キーワード:
内外美容/食べる化粧品/機能性表示食品/トクホ/ノビレチン/グルコシルセラミド/β-クリプトキサンチン/紫茶エキス/機能性フタロシアニン/メディエンザイム/脂質/ヒアルロン酸/コラーゲンペプチド/ミルクセラミド/イチゴ種子エキス/フラボン/焼酎もろみエキス
刊行にあたって
機能性表示食品制度により、科学的な裏付けをもって美容への訴求効果を記載できるようになったことが追い風となり、ここ数年、「内外美容」製品は美容食品市場において注目の分野となっています。主要メーカーの商品が続々と市場に投入され、アンチエイジング意識の高まりにともない、今後の成長がますます期待される分野です。
主要メーカーの商品開発については、サプリメントからスティックゼリー、菓子類まで幅広く展開しています。成分としては、コラーゲンやプラセンタなどの美肌成分を中心に、レスベラトロールなどの老化防止成分の開発も活発化、成分の多様化がめまぐるしく進んでいます。
こうした背景を踏まえ、本書では内外美容のトレンドや特許事情、注目の内外美容素材の開発動向について開発者にご執筆いただき、最新動向をまとめています。
(編集部)
本書は2017年に『内外美容成分』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり、加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。
著者一覧
島田邦男 琉球ボーテ㈱ 日比野英彦 日本脂質栄養学会 香西雄介 神奈川歯科大学 印南 永 神奈川歯科大学 矢野嘉宏 知財問題研究家 渡辺章夫 中部大学 米澤貴之 中部大学 照屋俊明 琉球大学 禹 済泰 中部大学;㈱沖縄リサーチセンター 坪井 誠 一丸ファルコス㈱;岐阜薬科大学 田川 岳 丸善製薬㈱ 向井克之 ㈱ダイセル | 下田博司 オリザ油化㈱ 築城寿長 ダイワボウノイ㈱;信州大学 宮本 達 ㈱アイフォーレ 大門奈央 キユーピー㈱ 吉田英人 キユーピー㈱ 森藤雅史 ㈱明治 竹田翔伍 オリザ油化㈱ 山下修矢 農業・食品産業技術総合研究機構 立花宏文 九州大学 上岡龍一 崇城大学;表参道吉田病院 上岡秀嗣 健康予防医学研究所 |
執筆者の所属表記は、2017年当時のものを使用しております。
目次 + クリックで目次を表示
第1章 我が国における内外美容の規制の現状
1 はじめに
2 食品領域と内外美容
2.1 変遷
2.2 科学的根拠と表示
2.3 一般食品
2.4 保健機能食品
2.5 機能性表示食品
2.6 栄養機能食品
2.7 健康補助食品
3 おわりに
第2章 最近の脂質に関するトピックスと内外美容への応用
1 皮膚の構造と脂質
2 セラミドの役割
3 アシルセラミド
3.1 アシルセラミドの機能
3.2 表皮の構造とアシルセラミド
3.3 アシルセラミドの生合成
3.4 表皮におけるセラミドと皮膚バリア機能
3.5 スフィンゴ脂質の経口摂取が皮膚に与える影響
4 皮膚におけるホスホリパーゼの役割
4.1 脂質メディエーター
4.2 分泌性ホスホリパーゼA2
4.3 皮膚に特異的に発現しているホスホリパーゼ
5 おわりに
第3章 骨構造解析とその技術を応用した肌構造評価法
1 はじめに
2 骨構造と骨密度
3 骨構造解析
4 皮溝の構造解析
第4章 内外美容の最新特許事情
1 はじめに
2 内外美容の特許事情全体をどのように調べるか?
