キーワード:
フレキシブルデバイス/ウェアラブルデバイス/ヘルスケア機器/生体情報モニタリング/貼付型フレキシブルセンサシート/検査分散・データ中央管理/ウェアラブル脳波計/皮膚アンモニア計測/蛍光ナノビーズ/睡眠個性の可視化/心電図/脈拍/血圧/血糖値/スマートウォッチ/スマートフォン/ビッグデータ処理/食事記録/カロリー計算/水分摂取量計測/スマート歯ブラシ
刊行にあたって
心房細動などを代表とする心臓疾患の患者は国内で100万人規模にのぼるとされる。これらの潜在患者のモニタリング機能を備えた装置として心電図や心拍数(脈拍数)の測定し,ビッグデータ処理ができれば、これらの兆候を未然に検知することができる。このように携帯・常時モニタリングやビッグデータ情報処理がヘルスケア機器の発展に大きく寄与している。
本書は技術編でウェアラブル医療・ヘルスケア機器の開発動向や応用状況をまとめた。内容は生命情報モニタリング,ストレスの見える化,睡眠個性の可視化などのシステムとインプラント人工透析,貼付型フレキシブルセンサシート,ウェアラブル黄疸計測デバイス,可搬型血中濃度測定装置などのデバイスである。
一方,市場編でこれらエレクトロニクス機器や構成材料の市場動向を解説した。ウェアラブルデバイス,スマートウォッチ,フレキシブルエレクトロニクスなどの市場動向などである。
医療機器,ヘルスケアおよびこれらを支えるセンサや材料に興味をお持ちの方々に本書をお勧めいたします。
「刊行のねらい」より
著者一覧
三木則尚 慶應義塾大学
竹井邦晴 大阪府立大学
鈴木博也 ㈱テクノメディカ
前中一介 兵庫県立大学
太田裕貴 横浜国立大学
浅野康一郎 東京大学
南木 創 東京大学
南 豪 東京大学
成瀬 康 (国研)情報通信研究機構
池田四郎 ㈱ガステック
芳賀洋一 東北大学
鶴岡典子 東北大学
土屋浩一郎 徳島大学
竹山 旭 ㈱NOVENINE
福井健一 大阪大学
目次 + クリックで目次を表示
第1章 ヘルスケアを支える生体情報モニタリング
1 はじめに
2 単能機器によるモニタリングの現況
2.1 スタートは歩数計から
2.2 体重計から体脂肪計へ
2.3 現在の代表格は脈波数モニタリング
2.4 ヘルスチェックのための心電図モニタなど
2.5 パルスオキシメータの役割増加
2.6 血圧モニタリングへの各社の競争
3 複合機器を含む市場開拓の動き
4 医療機器から一般ヘルスケア機器への移行動向
第2章 インプラント人工透析システム
1 はじめに
2 インプラント人工透析システム
3 インプラント人工透析システムの界面技術
4 インプラント人工透析システムの実用化に向けて
5 インプラント人工透析システム研究開発における課題
6 おわりに
第3章 皮膚表面から健康管理する貼付型フレキシブルセンサシート
1 はじめに
2 多種物理センサを集積したフレキシブルセンサシート
2.1 印刷形成した3軸加速度センサ
2.2 ウェアラブル健康管理パッチ
2.3 その他フレキシブル物理センサ
3 汗成分計測用フレキシブル化学センサ
4 対象温度(皮膚温度)の高精度計測
5 結言
第4章 検査分散・データ中央管理型診断機器
1 はじめに
2 臨床検査分野のデータ管理トレンド
3 ヘルスケア分野のデータ管理システム
4 IoT機能搭載のPOCT機器の一例
5 ウェアラブルで用いられる検査装置について
6 最後に
第5章 身体密着型生体活動モニタリングシステムの開発
1 はじめに
2 生体活動モニタリングの形態
3 身体貼り付け型モニタリングシステム
3.1 絆創膏型実証モデル
3.2 柔軟センサとの組み合わせ
3.3 VitalgramII
3.4 VitalgramCT
3.5 アクティブ筋電電極
4 おわりに
第6章 周産期新生児医療のIoT化に向けたウェアラブル黄疸計測デバイスの開発
1 はじめに
2 新生児黄疸
3 新生児黄疸の検出方法
4 ウェアラブル黄疸計測デバイス
第7章 有機トランジスタ型化学センサの開発動向
1 はじめに
2 マイクロ流体デバイスを接合した延長ゲート有機トランジスタ型化学センサの開発
3 電解質ゲート有機トランジスタ型化学センサによるヒスタミン検出
4 まとめ
第8章 ウェアラブル脳波計の開発
1 はじめに
2 簡単に脳波計測が可能なウェアラブル脳波計の開発
2.1 一般的な脳波計測手法
2.2 導電性ジェルが不要で簡単に脳波が測れる技術の開発
2.3 ウェアラブル脳波計の為の小型脳波計とヘッドギアの開発
2.4 開発したウェアラブル脳波計の評価
2.5 日常での常時脳波計測を目指して
3 おわりに
第9章 パッシブインジケータ法での皮膚アンモニア測定によるストレスの見える化
1 なぜいま皮膚ガスが注目されるか
2 皮膚ガス測定でわかる生体情報
2.1 皮膚ガスとは
2.2 皮膚ガス測定により得られる情報
3 皮膚アンモニアとストレス
