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ヨウ素の化学と最新応用技術《普及版》

Up-to-date Chemistry & Technological Application for Iodine(Popular Edition)

2011年刊「ヨウ素の化学と最新応用技術」の普及版!
日本が誇れる貴重な資源"ヨウ素"の基礎から合成、応用まで網羅した研究者必携の一冊!!

商品コード:
B1229
監修:
横山正孝
発行日:
2018年1月15日
体裁:
B5判・262頁
ISBNコード:
978-4-7813-1222-4
価格(税込):
5,720
ポイント: 52 Pt
関連カテゴリ:
ファインケミカル
テクニカルライブラリシリーズ(普及版)

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キーワード:

放射性ヨウ素/地球/環境科学/ヨウ素/多糖類/包摂化合物/ナノカーボン/物質の構造/電解反応/クロラミン塩/酸化反応/3配位ヨウ素化合物/色素増感太陽電池/リチウム伝導体

著者一覧


村松康行   学習院大学
遠山知亜紀  学習院大学
海宝龍夫   関東天然瓦斯開発㈱
加納博文   千葉大学
藤川高志   千葉大学
沼子千弥   千葉大学
淵上壽雄   東京工業大学
稲木信介   東京工業大学
坂根郁夫   千葉大学
天知誠吾   千葉大学
岩本浩二   筑波大学
白岩善博   筑波大学
加藤翔太   東京農工大学
関本 均   宇都宮大学
南方聖司   大阪大学
桐原正之   静岡理工科大学
森山克彦   千葉大学
石川 勉   千葉大学

北 泰行   立命館大学
土肥寿文   立命館大学
石原一彰   名古屋大学
荒井孝義   千葉大学
柳 日馨   大阪府立大学
房野 暁   大阪府立大学
清水 真   三重大学
八谷 巌   三重大学
原 正治   北海道大学
早瀬修二   九州工業大学
前川英己   東北大学
宮崎怜雄奈  東北大学
斎藤修一   ルネサスエレクトロニクス㈱
遠西正範   日本農薬㈱
花岡宏史   千葉大学
上原知也   千葉大学
荒野 泰   千葉大学
杉本和夫   千葉市立

執筆者の所属表記は、2011年当時のものを使用しております。

目次 +   クリックで目次を表示

【第1編 基礎】
第1章 放射性ヨウ素と地球・環境化学
1 はじめに
 1.1 ヨウ素の発見
 1.2 ヨウ素の同位体と放射性ヨウ素
 1.3 環境および地球化学分野における研究
2 核実験及び原子力事故に伴い放出された131I
3 129Iの環境中における濃度と分布
 3.1 土壌中における129Iのレベル
 3.2 海藻中における129Iのレベル
 3.3 チェルノブイリ周辺の土壌試料中における129Iのレベル
 3.4 大気降下物中における129Iのレベル
4 ヨウ素および129Iの環境中における挙動
 4.1 土壌中における挙動
 4.2 土壌-植物-大気系での挙動
5 129Iを用いた地球化学試料の年代測定法

第2章 ヨウ素と多糖類との包接化合物
1 はじめに
2 シクロデキストリン(CD)
3 シクロデキストリンの固定化
4 シクロデキストリンポリマー
5 酵素合成アミロース
 5.1 合成
 5.2 物性
 5.3 アミロース繊維
 5.4 生物活性
 5.5 安定性
 5.6 消臭作用
6 まとめ

第3章 ヨウ素とナノカーボン
1 はじめに
2 電荷移動相互作用
3 電極材に及ぼす効果
4 カーボンナノチューブの分離
5 X線吸収法による解析
6 触媒作用
7 おわりに

第4章 ヨウ素を含む物質の構造
1 はじめに
2 ヨウ素をドープしたPVAフィルム
3 シクロデキストリン中のヨウ素イオン
4 カーボンナノチューブおよびC60,C70中のヨウ素
5 溶液中のI3-ポリアニオンおよびI-の水和構造
6 結論

第5章 ヨウ素のX線分析
1 はじめに
2 定性分析・定量分析・状態分析
3 物質とX線の相互作用
4 蛍光X線分析
5 XAFS法

第6章 ヨウ素と電解反応
1 はじめに
2 有機ヨウ素化合物の電解反応
 2.1 電解還元
 2.2 電解酸化
3 電解ヨウ素化反応
4 ヨウ素をメディエーターとする電解反応
 4.1 ヨウ素をメディエーターとする電解酸化
 4.2 ヨウ素をメディエーターとする電解フッ素化
  4.2.1 ヨウ化物イオンをメディエーターとする電解フッ素化
  4.2.2 ヨードアレーンメディエーターを用いる脱硫フッ素化
5 おわりに