3 内外美容に関する主要技術の特許事情調査
3.1 コラーゲンに関する特許出願動向
3.2 ヒアルロン酸に関する特許出願動向
3.3 セラミドに関する特許出願動向
3.4 グルコサミンに関する特許出願動向
3.5 レスベラトロールに関する特許出願動向
4 おわりに
【第Ⅱ編 内外美容素材の研究動向】
第5章 ノビレチン(シークヮーサー抽出物)の化粧品・健康食品原料への有用性
1 はじめに
2 シークヮーサーとノビレチンについて
3 ノビレチンの抗肥満効果
4 ノビレチンの抗シワ効果
5 ノビレチンの抗掻痒効果
6 ノビレチンの美白効果
7 さいごに
第6章 サケ鼻軟骨プロテオグリカンとアーティチョーク葉抽出物シナロピクリンの肌老化改善
1 はじめに
2 肌構造
3 プロテオグリカン
3.1 サケ鼻軟骨プロテオグリカン
3.2 サケ鼻軟骨プロテオグリカンの抗加齢・美容効果
3.3 ヒト皮膚細胞への作用
3.4 美容効果外用
3.5 経口摂取による美容効果
3.6 プロテオグリカンの働き
3.7 プロテオグリカンのまとめ
4 アーティチョーク葉抽出物
4.1 アーティチョーク
4.2 アーティチョーク葉に含まれるシナロピクリン
4.3 肌におけるNF-κB
4.4 アーティチョーク葉
4.5 美容効果外用
4.6 経口摂取による美容効果
4.7 アーティチョークのまとめ
5 終わりに
第7章 パイナップル由来グルコシルセラミドの内外美容
1 はじめに
2 パイナップル由来グルコシルセラミドについて
3 臨床試験による美肌効果
3.1 長期経口摂取試験
3.2 化粧用エキスの併用効果
4 メカニズムの機能性研究
4.1 表皮をターゲットにした機能性評価
4.2 真皮をターゲットにした機能性検討
5 パイナップル由来グルコシルセラミドの安全性
5.1 長期摂取試験
5.2 過剰摂取試験
6 おわりに
第8章 うんしゅうみかん由来β-クリプトキサンチンの美容効果について
1 はじめに
2 β-クリプトキサンチンによるコラーゲン産生促進作用
3 β-クリプトキサンチンによるヒアルロン酸,アクアポリン産生促進作用
4 β-クリプトキサンチンによる美白作用
5 β-クリプトキサンチン経口摂取によるシミ消去作用
6 おわりに
第9章 紫茶エキスの抗肥満およびスキンケア効果
1 はじめに
2 紫茶エキスの抗肥満作用
3 紫茶エキスのスキンケア効果
4 おわりに
第10章 機能性フタロシアニンと皮膚への作用
1 機能性フタロシアニン
1.1 はじめに
1.2 機能性フタロシアニン
1.3 機能性フタロシアニンの触媒機能
1.4 繊維への応用
1.5 消臭・抗菌繊維「デオメタフィ」
1.6 抗アレルゲン繊維「アレルキャッチャー」
1.7 黄砂・PM2.5への対応
1.8 痒み鎮静繊維「アレルキャッチャーAD」
1.9 おわりに
2 美容酵素メディエンザイムの作用メカニズム
2.1 はじめに
2.2 化粧品の安全性に関わる問題
2.3 メディエンザイムについて
2.4 メディエンザイムの皮膚透過性
2.5 メディエンザイムの有用性
2.6 内外美容の有用性
2.7 表面美容効果と内側からの美容効果
2.8 まとめ
第11章 脂質の内外美容素材としての機能
1 はじめに
2 化粧品用リン脂質
3 環状ホスファチジン酸
4 毛穴目立ち
5 N-3系脂肪酸
6 おわりに
第12章 高付加価値を持つヒアルロン酸の内外美容
1 はじめに
2 ヒアルロン酸の性質
3 ヒアルロン酸の塗布による皮膚改善効果
3.1 低分子ヒアルロン酸
3.2 超保湿型ヒアルロン酸
4 ヒアルロン酸の経口摂取
4.1 ヒトに対する経口摂取ヒアルロン酸の皮膚改善効果
4.2 紫外線照射皮膚障害マウスに対する経口投与ヒアルロン酸の光老化予防効果
4.3 経口投与のヒアルロン酸の吸収について
5 おわりに
第13章 乳由来スフィンゴミエリンの皮膚バリア機能改善効果
