刊行にあたって
超高齢化社会への進展,食生活の変化などにより,歯科罹患率は年々増加し,また,「美」の追求などとも相まって,その治療に要する歯科材料も増加の一途をたどっており,現在では歯科材料市場は,1,000億円を越え,今後も増加傾向は変わらないとみられている。
歯科材料は,修復,矯正,保存,補綴などに用いる治療用材料と,模型,印象,鋳造など技工用材料に大きく区分され,その目的によって無機,金属,セラミック,高分子,複合材料など様々な素材,薬品が使用されている。一方,これらの材料を,より堅牢に,より安全に,そしてより美しく患者に装着する治療技術,加工技術が求められているわけである。
弊社では,1984年,これら歯科材料を素材別,用途別に分類し金属,セラミックから高分子まで網羅した,総合的な歯科材料に関する成書(『新しい歯科材料』)をまとめ,幸いにして好評を博した。
その後,歯科材料分野でも新しい材料・代替材料,薬剤が開発され,新しい歯科技術や,機器・装置も著しい開発・改良を進めていることや,環境ホルモンをはじめとした,歯科材料の生体安全性なども注目を集めている。
本書は,前書に引き続き愛知学院大学歯学部・長谷川二郎教授の編集により,全体を治療用材料,技工用材料,技術・機器,生体安全性の4編に大分類した上で,個々の新しい材料開発の現状や,治療・技工技術の実際,最新の機器・システムの開発などについて解説し,近年とくに問題となっている,歯科材料と生体安全性にまで踏み込むという,歯科材料および技術・機器を網羅した成書となった。
歯科材料・機器開発メーカー,大学歯学部,研究機関の方々はもとより,歯科医師,関連企業の方々にとって恰好の資料になるものと確信している。
なお,本書は2000年に『最新歯科材料および技術・機器』として刊行されました。普及版の刊行にあたり,内容は当時のままであり,加筆・訂正などの手は加えておりませんので,ご了承下さい。
2006年5月 シーエムシー出版 編集部
著者一覧
伴 清治 愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座 講師
鶴田 昌三 愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座 講師
風間 秀樹 (株)トクヤマ つくば研究所
姫野 雅孝 (株)トクヤマ つくば研究所
広田 一男 (株)ジーシー 研究所長
斎藤 渉 白水貿易(株) 営業企画部
浅田 雅之 (株)クラレ メディカル事業本部 学術主管
稲田 博 (株)ノリタケカンパニーリミテッド 顧問
古宮 隆充 石福金属興業(株) 地金営業部 部長
堀川 孝志 石福金属興業(株) 研究所
赤川 安正 広島大学 歯学部 歯科補綴学第一講座 教授
阿部 泰彦 広島大学 歯学部 歯科補綴学第一講座 助手
長谷川 明 (株)ジーシーデンタルプロダクツ 取締役技術部長
田中 貴信 愛知学院大学 歯学部 歯科補綴学第一講座 教授
中村 好徳 愛知学院大学 歯学部 歯科補綴学第一講座
清水 修一 パナソニックヘレウスデンタル(株) ヘレウスクルツアー企画課 主任
武者 良憲 (財)ライオン歯科衛生研究所 常務理事
鈴木 和夫 松本歯科大学 口腔解剖学第二講座 教授
田川 清 (医)幸医会 田川歯科医院 理事長
高橋 好文 愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座 助教授
河合 達志 愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座 講師
石上 友彦 愛知学院大学 歯学部 歯科補綴学第一講座 助教授
上田 実 名古屋大学大学院 医学研究科 頭頚部感覚器外科学講座 教授
鷲見 幸男 名古屋大学大学院 医学研究科 頭頚部感覚器外科学講座
畠 賢一郎 名古屋大学 医学部 組織工学講座
須田 英明 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 教授
吉岡 隆知 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 助手
片岡 博樹 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 医員