【第2編 生物環境】
第7章 甲状腺ホルモン(ヨウ素化チロシン誘導体)の生合成と生理作用機構
1 生理機能
2 生合成
3 生合成調節機構
4 輸送と代謝
5 作用機構
6 おわりに

第8章 ヨウ素と微生物―揮発,蓄積,還元,酸化,吸着,脱ヨード反応
1 ヨウ素サイクルと微生物
2 ヨウ素の揮発
3 ヨウ素の蓄積
4 ヨウ素の還元
5 ヨウ素の酸化
6 ヨウ素の吸着
7 脱ヨード反応

第9章 ヨウ素と藻類
1 はじめに
2 藻類とは
3 ヨウ素と藻類の関わり
 3.1 ヨウ素の蓄積とヨウ素の海底への輸送
 3.2  ヨウ素の還元
 3.3  ヨウ素の酸化
 3.4  ヨウ素の揮発
 3.5  海洋生物のヨウ素利用
4 藻類におけるヨウ素の生理学的意義
 4.1 コンブ類におけるヨウ素の役割
 4.2 微細藻類におけるヨウ素の役割
 4.3 ヨウ素を蓄積する微細藻類
5 おわりに

第10章 ヨウ素と農作物
1 生物圏におけるヨウ素
2 土壌-植物系におけるヨウ素の挙動
3 生物・環境試料のヨウ素分析法
4 ヨウ素の植物毒性
5 作物のヨウ素濃度
6 農作物のヨウ素富化
7 植物に対するヨウ素の作用

【第3編 合成・反応】
第11章 ヨウ素とクロラミン塩の反応
1 はじめに
2 ヨウ素-クロラミン塩系による窒素ユニットの導入反応
 2.1 ヨウ素触媒によるクロラミンTを窒素源として活用するオレフィン類のアジリジン化
 2.2 ヨウ素-クロラミンT系を活用したベンジル位のアミド化
 2.3 超原子価ヨウ素触媒を活用するクロラミン塩によるエーテル類のα-アミド化
 2.4 ヨウ素を活用したC60への窒素官能基導入
3 単体ヨウ素-クロラミン塩によるヨウ素および窒素官能基の導入
 3.1 アルケニルヨージドとの反応によるイオン的なヨウ素原子移動を伴うヘテロ環化
 3.2 クロラミン塩と単体ヨウ素によるオレフィン類の水系ヨードアミド化
4 おわりに

第12章 ヨウ素と酸化反応
1 はじめに
2 アルデヒドの酸化反応およびその関連反応
3 アルコールの酸化反応
4 ジヒドロキシベンゼン類のキノンへの酸化反応
5 ケトンの酸化反応
6 アルキン・アルケンの酸化反応
7 有機硫黄化合物の酸化反応
8 芳香環への酸化反応
9 今後の展望

第13章 ヨウ素を用いる複素環化合物合成
1 はじめに
2 6-endo-dig型ヨード環化反応による含窒素複素環化合物の合成
3 5-endo型ヨード環化反応による含窒素複素環化合物の合成
4 ヨード環化反応による含酸素複素環化合物の合成
5 ヨード環化反応による含硫黄,セレン複素環化合物の合成
6 ヨウ素を用いた酸化的複素環化合物の合成
7 単体ヨウ素を触媒とする複素環化合物の合成
8 おわりに

第14章 ヨウ素を用いる天然物合成
1 はじめに
2 ヨウ素が介在する閉環反応
 2.1 二重結合の活性化
 2.2 三重結合の活性化
 2.3 アミド結合の活性化
 2.4 チオアセタールの活性化(脱保護)
3 シリル-ヨウ素置換反応

第15章 3配位ヨウ素化合物の反応
1 はじめに
2 有機合成によく用いられるヨウ素反応剤について
3 3配位ヨウ素化合物の反応
 3.1 フェノール類の酸化反応
 3.2 カルボニル化合物のα位酸化反応
 3.3 アルケンおよびアルキンとの反応
 3.4 ラジカル反応
 3.5 フェニルエーテルおよびその他の芳香環への求核種導入反応
 3.6 酸化的ビアリールカップリング
 3.7 窒素原子の反応:Hoffmann転位反応とニトレニウムイオン生成反応
 3.8 α-結合開裂を伴う反応
 3.9 アルコールの酸化反応
 3.10 フェニル化およびトリフルオロメチル化
4 おわりに―3配位ヨウ素化合物の触媒的利用研究と有機触媒としての幕開け

第16章 超原子価ヨウ素触媒を用いる選択的酸化反応
1 はじめに
2 IBS触媒を用いるアルコールの選択的酸化反応
3 キラル超原子価ヨウ素触媒を用いる北スピロラクトン化反応
4 超原子価ヨウ素触媒を用いる酸化的ラクトン化反応
5 超原子価ヨウ素酸塩触媒を用いるエナンチオ選択的酸化的エーテル環化反応
6 おわりに

