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ナノ化粧品/美白化/アンチエイジング/抗老化/薬事法/粉体/脂質/界面活性剤/保湿剤/増粘剤/品質保持剤/抗酸化/紫外線吸収剤/抗炎症剤/毛髪
刊行にあたって
化粧品市場は新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛やインバウンド需要の消失により、2020年に大打撃を受けたが、2021年以降は回復に向かっている。富士経済による2023年予測では機能性化粧品市場は前年比2.7%増の2兆4026億円になると予測している。
化粧品市場では、外出機会の増加や猛暑により美白ケア、サンスクリーンの需要が高まっている。美白ケアについてはホワイトニング機能に加え、アンチエイジングや肌荒れなど、複合的な肌悩みに対応することを訴求した商品がトレンドとなっている。アジア圏でもホワイトニング機能の需要が依然として高いことから、今後もインバウンド需要の回復が市場拡大に寄与することが期待される。
また、コロナ禍で苦戦が続いていたベースメイクも、2022年はマスク着用を前提とした色移りしにくさを訴求したメイクアップベースやファンデーション、マスク着用時に立体感を出すことができるハイライトなどの需要増加により市場が拡大するとみられる。今後はトレンドである自然なつや肌・透明感をもたらすモイスチャー市場の拡大も期待される。
ヘアケアは、ダブルカラーやインナーカラーといったヘアカラーのトレンドを受けて、カラーケアを訴求した商品の投入が活発であることから市場の拡大が見込まれる。ヘアパックやオイルといったスペシャルケアアイテムは剤型や訴求が多様化しており、今後も使用層が広がる余地があることから市場拡大に寄与するとみられる。
ホワイトニングに特化した美白剤、日焼けによる皮膚老化を防ぐUVカット素材、シミ・シワ・ほうれい線などアンチエイジングに寄与する微粒子粉体技術、テカリ・毛穴ケア,ニキビ予防に寄与する界面活性剤、肌のハリを回復する保湿剤、ナノ粒子を用いたDDS素材,超微細エマルションなど、機能性化粧品素材は最新の化学技術の粋を結集して生み出されている。素材の進化なくして新規の機能性化粧品の誕生はない。化粧品市場にとって素材の多様化は今後ますます重要なものとなってくるであろう。
本書は,機能性化粧品素材の概要、需給動向、開発動向について最新動向をまとめている。機能性化粧品および素材の研究開発や販売戦略に携われる多くの方々に本書をお勧めする。
2023年8月
シーエムシー出版 編集部
(「刊行にあたって」より抜粋)
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第1章 最新機能性化粧品動向
1 機能性・安全性
2 バイオ・ナノ化粧品
3 エイジングケア化粧品
4 日焼け止め化粧品
5 SDGsへの配慮
第2章 機能性化粧品メーカーの動向
1 資生堂
2 花王
3 コーセー
4 P&G
5 ポーラ&オルビスホールディングス(HD)
6 ロート製薬
7 マンダム
第3章 化粧品原料の概況
1 概況
1.1 サステナブル・植物由来の原料の開発
1.2 バイオおよびナノ化粧品原料の開発
1.3 エイジングケア化粧品原料
1.4 日焼け止め化粧品原料
1.5 その他の原料の傾向
2 新規安全性評価法
【第Ⅱ編 化粧品素材の市場動向】(概要,需給動向,化粧品素材動向)
第1章 色材・粉体
1 合成マイカ
2 タルク
3 微粒子酸化亜鉛
4 微粒子酸化チタン
5 微粒子酸化鉄
6 微粒子シリカ
7 ベントナイト
8 白金ナノコロイド
9 カラメル色素
第2章 脂質類
1 シクロメチコン
2 スクワラン
3 ドコサヘキサエン酸
4 ミリスチン酸
5 ラノリン
6 流動パラフィン
第3章 界面活性剤
1 N-アシルグルタミン酸塩
2 アシルコラーゲンペプチド
3 N-アシルメチルタウリン
4 アルキルポリグルコシド
5 アルキル硫酸塩
6 イミダゾリニウムベタイン
7 N α-ココイル-L-アルギニンエチルエステル-DL-ピロリドンカルボン酸塩(CAE)
8 酢酸ベタイン
9 ショ糖脂肪酸エステル
10 ソルビタン脂肪酸エステル
11 レシチン
12 タンニン酸
第4章 保湿剤
1 D-アミノ酸
2 オリゴ糖
3 グリセリン
4 セラミド
5 ソルビトール
6 トレハロース
7 尿素
8 ヒアルロン酸
9 1,3-ブチレングリコール
10 ベタイン
11 マルチトール
12 ケラチン蛋白分解物
13 シルク蛋白分解物
14 β-1,3-グルカン
15 D-グルコサミン
16 アロエエキス
17 クララエキス
18 シャクヤクエキス
19 ダイズペプチド
20 ノイバラエキス
21 ユーカリエキス
22 エリスリトール
23 米発酵エキス
24 シクロデキストリン
25 パラオキシ安息香酸エステル類
26 ジプロピレングリコール
27 プロピレングリコール脂肪酸エステル
第5章 増粘剤・品質保持剤
1 アルギン酸ナトリウム
2 カルボキシビニルポリマー
3 キサンタンガム
4 ヒドロキシエチルセルロース
5 没食子酸エステル
6 カンゾウエキス
7 クチナシエキス
第6章 老化防止・抗酸化剤
1 アスタキサンチン
2 コエンザイムQ10
3 トコトリエノール
4 ビタミンE
5 フラーレン
6 α-リポ酸
7 ルチン
8 核酸(DNA)
9 γ-アミノ酪酸
10 アラントイン
11 SOD
12 γ-オリザノール
13 カテキン
14 L-カルニチン
15 β-カロテン(ビタミンA群)
16 グリチルレチン酸
17 グルタチオン
18 L-テアニン
19 ニコチン酸アミド
20 パントテン酸(ビタミンB)
21 フコイダン
22 プロポリス
23 レチノール(ビタミンA)
24 ローヤルゼリー
25 ウコンエキス
26 ツボクサエキス
27 オタネニンジン根エキス
28 バラ花弁エキス
29 ピクノジェノール
30 ビルベリーエキス
31 ブドウ種子エキス
32 プラセンタエキス
33 ローズマリーエキス
34 クロレラ抽出物
第7章 紫外線吸収剤・美白剤
1 サリチル酸およびその誘導体
2 ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
3 セサミン
4 フェルラ酸
5 アスコルビルグルコシド
6 アスコルビルリン酸ナトリウム
7 アデノシン
8 エラグ酸
9 トラネキサム酸
10 イブキトラノオエキス
11 オウゴンエキス
12 オリーブエキス
13 ザクロエキス
14 ソウハクヒエキス
15 ユキノシタエキス
16 酵母エキス
17 カゼイン蛋白分解物
18 コウジ酸
第8章 抗炎症剤
1 ゲンノショウコエキス
2 スイカズラエキス
3 セイジエキス
4 タイムエキス
5 トウキ(当帰)エキス
6 ハマメリス水
7 マロニエエキス
8 ヨモギ(葉)エキス
9 ワレモコウエキス
10 ヨクイニン(ハトムギ種子エキス)
第9章 毛髪用素材
1 キチン・キトサン
2 ポリビニルピロリドン
3 ビオチン
4 ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
5 イチョウ(葉)エキス
6 カモミラエキス
7 チョウジエキス
8 ヒオウギエキス
9 センブリエキス
10 アモジメチコン
11 第四級アンモニウム塩
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