鴨井 久一 日本歯科大学 歯学部 歯周病学教室 教授
苗代 明 日本歯科大学 歯学部 歯周病学教室
三谷 英夫 東北大学大学院 歯学研究科 発達加齢・保健歯科学講座 教授
河内 満彦 東北大学大学院 歯学研究科 発達加齢・保健歯科学講座 講師
中林 宣男 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 有機材料分野 教授
山内 淳一 (株)クラレ メディカル事業本部 学術主管
今井 庸二 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 有機材料分野 教授
木瀬 俊彦 ネオ製薬工業(株) 開発研究室
堀内 治彦 (株)ジーシー 研究所
宮崎 隆 昭和大学 歯学部 歯科理工学教室 教授
高橋 純造 大阪大学大学院 歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 教授
小田 豊 東京歯科大学 歯学部 歯科理工学講座 教授
佐竹 俊郎 (株)ニッシン 社長
田中 康夫 (株)ニッシン 顧問
松本 光吉 昭和大学 歯学部 第一保存学講座 教授
酒井 康宏 パナソニックヘレウスデンタル(株) 商品企画部 学術担当責任者
千田 彰 愛知学院大学 歯学部 歯科保存学第一講座 教授
宮川 修 新潟大学 歯学部 歯科理工学講座 教授
荻野 碩哉 (株)モリタ製作所 第2研究開発部 本部長
隈部まさる (医)淳道会 隈部歯科医院 理事長
神原 正樹 大阪歯科大学 口腔衛生学講座 教授
石井 園美 (株)スリーアイ
竹内 秀行 (株)スリーアイ 代表取締役
吉田 隆一 日本歯科大学 歯学部 歯科理工学講座 教授
坂田 敦志 松下産業機器(株) 情報システム機器事業部
井野 芳浩 松下産業機器(株) 情報システム機器事業部 主任
山本 敏義 松下産業機器(株) 産業機器研究所 主事
坂東 永一 徳島大学 歯学部 歯科補綴学第二講座 教授
西川 啓介 徳島大学 歯学部 歯科補綴学第二講座 講師
浦部 素直 (株)トクヤマ 特殊化学品事業部 メディカル部長
荘村 泰治 大阪大学大学院 歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 助教授
堤 定美 京都大学 再生医科学研究所 シミュレーション医工学部門 教授
都賀谷紀宏 京都大学 再生医科学研究所 生体機械工学研究部門 助手
小嶋 廣 朝日レントゲン工業(株) 技術部 課長
福井 壽男 愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座 助教授
守田 有道 富士電機ファーネス(株)
浅尾 修 (株)松風 研究開発部 主任研究員
大河内禎一 名古屋工業大学 名誉教授
中川 正春 三栄技研(株) 会長
佐藤 温重 東京医科歯科大学 名誉教授
中村 正明 大阪歯科大学 歯科理工学講座 教授
武田 昭二 大阪歯科大学 歯科理工学講座 助教授
平澤 忠 鶴見大学 名誉教授
目次 + クリックで目次を表示
第I編 治療用材料
第1章 歯冠修復用材料
1. 総論
1.1 歯冠修復材料の分類と変遷
1.1.1 金属材料
1.1.2 セラミック材料
1.1.3 レジン系材料
1.2 歯冠修復材料の需要変化
1.3 歯冠修復材料の選択
1.4 将来展望
1.4.1 審美修復材料
1.4.2 生体にやさしい材料
1.4.3 ITと歯科材料
1.4.4 資源の活用
2. コンポジットレジン
2.1 はじめに
2.2 コンポジットレジンの構成成分
2.2.1 フィラー
2.2.2 レジンマトリックス
2.2.3 重合開始剤
2.3 市販のコンポジットレジン
2.4 おわりに
3. グラスポリアルケノエートセメント(グラスアイオノマーセメント)
3.1 グラスアイオノマーセメントの基本組成と硬化機構
3.2 グラスアイオノマーセメントの特徴
3.3 レジン強化型グラスアイオノマーセメント
3.4 おわりに
4. コンポマー
4.1 コンポマーの開発と特徴
4.2 コンポマーの化学
4.3 コンポグラスとコンポグラスF
4.4 コンポグラスFの将来展望
5. 複合型歯冠修復材料
