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月刊機能材料 2017年1月号

【新春特集】生産性の向上を目指した樹脂・複合材料の硬化/成形技術

商品コード:
M1701
発行日:
2017年1月5日
体裁:
B5判
ISBNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料

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著者一覧

有光晃二 東京理科大学
村田泰彦  日本工業大学
首藤重揮  信越化学工業(株)
内山陽平  新日本理化(株)
前田崇之  新日本理化(株)
伊藤浩志  山形大学
三宅卓志  岐阜大学
佐野航季  東京大学
石田康博  (国研)理化学研究所
相田卓三  東京大学;(国研)理化学研究所

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【新春特集】生産性の向上を目指した樹脂・複合材料の硬化/成形技術

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UV硬化技術の最新動向
Latest Trends of UV Curing Technology

UV硬化技術はVOC排出が抑えられるため環境に優しく,速硬化による省エネルギーを実現するグリーンテクノロジーである。最近のスマートフォンやタブレット端末の普及により,生産プロセスにおけるUV硬化技術の重要性が益々高まっている。中でも影部のUV硬化は大きな課題である。ここでは,UV硬化に関するキーマテリアルの進展や新たなUV硬化システムについて述べる。

【目次】
1. はじめに
2. 光開始剤の動向
 2.1 光ラジカル重合開始剤および光酸発生剤
 2.2 光塩基発生剤
 2.3 光潜在性チオール
3. 影部分のUV硬化
 3.1 光誘起フロンタル重合系
 3.2 ドミノ式フリーラジカル光重合(DFRP)系
4. 自己修復型UVコーティング
5. 3Dプリンタへの応用
6. 住環境での利用拡大へ
7. おわりに

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加熱・冷却成形金型によるプラスチック成形品外観不良の抑制
Restraint of Surface Defects of Molded Products by Heating and Cooling Mold

 近年,プラスチック成形加工分野では,金型を急速に加熱・冷却してプラスチック製品の外観品質などを向上させる各種金型加熱・冷却成形法が,生産現場に普及している。著者は,電磁誘導を用いた加熱・冷却成形金型を設計・製作して,プラスチック成形品の外観および機械的特性の改善効果の評価を行ってきた。また,遠赤外線ヒータを用いた新しい加熱・冷却成形プロセスを提案して,成形品外観の改善を行ってきた。本稿では,上記金型の構造や成形プロセスとそれぞれの適用効果について解説する。

【目次】
1. はじめに
2. それぞれの技術の特徴
3. 電磁誘導加熱・冷却射出成形金型
 3.1 金型構造
 3.2 各種成形材料における適用効果
 3.3 樹脂流動制御成形との併用効果
4. フッ素エラストマー圧縮成形用誘導加熱・冷却金型
5. 遠赤外線ヒータを用いた加熱・冷却成形プロセス
6. おわりに

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液状シリコーンゴム射出成形システムの開発と実用化
Development and Practical Use on Injection Molding System for Liquid Silicone Rubber

 本稿では,液状シリコーンゴム射出成形システムに関する材料,成形方法,金型などの開発について,紹介する。内容には,最近の技術動向,当社の材料および評価方法を記載している。特に,本射出成形システムのコア技術として,金型オープンゲート方式や自己接着LIMS材料が注目されている。また,高透明LIMS材料はさらに,多用途の実用化が期待されています。

【目次】
1. はじめに
2. LIMS材料
3. LIMSの最近の技術動向について
 3.1 完全自動成形:ノーバリ・ランナーレス・自動脱型
 3.2 複合成形:インサート成形・2色射出成形
4. ノーバリ・ランナーレス自動射出成形
5. 複合成形用材料
 5.1 自己接着LIMS材料について
 5.2 自己接着LIMS材料の金型調整
 5.3 自己接着LIMS材料の材料設計と注意点
 5.4 自己接着LIMS材料の製品ラインナップ
6. 高透明LIMS材料
7. おわりに

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ポリプロピレン用β晶造核剤による成形体の分子配向制御について
Control of Molecular Orientation in Polypropylene Articles by β-nucleating Agent

