著者一覧
大岩孝輔 青山学院大学
野澤昭雄 青山学院大学
中谷健司 NRI(Nakatani Research Institute),静岡大学
前田有希 (株)パリティ・イノベーションズ
梶原昭博 北九州市立大学
増田正人 東レ(株)
大峠慎二 トクラス(株)
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【特集】アフターコロナに向けた非接触センサ・デバイスの開発
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マイクロ波ドップラーセンサを用いた非接触生体認証技術
Non-Contact Biometric Identification Using Microwave Doppler Sensor
マイクロ波ドップラーセンサは拍動に起因する体表面の微小な振動をドップラー効果で捉えることができる。これを利用し,非接触で心筋や血管の個人差に起因する心拍情報を計測し,認証に用いる。非接触計測で課題となる体動等のノイズに対して自己回帰モデルを用いた時間周波数解析を導入し,ロバストなID生成を実現する。
【目次】
1 はじめに
2 生体認証と心拍
3 非接触心拍計測と時間周波数解析
3.1 マイクロ波ドップラーセンサを用いた非接触心拍計測
3.2 時間周波数解析
4 ドップラー波を用いた生体認証
4.1 ドップラー波からのID抽出
4.2 認証
5 性能評価
6 まとめ
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多波長顔画像の空間特徴量に基づく遠隔血圧計測
Remote Blood Pressure Measurement Based on Spatial Features of Multi-Wavelength Face Images
近年,我が国では高血圧症に起因する心臓・脳血管疾患の発症率が上昇しており,日常的な血圧モニタリングはその早期発見や予防において特に重要である。本稿では,可視・近赤外・赤外帯域で計測した多波長顔画像の空間特徴量に基づく遠隔血圧推定の実際について概説する。
【目次】
1 顔画像の空間特徴量に基づく血圧推定法
2 顔面可視画像と顔面赤外画像を併用した血圧推定
2.1 THHDA法
2.2 計測システム
2.3 評価結果
3 顔面可視画像に基づく血圧推定
3.1 計測システム
3.2 解析方法
3.3 評価結果
4 顔面近赤外画像に基づく血圧推定
4.1 計測システム
4.2 解析方法
4.3 評価結果
5 顔面赤外画像に基づく血圧推定
5.1 計測システム
5.2 解析方法
5.3 評価結果
6 おわりに
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非接触タッチパネルと抗菌・抗ウイルスタッチパネル
Non-Contact Touch Panel and Antibacterial/Antiviral Touch Panel
新型コロナ感染症の拡大防止のために人と人との接触を少なくすることが推奨されている。接触はスマートホンやPC,あるいは券売機やATM,さらにはエレベータのパネルなどのタッチパネルを介して生じる可能性があるため,非接触タッチパネルや抗菌・抗ウイルスタッチパネルが求められている。本稿ではこれらの要望に合ったタッチパネルとしてどのようなものがあるかを紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 非接触タッチパネル
2.1 静電容量タッチパネル
2.2 負光学式非接触タッチパネル
3 空中ディスプレイでの入力デバイス
4 抗菌・抗ウイルスタッチパネル
5 まとめ
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パリティミラーを用いた非接触空中スイッチモジュールの開発
Non-Contact Air Floating Switch Module Using Parity Mirror
パリティミラーは何もない空中に映像を表示できる面対称結像光学素子である。センサーとの組み合わせで非接触空中スイッチとなり,手指衛生性が保たれることから感染症の接触感染対策として期待される。本稿では,パリティミラーによる空中映像表示の原理と製造の現状,および非接触空中スイッチモジュールへの応用と最新の開発状況について説明する。
【目次】
1 はじめに
2 パリティミラーによる空中映像結像原理
3 パリティミラーの製造
4 パリティミラーの非接触空中スイッチモジュールへの応用
5 おわりに
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ミリ波センサによる生体情報監視技術
Vital-Signs Monitoring System with Millimeter-Wave Sensor
健康寿命の延伸のためには日頃から健康管理を行い,体調や心身へのストレスなどを適切に把握することが重要である。そのためには日常生活活動を拘束することなく,日々のバイタルサインをさりげなく測定する技術が必要である。その課題解決方法として,ミリ波センサにより呼吸,心拍,血圧を同時に測定する技術を概説する。
【目次】
1 まえがき
2 ミリ波センサと生体情報監視技術
2.1 ミリ波センサ
2.1.1 ミリ波技術の背景と特徴
2.1.2 ミリ波センサの回路構成
2.2 生体情報監視
3 バイタルサイン監視技術
3.1 連続心拍推定
3.2 連続血圧推定
4 おわりに
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[Material Report-R&D-]
革新複合紡糸技術“NANODESIGN”とその展開
Innovative Conjugate Spinning Technology “NANODESIGN”
複合紡糸技術の深化に加え,新発想のポリマー流動制御技術により,ナノスケールで精密に繊維断面をする革新的な複合紡糸技術“NANODESIGN”の創出し,本技術を用いた幅広い用途分野での高機能繊維素材の研究を進めている。本稿では,“NANODESIGN”の技術概要と高機能素材の事例として,3成分複合紡糸による衣料用新素材について紹介する。
【目次】
1 はじめに
2 革新複合紡糸技術“NANODESIGN”
2.1 複合紡糸技術
2.2 革新複合紡糸技術“NANODESIGN”
3 “NANODESIGN”の展開
3.1 ポリエステル超極細捲縮テキスタイル“utsfit”
3.2 艶やかな光沢感とふくらみを併せ持つファッション向け新素材“Kinari(キナリ)”
3.3 和紙のような風合いと機能性を両立したテキスタイル“Camifu”(カミフ)
4 まとめ
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化石資源由来プラスチック使用量の削減に向けた木粉の活用
Utilization of Wood-flour to Reduce Fossil-derived Plastic Consumption
近年の脱炭素社会実現に向けた世界的な流れから,化石資源由来のプラスチック素材から植物由来の再生可能資源に置き換える取組に注目が集まってきている。本稿では,プラスチックの一部を木粉に置き換えたウッドプラスチックについて,成形時に大きな課題となる流動性の向上に寄与する木粉処理の検討を行った。
【目次】
1 はじめに
2 WPCの概要
2.1 WPCの歴史
2.2 WPCの一般的な特性
2.3 WPCの原材料
2.4 WPCの製造方法
3 流動性向上に寄与する木粉処理方法
3.1 水熱処理
3.1.1 水熱処理木粉の作製方法
3.1.2 水熱処理による木質成分の変化
3.1.3 水熱処理による流動性向上効果
3.2 圧縮処理
3.2.1 圧縮処理木粉の作製方法
3.2.2 圧縮処理による粒径及び嵩比重の変化
3.2.3 圧縮処理による流動性向上効果
3.3 機械特性評価
4 おわりに
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[Material Profile]
セラック
フェノールアラルキル樹脂
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