5.1 はじめに
5.2 フィラーの構成からみた材料の分類
5.2.1 有機複合フィラーを含む材料
5.2.2 無機フィラーハイブリッド材料
5.2.3 繊維強化ブリッジ材料
5.3 おわりに
6. 陶材
6.1 はじめに
6.2 金属焼付けポーセレン用陶材
6.3 チタン用陶材
6.4 オールセラミッククラウン用陶材
6.5 ラミネートベニア用陶材
7. 金属
7.1 はじめに
7.2 “人に優しい金属”の所要性質
7.3 規格からみた新しい歯科用金属
7.4 歯冠修復用金属の分類
第2章 義歯床修復材料
1. 総論
1.1 はじめに
1.2 分類
1.2.1 義歯床用および床裏装用材料
1.2.2 人工歯材料
1.2.3 支台・連結装置用材料
1.3 ト ピックスと展望
1.3.1 床用レジンの精密重合法
1.3.2 抗菌性
1.3.3 義歯安定剤
1.4 おわりに
2. 人工歯
2.1 はじめに
2.2 形態設計
2.2.1 3次元デジタイザーによる計測
2.2.2 ワイヤーフレームモデルとサーフェスモデルの作成
2.2.3 CAMによるNCデータの作成と加工
2.3 色調
2.4 人工歯の材質
2.5 おわりに
3. 磁性アタッチメント
3.1 沿革
3.2 磁性アタッチメントの基本事項
3.2.1 構造
3.2.2 磁気回路
3.2.3 材料
3.2.4 磁性アタッチメントとしての防錆対策
3.3 磁性アタッチメントの特徴
3.3.1 従来方式との比較
3.3.2 臨床での位置づけ
3.4 今後の課題
4. 射出成型レジ
5. 義歯安定剤
5.1 はじめに
5.2 クッションタイプ義歯安定剤
(1) 機能および特徴
(2) 組成および成分
5.3 クリームタイプ義歯安定剤
(1) 機能および特徴
(2) 組成および成分
5.4 粉末タイプ義歯安定剤
(1) 機能および特徴
(2) 組成および成分
5.5 シートタイプ義歯安定剤
(1) 機能および特徴
(2) 組成および成分
5.6 おわりに
第3章 歯根インプラント修復材料
1. 総論
1.1 はじめに
1.2 インプラント体の素材と周囲骨組織
1.3 インプラントの形態および表面構造と応力
1.4 インプラント材料として将来考えるべきこと
2. 表面改質インプラント
2.1 表面改質方法
2.1.1 粗面化
2.1.2 酸化処理
2.1.3 セラミックコーティング
2.1.4 化学処理
2.1.5 生体由来物質との複合化
2.2 表面改質の意義
3. 形状記憶インプラント,衝撃吸収インプラント
4. 特異形状インプラント
4.1 ADSインプラント
4.2 エンドポア・インプラント
5. 貴金属系合金インプラント
5.1 概説
5.2 生体移植用金属の所要性質
5.3 貴金属系合金の生体親和性
5.4 生体移植材料の規格
5.5 金-白金合金の機械的性質
5.6 おわりに
第4章 顎顔面修復材料
1. 総論
1.1 概説
1.2 顎顔面補綴患者の特徴
1.3 顎顔面補綴装置とそれらの製作材料
1.3.1 顎義歯用材料
1.3.2 エピテーゼ用材料
1.4 展望と課題
2. 人工皮膚・人工粘膜
2.1 はじめに
2.2 各種人工皮膚・粘膜
2.2.1 無細胞性人工皮膚・粘膜
2.2.2 細胞組み込み型人工粘膜
2.3 おわりに
3. 生体由来物質
3.1 概説
3.2 骨形成因子の分離
3.3 BMPの抽出
3.4 人工合成BMP
3.5 BMPのキャリアー
3.6 組織器官の誘導
3.7 BMPのシグナル調節
3.8 これからの組織器官誘導
第5章 歯内療法用器具および材料
1. 新世代の電気的根管長測定器
2. ニッケルチタン製ファイル
3. NaClOとEDTAによる根管洗浄
4. 根管貼薬剤としての水酸化カルシウム
5. ニッケルチタン製スプレッダー
6. 加熱ガッタパーチャ法
7. 接着性根管充填材
8. 実体顕微鏡を用いた歯内療法
8.1 非外科的歯内療法
8.2 外科的歯内療法
第6章 歯周病療法用材料
1. 概説
2. 分類
2.1 歯ブラシ
2.2 電動歯ブラシ
2.3 歯間ブラシ
2.4 歯磨剤・洗口剤の薬用成分
2.5 経口投与する薬剤
2.6 歯周ポケットに用いる薬剤
2.6.1 局所薬物送達療法