 ポリプロピレンのβ晶を優先的に発現させることが知られている当社製品「エヌジェスター® NU-100」を用いて,さらに成形加工条件を制御することによってこれまでにない成形体を得られることが可能となった。本稿では,同特徴について紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. 結晶核剤によるPP分子配向の制御
 2.1 樹脂中でのNU-100 の溶解・析出挙動
 2.2 推奨加工条件
3. 未延伸シート成形体
 3.1 未延伸シート成形体の分子配向
 3.2 CPPの動力学的性質
 3.3 CPPの力学的性質
4. 射出成形体
 4.1 射出成形体の配向制御
 4.2 射出成形体の機械特性
5. まとめ

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高分子マイクロ・ナノ成形技術の現状と今後の展開
Research Trends and Future for Polymer Micro and Nano Molding Technology

 マイクロからナノスケールの高精度を有するプラスチックは,最先端デバイスを支える基幹部材として非常に重要になっている。これらのプラスチックの超精密成形加工では,プラスチック材料特性や加工技術を良く理解して,この加工技術によって新たな「ものづくり」を展開することが必要不可欠である。ここでは,プラスチック成形加工によるマイクロスケールおよびナノスケールの転写成形の課題,歴史,さらにこれらの加工技術の研究動向と今後の展開について,最近の研究成果を中心に紹介する。

【目次】
1. はじめに
2. マイクロ・ナノスケールの微細表面転写成形の課題と動向
3. ホットエンボスもしくはRtRナノインプリントによる微細構造形成の最近の研究
4. 直接表面加工もしくは精密射出成形による微細転写に関する最近の研究
5. 微細転写成形の技術動向と将来展望

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変形メカニズムに基づいたCFRP/CFRTPのプレス成形技術
Press Molding Techniques of Carbon Fiber Reinforced Composites Based on their Forming Mechanism

 炭素繊維強化複合材料(CFRP/CFRTP)を自動車部材に使用しようとする場合,成形時間の短縮が避けられない課題となる。高速成形が可能なプレス成形が着目されているが,繊維が変位拘束するCFRP/CFRTPでは変形メカニズムを考慮しない成形は,成形体の力学特性の低下につながる。本稿では,成形体の力学特性の観点から,プレス成形方法に求められる条件について述べる。

【目次】
1. はじめに
2. 不連続繊維複合材料のプレス成形
 2.1 分散による力学特性の違い
 2.2 プレス時に発生する力学異方性
3. 連続繊維複合材料のプレス成形
 3.1  成形条件(型温度,しわ押え力)による成形体の強度変化
 3.2 成形体中繊維に発生する残留応力評価
4. 高速プレス成形のための型技術
 4.1 型の高速加熱・冷却技術
 4.2 賦形性と力学特性の両立
5. おわりに

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[ Material Report -R&D- ]

環境の変化によって自在に色を変える水― 99%以上が水からなる動的フォトニック構造体 ―
Photonic Water Dynamically Responsive to External Stimuli

 筆者らは1%未満の微量な酸化チタンナノシートを水中に分散した後,ナノシート間に働く静電反発力を極限まで高めることで,分散液中のナノシートが長周期で規則正しく配列され鮮やかな構造色を示すことを見出した。この分散液は秩序性と流動性を兼ね備えた動的フォトニック構造体であり,環境の変化に応答して構造色を瞬時に変化させる。

【目次】
1. はじめに
2. フォトニックウォーターの作製方法
3. フォトニックウォーターの広い色可変領域
4. フォトニックウォーターの構造秩序性
5. フォトニックウォーターの外部刺激応答の色変化
6. 今後の展望

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[ 機能材料マーケットデータ ]

抗菌・防カビ剤の市場動向
Market Trend of Antibacterial, Antifungal Drug

 抗菌・防カビ剤や防腐剤,防虫剤,忌避剤,木材防カビ剤はバイオサイドと呼ばれ,身近な日常品から医療・衛生用品,工業製品まで幅広い分野で使用されている。抗菌ブームが巻き起こった我が国では,抗菌加工製品の市場規模は1兆円とも言われている。国外に目を向けても,中国や米国などで関心が高まっており,非常に速いスピードで市場が成長している。

【目次】
1. 概要
2. 抗菌剤の種類
 2.1 無機系抗菌剤
 2.2 有機系抗菌剤
 2.3 天然系抗菌剤
3. 用途
 3.1 木材用(建築用含む)
 3.2 紙・パルプ用
 3.3 繊維製品用
 3.4 プラスチック製品用
 3.5 接着剤,塗料,その他用
4. メーカー動向

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月刊機能材料 年間購読(12冊)

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