第17章 ヨウ素化合物の触媒的合成法
1 はじめに
2 芳香族ヨウ素化合物の触媒的合成
3 sp2炭素-ヨウ素結合の触媒的合成―ヨウ化エノンの合成を例に
4 sp3炭素-ヨウ素結合の触媒的合成
 4.1 sp2炭素からsp3炭素への変換
 4.2 sp3炭素からsp3炭素への変換
5 おわりに

第18章 脂肪族ヨウ化物を用いる多成分連結反応
1 はじめに
2 ラジカル―イオン反応介在型多成分連結反応によるカルボン酸誘導体の合成
 2.1 光開始型のヨウ素移動カルボニル化反応
 2.2 熱開始型のヨウ素移動カルボニル化反応
3 ラジカル―遷移金属触媒介在型手法の有用性と多成分連結反応への展開
 3.1 3成分連結によるカルボン酸エステルの合成
 3.2 4成分連結反応によるカルボン酸エステルの合成
 3.3 3成分連結反応によるアルキルアルキニルケトン合成反応
4 おわりに

第19章 ヨウ化チタンの反応
1 はじめに
2 ヨウ素化反応
3 ルイス酸としての活用
4 還元力を活かした反応
5 おわりに

第20章 4-ヨードトルエンジフルオライド(ITDF)および五フッ化ヨウ素(IF5)の反応
1 はじめに
2 ヨードトルエンジフルオライド(ITDF)
 2.1 ITDFとアルケンの反応
 2.2 ITDFとアルキンの反応
 2.3 カルボニル基のα位直接フッ素化
 2.4 イオウ化合物のフッ素化
 2.5 ヘテロ原子の酸化
 2.6 その他の反応
3 五フッ化ヨウ素(IF5)
 3.1 イオウ化合物のフッ素化
 3.2 IF5とI2の反応,IFの発生
 3.3 IF5による窒素化合物の酸化
 3.4 アダマンタンのフッ素化

【第4編 応用開発】
第21章 ヨウ素と色素増感太陽電池
1 はじめに
2 色素増感太陽電池の構成と発電メカニズム
3 電荷分離界面の構築―電荷再結合から見た色素構造と太陽電池特性
4 擬固体電解液
5 ヨウ素を用いた固体色素増感太陽電池
6 まとめ

第22章 ヨウ素とリチウム伝導体
1 はじめに
2 ヨウ化銀α-AgI関連の材料とそれを用いた全固体電池
3 ヨウ化リチウム(LiI)とその誘導体
 3.1 LiIを用いた全固体電池
 3.2 LiI/Al2O3複合体
 3.3 LiI/メソ孔Al2O3複合体
4 ヨウ素を構造中に含むリチウムイオン伝導体
 4.1 LiBH4-LiI系固溶体
 4.2 Li3AlH6-LiI系固溶体
 4.3 LiNH2とLiIの新規な化合物―Li3(NH2)2I
5 終わりに

第23章 CF3Iの利用
1 はじめに
2 ヨウ素化合物(CF3I)の特長
 2.1 地球温暖化係数
 2.2 プラズマ特性
3 CF3Iエッチングの基本特性
 3.1 配線端のうねり評価
 3.2 LERの発生メカニズム
 3.3 ダメージ
4 微細配線形成と電気的特性評価
 4.1 LERの配線信頼性に及ぼす影響
 4.2 次世代露光技術(EUVL)を用いたhp35nm微細配線形成
 4.3 hp2Xnm微細配線形成
5 あとがき

第24章 ヨウ素と農薬,含ヨウ素殺虫剤フルベンジアミド
1 はじめに
2 含ヨウ素農薬
 2.1 アイオキシニル(オクタノエート)(除草剤)
 2.2 ヨードスルフロンメチル(除草剤)
 2.3 プロキナジド(殺菌剤)
3 フルベンジアミド(殺虫剤)
 3.1 フルベンジアミドの作用特性
 3.2 探索の経緯
 3.3 置換基効果
 3.4 作用機構
4 フルベンジアミドの合成
 4.1 ジアゾ-ヨウ素化ルート
 4.2 Pd-ヨウ素化
 4.3 ヨウ素化剤DIHの工業的製法
 4.4 パーフルオロアルキルアニリン製法
5 おわりに

第25章 放射性ヨウ素と医薬品
1 はじめに
2 125Iシード線源による前立腺癌の治療
3 125I標識薬剤を用いた癌の治療
4 おわりに

第26章 ポビドンヨードとアトピー性皮膚炎
1 はじめに
2 アトピー性皮膚炎の易感染性
3 アトピー性皮膚炎の皮膚培養成績
4 黄色ブドウ球菌の毒素検出率
5 アトピー性皮膚炎治療とポピドンヨード
6 ポビドンヨードと甲状腺機能
7 アトピー性皮膚炎の多臓器障害
8 考案