2.6.2 ポケットイリゲーション
2.7 歯周パック剤
3. トピックスとその展望
3.1 GTR法
3.2 エムドゲイン
3.3 BMP
第7章 矯正用材料
1. 矯正用材料の分類
2. 金属系材料
2.1 線材料
2.2 パンド用材料
2.3 矯正用アタッチメント材料
2.4 その他の金属材料
3. 有機系材料
3.1 弾性材料
3.2 非弾性材料
第8章 合着・接着用材料
1. 総論
2. 象牙質への接着
2.1 はじめに
2.2 歯質接着に有効なモノマー
(1) 化学反応は期待しないがモノマーの拡散を促進させるモノマー
(2) リン酸基をもつ疎水性メタクリレート
(3) カルボキシル基をもつ疎水性メタクリレート
2.3 象牙質への接着法の分類
(1) ウェットボンディング
(2) モノマー透過性の高い乾燥脱灰象牙質への接着
(3) スミヤー層除去後脱灰象牙質が乾燥により収縮する場合に利用される接着システム
(4) 収縮脱灰象牙質をNaOClで除去し,セルフエッチングプライマーで接着するシステム
(5) セルフエッチングプライマー
3. 歯質接着
3.1 はじめに
3.2 接着修復システム“クリアファイルボンドシステムF”の主要接着技術
3.3 歯質接着技術
3.4 おわりに
4. 金属・陶材接着
4.1 はじめに
4.2 非金属接着性モノマー
(1) 4-META,4-MET,4-AET,BPDM
(2) MDP
(3) MAC-10
4.3 貴金属接着性モノマー
(1) VDT
(2) MEPS
(3) MTU-6
4.4 陶材の接着
4.5 セメント
第9章 暫間歯冠修復材料
1. 概説
2. 分類
2.1 ストッピング
2.2 水硬性
2.3 セメント
3. トピックス
4. 展望
4.1 レジン系材料の今後
4.2 抗菌性,歯髄鎮静作用を持った材料
第II編 技工用材料
第1章 模型材料
1. 概説
2. 石こう系模型材
2.1 石こうの種類
2.2 半水石こうの硬化と膨張
2.2.1 半水石こうの硬化
2.2.2 硬化時間の調節
2.2.3 硬化膨張
2.3 歯科用石こうの物性
2.4 印象材の石こう面に対する影響
3. 石こうの強化方法
4. 最近の石こう模型材
4.1 ダストフリー化石こう
4.2 抗菌石こう
5. 今後の展望
第2章 印象材料
1. 概説
2. 分類
2.1 化学物質による分類
2.2 粘度による分類
2.3 硬化反応による分類
2.4 硬化体の弾性による分類
3. 各種印象材の特徴
3.1 弾性印象材-ハイドロコロイド系印象材
3.1.1 寒天印象材
3.1.2 アルジネート印象材
3.2 弾性印象材-ゴム質印象材
3.2.1 ポリサルファイドゴム印象材
3.2.2 シリコーンゴム印象材
3.2.3 ポリエーテルゴム印象材
3.3 非弾性印象材
3.3.1 印象用石膏
3.3.2 インプレッションコンパウンド
3.3.3 印象用ワックス
3.3.4 酸化亜鉛ユージノール印象材
4. トピックス
4.1 感染予防
4.2 関連機器
5. 展望
5.1 光学印象
5.2 寒天-アルジネート連合印象法
第3章 鋳造材料
1. パターン材料
1.1 概説
1.2 分類
1.2.1 ワックス系パターン材料
1.2.2 レジン系パターン材料
1.3 トピックス
1.3.1 新ワックスパターン分離材
1.3.2 重合収縮の小さいレジン系パターン材料
1.4 展望
2. 鋳型材
2.1 概説
2.2 分類
2.2.1 石こう系鋳型材
2.2.2 りん酸系鋳型材
2.2.3 エチルシリケート系鋳型材
2.3 トピックス
2.3.1 非シリカ系鋳型材
2.3.2 急速加熱型鋳型材
2.3.3 加熱膨張補償型鋳型材
2.4 展望
第4章 ろう付材料
1. 歯科ろう付
2. ろう材の種類
2.1 金ろう
2.2 銀ろう
2.3 金銀パラジウム合金ろう
2.4 非銀ろう
2.5 チタンろう
2.6 メタル・セラミックス(金属焼付陶材)のろう付
3. ろう付方法
第5章 教育用歯科模型材料
1. はじめに
2. 教育用歯科模型の所要性質
3. 教育用歯科模型の原材料
3.1 メラミンレジン
3.2 エポキシレジン
3.3 コンポジットレジン
3.4 ポリウレタンレジンおよびラバー
3.5 縮合型シリ魁璽鵐薀弌?
