著者一覧
井上拓也 住友化学株式会社
樋口浩司 石原産業株式会社
塚本正満 石原産業株式会社
下松明雄 インターナショナル・プラント・プロテクション・コンサルタント
森田隆介 東京工業大学
鈴森康一 東京工業大学
大島一史 元(一財)バイオインダストリー協会
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【特集】農薬の動向と研究開発2017
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国内農薬市場の推移:除草剤を中心にして(続報)
Transition of Domestic Market of Pesticides:Specialized in Herbicides(2)
2009年の本誌上にて, 国内の除草剤市場について作用機構の面から2005年までの推移を辿った。本稿では, その後の10年間の動向について前報と同じく作用機構の面から考察した。この10年間においては, まったく新しい作用機構を有する除草剤は登場していなかったが, 各グループ間ではいくつかの特徴がみられる。国内除草剤市場は, 10年間で約20%伸長した。適用場面では, 依然として水稲が主要な領域となっている。
【目次】
1. はじめに
2. 農薬全体の出荷金額と出荷量の推移
3. 除草剤の作用機構と出荷金額の推移
3.1 除草剤の分類
3.2 除草剤の作用機構
3.3 除草剤の作用機構別の出荷推移
3.4 各グループで2015年度出荷額が最大の除草剤
4. おわりに
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新規殺菌剤エタボキサムの生物活性
Biological Activity of a New Fungicide‘Etaboxam’
エタボキサムはブドウ, 野菜類のべと病, バレイショなどの疫病に加え, ピシウム性苗立枯病など重要病害に優れた効果を示す住友化学(株)の新規殺菌剤である。エタボキサムは予防的な効果だけではなく, 病斑進展阻止効果や浸透移行性, 浸達性, 耐雨性を有し, 様々な環境条件・発病条件下においても, 安定した防除効果が期待できる。
【目次】
1. はじめに
2. 物理化学性状
3. エトフィンフロアブルの登録内容
4. 抗菌スペクトラム
5. 作用特性
6. 作用機構
7. 圃場における実用性評価
8. おわりに
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殺菌剤ピリオフェノンの創製
Discovery of Novel Fungicide, Pyriofenone
ピリオフェノン(pyriofenone)は石原産業(株)が発明・開発した様々なうどんこ病に優れた効果を示す殺菌剤であり, 2013年にプロパティ(R)フロアブルとして登録認可された。本稿では, 当社が長年着目してきたトリフルオロメチルピリジンを源流とするピリオフェノン創製の経緯と, その特長について紹介する。
【目次】
1. はじめに
2. ピリオフェノン創製の経緯
2.1 リード化合物の発見
2.2 最適化研究
2.3 各種置換基の検討
2.4 代表化合物の選抜
2.5 ピリオフェノンの性状
3. 合成方法
3.1 リード化合物2の合成
3.2 ピリオフェノンの合成
4. 殺菌スペクトラム
5. 作用機構
6. 作用特性
7. 安全性
8. おわりに
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新規殺虫剤, メソイオン化合物について
Mesoionic Compounds with Insecticidal Activities
最近, 米国デュポン社により開発されたトリフルメゾピリム(PyraxaltTM)はメソイオン化合物として最初に登場した殺虫剤である。メソイオン化合物は医薬ではわずかに開発されているが, 農薬としては今までに市販された化合物はない。植物, 動物に対する生理活性物質としても余り知られていない。トリフルメゾピリムの殺虫機構は昆虫の神経伝達に関与するアセチルコリンの受容体の阻害である。現在, 各社で注目を集めている新規殺虫剤であり, 本稿では, デュポン社をはじめ数社のこの化合物に対する研究状況を紹介する。
【目次】
1. はじめに
2. デュポン社のメソイオン殺虫剤
3. デュポン以外の会社の研究
3.1 住友化学の特許
3.2 BASFの特許
3.3 日産化学の特許
3.4 三井化学アグロの特許
3.5 日本化薬の特許
4. おわりに
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世界の新農薬
1. dichlobentiazox(殺菌剤)
2. florpyrauxifen(除草剤)
3. lancotrione(除草剤)
4. mefentrifluconazole(殺菌剤)
5. quinofumelin(殺菌剤)
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[TOPICS]
細径マッキベン型人工筋肉の開発とロボットへの応用
Development of Thin McKibben Artificial Muscles and Application to Robotics
筆者らは, これまでの人工筋肉を凌ぐ細さ, 軽さ, しなやかさを持つ「細径マッキベン型人工筋肉」の開発と量産に成功した。この特徴から, しなやかな動作が実現可能な筋骨格ロボットや, 着心地の良いアシストスーツ, 超軽量・超長尺・超シンプルなジャコメッティロボットといった, 従来では難しかったロボットを実現した。
【目次】
1. はじめに
2. 細径マッキベン型人工筋肉の概要
3. 細径マッキベン型人工筋肉のロボット応用
3.1 筋骨格ロボット
3.2 アシストスーツ
3.3 ジャコメッティロボット
4. おわりに
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[連載] バイオプラスチックを巡って
第5回:バイオプラスチックとは(分類・種類・市場規模など)-その4
今回は我が国におけるバイオプラスチック(BP)の市場動向, およびその規模を紹介する。
我が国のBPは2002年以降, Nature Works 社(米)による商業生産を背景にPLA(ポリ乳酸)が中心となって進んできた。最近は既往プラスチックの原料(の一部)をバイオマスに置き換えたドロップ・イン型BP, 具体的にはポリエチレンとバイオ・エチレングリコール由来ポリエチレンテレフタレートが市場の中核を担っている。市場規模として天然物系BPはおよそ12万トン強(酢酸セルロースを含む), 化学合成系BPはPBSを除いておよそ3.4万トン(PLAが5.2千トン, バイオPETがおよそ1.2万トン, バイオPEがおよそ7.8千トン), およびバイオ合成系BPは数十トンとされ, 総計15.4万トンと見積もられている。
【目次】
1. 市場動向
1.1 スタートはPLA中心
1.2 “ドロップ・イン”型BPの登場
2. 市場規模
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[ケミカルプロフィル]
3-アミノピリジン(3-Aminopyridine)
イミダゾール類(Imidazole)
クロラール(Chloral)
p-クロロベンジルクロライド(p-Chlorobenzyl chloride)
トリシクラゾール(Tricyclazole)
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[ニュースダイジェスト]
・海外編
・国内編
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