁性顔料を用いたスクリーンインキ
 2.1 スクリーン印刷
 2.2 スクリーンインキ
 2.3 光学変光磁性顔料
 2.4 ミラクルカラーインキ
3. 模様の形成
 3.1 マグネットの磁界
 3.2 磁界を用いた模様の形成
 3.3 MC インキの印刷物諸物性
4. おわりに

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[ Material Report -R&D- ]

印象派物理学による「切り紙」構造の高い伸張性の解明
Physical Principles of the High Stretchability of Kirigami Sheet Materials

 高い伸張性を持つ日本の切り紙が,工学的応用のポテンシャルの高さから世界で注目されている。しかし,この高い伸張性の物理原理は未解明であった。本研究では,その原理の本質をシンプルな数式でほぼ正確に説明した。この結果は,今後の様々な応用の指導原理として利用される可能性がある。

【目次】
1. 概要
2. 研究の背景と経緯
3. 研究内容
4. 今後の展開

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[ 機能材料マーケットデータ ]

紙・パルプ用化学薬品工業の市場動向
Market Trend of Chemicals for Paper and Pulp

 製紙用薬剤は,紙・板紙の製造において様々な用途で用いられる。国内需要は紙・板紙の成熟市場に連動して縮小傾向にあるが,製紙用薬剤メーカー各社は,ニーズの高機能化に取り組むとともに,中国や東南アジア地域の発展をにらみ,同地域における市場展開・生産体制の強化を行っている。

【目次】
1. 概要
2. 紙・板紙需要動向
 2.1 紙
 2.2 板紙
3. 製紙パルプ需要動向
4. 古紙需要動向
5. 製紙用薬剤需要動向
 5.1 製紙パルプ用薬品
 5.2 古紙処理工程用薬剤
 5.3 抄紙工程用薬剤
 5.4 二次加工用薬品
 5.5 その他
6. 製紙用薬剤メーカーの動向
 6.1 国内メーカーの中国,東南アジア地域への進出
 6.2 各社の国内動向

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