3.6 付加型シリコーンラバー
4. 教育用歯科模型の種類
第III編 技術・機器
第1章 臨床技術・機器
1. レーザー治療
1.1 概説
1.2 分類
1.3 レーザー治療のメカニズム
1.4 レーザーの種類別治療効果
1.5 トピックス
1.5.1 齲蝕診断
1.5.2 齲蝕予防
1.5.3 歯髄診断
1.5.4 象牙質知覚過敏の治療
1.5.5 レーザーによる局所麻酔
1.5.6 齲蝕の除去,窩洞形成
1.5.7 歯周疾患の鎮痛,消炎
1.5.8 根管治療時の打診痛の軽減
1.5.9 抜糸後の疼痛,開口障害の予防
1.5.10 顎関節症の開口障害,雑音,疼痛の改善
1.5.11 歯列矯正時の疼痛緩和
1.5.12 歯の漂白
1.6 展望
2. 可視光線照射器
2.1 はじめに
2.2 青色LEDを光源とする可視光線照射器
3. 審美修復
3.1 審美修復とは
3.2 審美(歯冠)修復と接着
3.3 接着システムの発展と将来
3.4 期待される審美修復と材料
3.5 加熱・加圧法セラミック
4. 切削
4.1 総論
4.1.1 歯科切削機器の歴史
4.1.2 歯科用電気エンジン
4.1.3 歯科用マイクロモータ
4.1.4 歯科用エアモータ
4.1.5 歯の切削の問題点と新しい展開
4.2 エアタービン
4.2.1 軸受け
4.2.2 トルク
4.2.3 回転速度
4.2.4 感染防止
4.2.5 騒音
4.2.6 チャック
4.2.7 照明
4.2.8 おわりに
4.3 振動切削を応用したエイクレス装置
4.3.1 歯の切削
4.3.2 振動切削の理論
4.3.3 エイクレス装置を用いた歯の切削について
4.3.4 適応症
4.3.5 術式
4.3.6 今後の課題
4.4 バーチャル・リアリティ・システムの切削教育への応用
4.4.1 はじめに
4.4.2 各種システム
4.4.3 バーチャル・リアリティ・システムの展望
5. 歯科医療情報処理システム
5.1 診療録等の電子媒体による保存
5.2 レセコン,紙カルテから電子カルテシステムへ
5.3 トピックス
5.3.1 MML規格
5.3.2 POS
5.3.3 データベース
5.4 今後の医療情報処理システムのあり方
6. 診断機器
6.1 総論
6.1.1 超音波を利用した機器
6.1.2 電磁波を利用した装置
6.1.3 熱電対を利用した機器
6.1.4 電気抵抗や微少電圧変化を利用した機器
6.1.5 磁石を利用した機器
6.1.6 化学反応を利用した機器
6.1.7 微小圧力変化を利用した機器
6.1.8 ガスセンサーを利用した機器
6.2 X線画像診断・磁気系画像診断機
6.2.1 はじめに
6.2.2 装置の構成
6.2.3 CCD制御方式
6.2.4 デジタルパノラマX線撮影
6.2.5 おわりに
6.3 顎運動測定・咬合解析装置
6.3.1 はじめに
6.3.2 測定器の現状
6.3.3 今後の展望
7. 口臭測定器
7.1 はじめに
7.2 口臭の原因物質と分析方法
7.3 口臭測定器
7.3.1 測定原理
7.3.2 実用評価
7.4 おわりに
第2章 技工技術・機器
1. CAD/CAM
1.1 概説
1.2 CAD/CAMシステムによる歯科修復物製造プロセス
1.3 代表的な歯科用CAD/CAMシステムについて