3.1 ストレスと心拍変動
3.2 皮膚アンモニアの生成と放散
3.3 皮膚アンモニアの測定方法
4 簡易ストレス測定キット
4.1 パッシブインジケータ法および測色
4.2 ストレス検出用の測定キットの開発
5 おわりに
第10章 マイクロシステムを用いたウェアラブルヘルスケア機器
1 はじめに
2 小型発汗計とストレス反応の計測
3 超音波血管径計測と血圧,血管緊張の計測
4 微小還流を用いた乳酸計測
5 おわりに
第11章 抗体結合蛍光ナノビーズを活用した可搬型血中濃度測定装置の開発
1 治療薬物モニタリング(TDM)とは
2 TDMの現状と課題
3 TDM用POCTシステムの概要
4 TDM用POCTシステムの将来性
5 おわりに
第12章 歯科医療を通じて,ヘルスケアの未来を創る。IoTスマート歯ブラシ“SMASH”の開発
1 日本の医療課題
2 医療費増大の深刻化
3 歯科疾患と全身疾患の関係
4 行動変容
5 口臭と歯周病
6 口臭とは
7 口臭の原因物質
8 口臭の検査法
9 口臭をセンシングする歯ブラシ
第13章 睡眠中の生体活動に基づく睡眠個性の可視化と良否判別
1 はじめに
2 生体活動に基づく睡眠個性の可視化
2.1 睡眠個性可視化の流れ
2.2 睡眠関連音イベントの検出
2.3 睡眠個性の可視化法
2.4 睡眠個性の可視化例
3 生体活動の時系列モデリングに基づく睡眠の良否判別
3.1 睡眠の良否判別の流れ
3.2 音イベントの自動分類
3.3 隠れマルコフモデルによる生体活動の時系列モデリング
3.4 睡眠の良否判別法
3.5 睡眠の良否判別結果
【市場編】
第1章 フレキシブル・ウェアラブルデバイス市場
1 フレキシブル・ウェアラブルデバイス
2 フレキシブルエレクトロニクスの種類
2.1 ベンダブルデバイス
2.2 ローラブルデバイス
2.3 フォルダブルデバイス
2.4 ウェアラブルデバイス
3 フレキシブルエレクトロニクスの市場動向
第2章 フレキシブルエレクトロニクスの構成材料
1 透明導電膜
1.1 概要
1.2 市場動向
2 有機トランジスタ
2.1 概要
2.2 市場動向
3 基板
3.1 概要
3.2 市場動向
4 導電性接着剤
4.1 概要
4.2 市場動向
5 金属ペースト/金属インク
5.1 概要
5.2 市場動向
6 絶縁材料
6.1 概要
6.2 市場動向
7 封止材料
7.1 概要
7.2 市場動向
8 コート剤
8.1 概要
8.2 市場動向
第3章 フレキシブルデバイス製品の動向
1 フレキシブルプリント配線板(FPC)
1.1 概要
1.2 市場/企業動向
2 有機ELディスプレイ
2.1 概要
2.2 市場/企業動向
3 有機EL照明
3.1 概要
3.2 市場/企業動向
4 太陽電池
4.1 概要
4.2 市場/企業動向
5 ウェアラブル生体デバイス
5.1 概要
5.2 市場/企業動向
6 タッチパネル用タッチセンサー
6.1 概要
6.2 市場/企業動向
第4章 フレキシブルデバイス用部材市場
1 基板材料
1.1 ポリイミド(PI)フィルム
1.2 ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム
1.3 ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
1.4 ガラス基板
2 導電性接着剤
2.1 エポキシ樹脂
2.2 アクリル樹脂系ほか
3 透明導電膜ターゲット材料
3.1 ITO(酸化インジウムスズ)
3.2 メタルメッシュ
3.3 銀ナノワイヤー
3.4 カーボンナノチューブ(CNT)
3.5 導電性高分子
4 配線向けインク材料
4.1 銀(Ag)ナノインク
4.2 銅(Cu)ナノインク
5 ハイバリアフィルム
5.1 概要
5.2 市場/企業動向
6 OLED封止材
6.1 概要
6.2 市場/企業動向
第5章 ヘルスケア計測機器
1 概要
2 歩数計
2.1 概要
2.2 市場・企業動向
3 体組成計/体重計/体脂肪計
3.1 概要
3.2 市場/企業動向
4 脈波数モニタリング
4.1 概要
4.2 市場/企業動向
5 心電図モニタ
5.1 概要
5.2 市場/企業動向
6 パルスオキシメータ
6.1 概要
6.2 市場/企業動向
7 血圧モニタリング
7.1 概要
7.2 市場/企業動向
8 生体情報モニタ
8.1 概要
8.2 市場/企業動向
第6章 ウェアラブル製品,部材の開発
1 印刷形成による3軸加速度センサー
2 ウェアラブル健康管理パッチ
3 物理センサー
4 化学センサー
5 皮膚温度の高精度計測シート
6 ウェアラブル脳波計
7 ウェアラブル機器による生体ガスの測定
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