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現場で使える発泡プラスチックハンドブック 

Practical Handbook of Plastic Foaming

★自動車の燃費向上対策の一つとして、発泡プラスチックを採用した車体の軽量化が進む!
★発泡剤から発泡成形手法、トラブルシューティング、シミュレーション、様々な用途展開まで、詳細に解説!
★発泡プラスチックについて丸ごと理解できるハンドブックが誕生!

商品コード:
S0813
著者:
秋元英郎
発行日:
2017年9月11日
体裁:
B5判・140頁
ISBNコード:
978-4-7813-1187-6
価格(税込):
22,000
ポイント: 200 Pt
関連カテゴリ:
新材料・新素材
新材料・新素材 > 高分子・プラスチック
新材料・新素材 > 製造・加工プロセス

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キーワード:

ポリスチレン/ポリエチレン/ポリプロピレン/発泡剤/発泡成形/不活性ガス/金型・製品設計/トラブルシューティング/コアバック発泡/評価方法/シミュレーション/用途展開(自動車部品,食品容器・包材,輸送・梱包,電気・電子・電線,建材,履物)

刊行にあたって

 2015年9月に私の監修による『プラスチック発泡技術の最新動向』が出版され、多くの企業研究者にご活用いただいている。問題点があるとすると、高価な書籍であったという点である。それでも私自身はそれにある程度満足していたのだが、今回シーエムシー出版より全ての章を私ひとりで書いてみないかとの提案を受けた。
 今回の企画はタイトル『現場で使える発泡プラスチックハンドブック(Practical Handbook of Plastic Foaming)』にもあるように、研究開発・生産・営業の現場で疑問が生じたときに参照してもらえる内容を目指した。
 内容的には、射出発泡成形の比重が高くなっていることはご容赦いただくが、射出発泡以外の発泡成形についても基本的で知っておくべきことは網羅したつもりである。
 発泡成形は、プラスチックの成形の過程に発泡工程を含む成形方法であるため、プラスチック材料、発泡剤、成形装置、成形技術、評価技術、シミュレーション技術等の広範囲にわたる技術の集合からなる。また、出来上がった発泡製品の使われ方も多岐にわたる。
 < 1 >では、そもそも発泡体、そしてもっと広義に多孔質体とはどのようなものであるかを解説した。< 2 >では、発泡成形において非常に重要である発泡剤について解説した。< 3 >では、各種発泡成形技術について解説した。< 3 >で解説した発泡成形のうち、不活性ガスを物理発泡剤として用いる射出発泡成形について< 4 >で詳しく解説し、容積可変の金型を用いて高倍率の発泡体を得るコアバック発泡技術については< 5 >で詳しく解説した。< 6 >では発泡体の評価方法について解説した。< 7 >では発泡成形において非常に重要な気泡の発生・成長について理論的に、しかも難しすぎないように解説した。< 8 >では射出発泡成形のシミュレーションの現状について紹介した。< 9 >では実際に使われている発泡製品の例を紹介した。最後に< 10 >では発泡成形用に設計されたプラスチック素材について解説した。
 これらを1冊の本でカバーすることは私にとってもチャレンジであった。私自身がこれを執筆しようと考えた最大の理由は、発泡成形に関する良書が前出の本以外に見当たらなく、これを書き上げることが私のミッションに合致すると確信したことにある。
 私のミッションは「優れたものづくり技術を伝え、教え、広めること」であるが、発泡成形は優れた技術であるにも関わらず、そのメリットが正しく理解されておらず、そのメリットを理解していても発泡成形の原理原則を正しく理解していないために欲しい結果が得られていないという事例を多く見てきた。
 何事にも共通するが、成功への近道は正しい人から指導を受けることである。この本を手に取った皆さんに対して直接的に教え導くことはできないかもしれないが、この本を通じて発泡成形を正しく理解していただければ嬉しいことであり、もっと詳しく知りたい場合には直接コンタクトしていただいてもかまわない。そして一人でも多くの方が、小さな気泡が持つ大きな力を知り、積極的に活用していただければ幸いである。

著者一覧

著者等紹介
秋元英郎[アキモトヒデオ]
秋元技術士事務所所長。プラスチックス・ジャパン(株)代表取締役社長。1958年北海道札幌郡広島村(現、北広島市)生まれ。1983年に大阪大学大学院理学研究科高分子学専攻(修士)を修了して三井石油化学工業(株)(現三井化学(株))に入社し、ただちに三井ポリケミカル(株)技術サービス研究所(現三井・デュポンポリケミカル(株)テクニカルセンター)に配属され、1999年まで主に材料開発を担当する。その間、約5年間は営業に異動して、販売・マーケティングも経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次 +   クリックで目次を表示

第1章 発泡体・多孔質体
1 発泡体・多孔質体とはどのようなものか
2 自然界に存在する多孔質構造
3 工業的な多孔質体の製造方法
4 発泡体の形態:独立気泡と連続気泡
5 身の回りにある代表的な発泡プラスチック製品

第2章 発泡成形と発泡剤
1 発泡成形とは
2 発泡剤の種類と特徴

第3章 発泡成形の種類
1 はじめに
2 ビーズ発泡
3 バッチ発泡
4 プレス発泡
5 常圧二次発泡
6 発泡ブロー
7 押出発泡
8 射出発泡

第4章 不活性ガスを発泡剤として用いる射出発泡成形
1 超臨界流体を用いた微細射出発泡成形技術
2 超臨界流体を用いない物理発泡

第5章 コアバック射出発泡成形
1 コアバック射出発泡成形とは
2 コアバック発泡の種類
3 コアバック発泡のウィンドウ
4 コアバック発泡における気泡生成
5 コアバック発泡における軽量化
6 コアバック発泡における製品外観
7 コアバック発泡用材料
8 コアバック発泡用成形機

第6章 プラスチック発泡体の評価方法
1 密度と発泡倍率
2 気泡径と気泡径分布
3 独立気泡率・連続気泡率
4 ソリッドスキン層厚み
5 機械特性
6 断熱性

第7章 気泡の生成と成長
1 発泡成形における気泡の挙動
2 気泡の発生
3 気泡の成長
4 気泡の合一・破裂
5 気泡成長の停止
6 気泡の消失

第8章 発泡成形のシミュレーションの現状
1 はじめに
2 従来の発泡シミュレーション
3 気泡発生・成長を織り込んだCAE
4 Moldex3Dで用いられている理論式
5 解析例
6 今後の課題

第9章 発泡製品の用途
1 はじめに
2 自動車部品
3 食品容器・包材
4 輸送・梱包
5 電気・電子・電線
6 建材
7 履物

第10章 発泡用材料の技術動向
1 はじめに
2 ビーズ発泡用材料
3 押出発泡用材料
4 射出発泡成形用材料

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