1.4 システムの比較
2. レーザー溶接
2.1 概説
2.2 レーザー加工の種類
2.3 レーザー加工装置の構造
2.4 レーザー溶接機の基本構造
2.4.1 発振器の構成
2.4.2 加工光学系と照射条件パラメーター
2.5 レーザー溶接に影響する因子
2.5.1 材料パラメーター
2.5.2 ビームパラメーター
2.6 レーザー溶接のしくみ
2.7 レーザー溶接の課題と今後の展望
3. 高周波鋳造
3.1 総論
3.1.1 はじめに
3.1.2 鋳造機の構成
3.1.3 鋳造機の選択
3.1.4 鋳造体の品質保証
3.1.5 おわりに
3.2 浮揚融解
3.2.1 概説
3.2.2 水冷銅るつぼによる浮揚融解法(CCLM)の原理
3.2.3 開発の現状
3.2.4 実用化の現状
3.2.5 各種合金の溶製実績
3.2.6 おわりに
4. 研削・研磨加工
4.1 研削のメカニズム
4.2 研削研磨材の分類
4.2.1 ダイヤモンドポイント
4.2.2 ビトリファイド砥石
4.2.3 ゴム砥石
4.2.4 その他
4.3 研削研磨加工工程
4.4 最近の研削研磨加工
4.5 今後の研削研磨加工
5. 光応用計測装置
5.1 概説
5.2 分類
5.3 トピックス
5.4 展望
5.5 計測法
5.6 解析式の誘導
5.7 装置・機器
5.8 測定例
6. 環境保全装置
6.1 はじめに
6.2 クローズドシステムとは
6.2.1 クローズドシステムにおけるコンプレッサー防音・防振・除菌
6.2.2 コンプレッサーによって供給吸引される空気
6.2.3 排水のクローズドシステム化とバキュームとの関係
6.2.4 バキューム管の汚泥一掃装置とは
6.2.5 クローズドシステムの応用器具
6.3 今後の問題点
第IV編 歯科材料の生体安全性
第1章 総論
1. はじめに
2. 生体適合性と生体安全性
3. 毒性の要因
4. 毒性発現の経路-溶出物質の体内分布,代謝,排泄
5. 歯科材料の毒性,副作用
5.1 免疫反応,アレルギー反応
5.2 補体活性化反応
5.3 炎症反応
5.4 臓器毒性
5.5 発癌性
5.6 発生毒性,奇形形成
6. 化学構造と毒作用
7. 毒性発現に影響する要因
7.1 曝露量,曝露形態および曝露期間
7.2 性差,年齢差,個体差
8. 歯科材料の生体適合性試験
9. おわりに
第2章 重金属と生体反応
1. 概説
2. 局所的反応
3. 全身的反応
4. 展望
第3章 アマルガム中の水銀と生体反応
1. はじめに
2. アマルガム修復物に存在する水銀の挙動
2.1 水銀の溶出
2.2 水銀蒸気の遊離
2.3 生体内分布
2.4 水銀の化学形態の変化
2.5 生体反応
第4章 外因性内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)と生体反応
1. はじめに
2. 内分泌攪乱化学物質とは
3. 内分泌攪乱を起こすと認定された化学物質
4. 生体への作用
5. 化学構造
6. 野生生物への影響
7. 生物濃縮(食物連鎖による濃縮)
8. ビスフェノールA問題
9. ヒト健康への影響
10. 内分泌攪乱化学物質の再認識
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