1 はじめに
2 乳由来のスフィンゴミエリンとその構造
3 乳由来スフィンゴミエリンの皮膚バリア機能改善効果
3.1 ドライスキンモデルによる評価
3.2 紫外線照射モデルによる評価
3.3 荒れ肌モデルによる評価
3.4 ヒトによる評価
4 おわりに
第14章 イチゴ種子エキスの角層セラミドおよび表皮バリアー機能分子に及ぼす作用
1 はじめに
2 イチゴ種子エキス
3 表皮機能に関与する分子
3.1 セラミド
3.2 フィラグリン
3.3 インボルクリン
4 実験方法
5 結果および考察
5.1 角層セラミドに及ぼす影響
5.2 角層セラミド合成に関与する遺伝子発現への影響
5.3 フィラグリンおよびインボルクリン発現への影響
6 おわりに
第15章 フラボノイドの抗アレルギー作用
1 はじめに
2 フラボノイドとは
3 Ⅰ型アレルギーの発症機序
4 フラボノイドの抗アレルギー作用
4.1 フラボノール
4.2 フラボン
4.3 イソフラボン
4.4 メチル化カテキン
5 おわりに
第16章 焼酎もろみエキスの美白効果に関する研究
1 はじめに
2 単式蒸留しょうちゅう
2.1 一次仕込み
2.2 二次仕込み
2.3 蒸留
3 焼酎粕の化粧品への応用
4 おわりに
【第Ⅲ編 機能性表示食品市場と内外美容】
第17章 機能性表示食品制度における注目企業と商品
1 大手食品,飲料メーカー
1.1 キリンホールディングス
1.2 アサヒグループホールディングス
1.3 ミツカン
1.4 日本水産
1.5 カゴメ
1.6 サントリーホールディングス
1.7 大塚食品/三井物産
1.8 江崎グリコ
1.9 森永グループ(森永製菓/森永乳業)
1.10 ヤクルト本社
1.11 日本ハム
1.12 味の素
1.13 伊藤園
1.14 雪印メグミルク
2 医薬品,香粧品メーカー
2.1 ライオン
2.2 花王
2.3 ファンケル
2.4 ロート製薬
2.5 森下仁丹
2.6 武田薬品工業
2.7 小林製薬
2.8 資生堂
3 健康食品,通信販売メーカー
3.1 キューサイ
3.2 八幡物産
3.3 日健総本社
3.4 日本予防医薬
3.5 ファイン
4 機能性食品の原料メーカー
4.1 ユーグレナ
4.2 DSMグループ
4.3 ホクガン
4.4 池田糖化工業
4.5 富士化学工業
4.6 ニチレイバイオサイエンス
4.7 太陽化学
4.8 築野食品工業
4.9 ブロマ研究所
5 生産者団体,異業種メーカーその他
5.1 アークレイ
5.2 JAみっかび/農研機構果実研究所
5.3 新潟市農業活性化研究センター
5.4 井原水産
第18章 主要機能性素材の市場動向
1 美容/アンチエイジング素材
1.1 コラーゲン
1.2 プラセンタエキス
1.3 セサミン
1.4 セラミド
1.5 大豆イソフラボン/エクオール
1.6 マカ抽出物
2 骨/関節サポート素材,抗ロコモ素材
2.1 ヒアルロン酸
2.2 グルコサミン/アセチルグルコサミン
2.3 コンドロイチン(コンドロイチン硫酸塩)
2.4 クレアチン
3 アイケア素材
3.1 ルテイン/ゼアキサンチン
3.2 アスタキサンチン
3.3 ビルベリー
3.4 カシス
4 健脳サポート素材
4.1 イチョウ葉エキス
4.2 DHA
4.3 ナットウキナーゼ
5 ダイエット素材
5.1 L-カルニチン
5.2 カプサイシン(トウガラシ抽出物)/カプシエイト
5.3 黒ショウガ(黒ウコン)
5.4 キトサン
5.5 明日葉
6 免疫サポート素材
6.1 アガリクス(ヒメマツタケ)
6.2 植物性乳酸菌
6.3 プロポリス
7 その他の機能性素材
7.1 ウコン(ターメリック)抽出物/クルクミン
7.2 核酸(DNA-Na)
7.3 乳酸菌
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