キーワード:
ペプチド合成/縮合剤/保護アミノ酸/副反応制御/細胞接着モチーフ/細胞膜透過性/iPS細胞/培養/分化・再生誘導/再生医療/3次元組織/生体適合性/コーティング/環状ペプチド/DDS/バイオ医薬品/診断/イメージング/計測デバイス
刊行にあたって
ヒトには遺伝子の数に対応して数万種類のタンパク質が存在する。タンパク質はフォールディングして特異的な立体構造を形成し、多彩な生命現象を担う。ペプチドはそのタンパク質の小分子(断片)であると考えられる。もともとはタンパク質からその生理活性部位など必要な配列部分を抜き出したり、模倣して目的とするペプチドを得る手法を用いてきたが、逆に、アミノ酸からボトムアップすれば20 n 個(n はアミノ酸の残基数)種類の配列を作り出すことができる。つまりペプチド科学(配列)は無限の可能性を有している分野なのだ。
ペプチドの研究と言えば、かつてそのほとんどは薬学系を中心とした創薬およびその周辺と合成化学が中心であった。生理活性ペプチドの体内動態や合成化学的に変異を与えたペプチドの構造活性相関、レセプター解析といった研究、言い換えれば医薬品や抗体様ペプチド、ペプチドワクチンといった研究が現在でも展開されている。
しかし、近年、タンパク質由来のペプチド配列や分子設計したペプチドを基盤にした生医学用材料・工学的指向の研究が注目を浴びてきている。そのきっかけは、1984 年、E. Ruoslahito らによってフィブロネクチンから細胞接着に必要な最小アミノ酸配列Arg-Gly-Asp-Ser(RGDS)が発見され、バイオマテリアル分野とペプチド科学の融合が始まったことであろう。この発見から長い年月をかけ、現在、盛んに研究展開されているペプチド科学の医療応用は、タンパク質のアミノ酸配列中の重要な活性部位を有効に利用する、分子設計したペプチドで材料化する、などが中心となっている。ペプチド科学を利用した材料のうち臨床の手前まで来ているものもあるということは、研究の成果が実を結び始めていることを示している。
本書では、ペプチドの基礎を理解して初めてペプチドを自由自在に扱えると考え、ペプチドの合成手法や縮合剤、製造について第Ⅰ編に、第Ⅱ編には機能性ペプチドの設計指針について、第Ⅲ編から第Ⅶ編には生体適合性・再生医療・DDS・診断など医療応用について、第一線で研究しておられる先生方に執筆して頂いた。各編ともそれぞれの分野の世界・日本の動向や執筆者の最新の研究成果、その関連事項、将来展望について述べていただいている。本書が医療・診断分野におけるペプチド科学の重要性を考えていただく機会となれば幸甚である。
最後に、本書の趣旨を理解し貴重な時間を割いて執筆頂いた先生方に心より感謝申し上げる。
また、企画から出版に至るまでご尽力頂いた株式会社シーエムシー出版 編集部 渡邊 翔氏に心より感謝の意を表したい。
(巻頭言より)
著者一覧
平野義明 関西大学 新留琢郎 熊本大学 大髙 章 徳島大学 重永 章 徳島大学 北村正典 金沢大学 国嶋崇隆 金沢大学 中路 正 富山大学 山本憲一郎 長瀬産業㈱ 西内祐二 ㈱糖鎖工学研究所 深井文雄 東京理科大学 保住建太郎 東京薬科大学 熊井 準 東京薬科大学 野水基義 東京薬科大学 堤 浩 東京工業大学 三原久和 東京工業大学 二木史朗 京都大学 秋柴美沙穂 京都大学 河野健一 京都大学 富澤一仁 熊本大学 ベイリー小林菜穂子 東亞合成㈱;慶應義塾大学 吉田徹彦 東亞合成㈱;慶應義塾大学 松本卓也 岡山大学 鳴瀧彩絵 名古屋大学 大槻主税 名古屋大学 蟹江 慧 名古屋大学 成田裕司 名古屋大学医学部附属病院 加藤竜司 名古屋大学 多田誠一 (国研)理化学研究所 宮武秀行 (国研)理化学研究所 伊藤嘉浩 (国研)理化学研究所 馬原 淳 (国研)国立循環器病研究センター研究所 山岡哲二 (国研)国立循環器病研究センター研究所 柿木佐知朗 関西大学 | 伊田寛之 新田ゼラチン㈱ 塚本啓司 新田ゼラチン㈱ 平岡陽介 新田ゼラチン㈱ 酒井克也 金沢大学 菅 裕明 東京大学 松本邦夫 金沢大学 岡田清孝 近畿大学 濵田吉之輔 大阪大学 松本征仁 埼玉医科大学 武田真莉子 神戸学院大学 土居信英 慶應義塾大学 和田俊一 大阪薬科大学 浦田秀仁 大阪薬科大学 濱野展人 ブリティッシュコロンビア大学 小俣大樹 帝京大学 髙橋葉子 東京薬科大学 根岸洋一 東京薬科大学 中瀬生彦 大阪府立大学 服部能英 大阪府立大学 切畑光統 大阪府立大学 齋藤 憲 新潟大学 近藤英作 新潟大学 近藤科江 東京工業大学 口丸高弘 東京工業大学 門之園哲哉 東京工業大学 長谷川功紀 京都薬科大学 臼井健二 甲南大学 南野祐槻 甲南大学 宮﨑 洋 ㈱ダイセル 横田晋一朗 甲南大学 山下邦彦 ㈱ダイセル 濵田芳男 甲南大学 軒原清史 ㈱ハイペップ研究所 |
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第1章 ペプチドの固相合成
1 はじめに
2 固相担体の選択
3 手動合成における合成容器と基本操作
4 Fmoc-アミノ酸
5 最初のアミノ酸(カルボキシ末端のアミノ酸)の樹脂への導入
6 ペプチド伸長サイクル
7 Fmoc基の定量
8 脱樹脂,脱保護
9 ペプチドの精製
10 おわりに
第2章 ペプチドの液相合成
1 はじめに
2 古典的な液相法
3 液相法の最近の進歩─フラグメント縮合─
4 液相法の最近の進歩─長鎖脂肪族構造を有するアンカーの利用─
5 おわりに
第3章 アミド結合形成のための縮合剤
1 はじめに
2 カルボジイミド系縮合剤
2.1 N,N’-Dicyclohexylcarbodiimide(DCC)
2.2 N-Ethyl-N’-[3-(dimethylamino)propyl]carbodiimide hydrochloride(EDC)またはwater soluble carbodiimide(WSCI)
3 添加剤
3.1 1-Hydroxybenzotriazole(HOBt)および1-hydroxy-7-azabenzotriazole(HOAt)
3.2 Oxyma
4 ホスホニウム系縮合剤
4.1 BOPおよびPyBOP,PyAOP
5 ウロニウム/グアニジウム系縮合剤
5.1 HBTUおよびHATU
6 COMU
7 向山試薬
8 4-(4,6-dimethoxy-1,3,5-triazin-2-yl)-4-methylmorpholinium chloride(DMT-MM)
9 近年開発された脱水縮合法や脱水縮合剤
第4章 遺伝子組換え法によるタンパク質・ポリペプチドの合成とその応用
1 はじめに
2 一般的な遺伝子組換え法によるタンパク質・ポリペプチドの合成
3 多機能キメラタンパク質の合成と細胞の精密制御材料への応用
4 タンパク質の細胞への作用時機を制御できるタンパク質放出材料の開発
5 まとめ
第5章 ペプチド合成用保護アミノ酸
1 はじめに
2 アミノ酸の保護体とその合成
3 アミノ酸側鎖の官能基の保護体
4 α,α-2置換アミノ酸の合成
5 α,α-2置換アミノ酸の保護体とその合成
6 α,α-2置換アミノ酸含有ジペプチド保護体
第6章 ペプチド医薬の化学合成─ペプチド合成における副反応の概要と抑制策─
1 はじめに
2 ペプチド医薬の化学合成
2.1 ペプチド合成の原理
2.2 コンバージェント法による長鎖ペプチドの合成
3 高純度ペプチドセグメントの調製
3.1 欠損/短鎖ペプチドの混入
3.2 ペプチド鎖伸長時に伴うアミノ酸のラセミ化
3.3 アスパルチミド(Asi)形成
4 おわりに
【第II編 ペプチド設計】
第1章 細胞接着モチーフ(フィブロネクチン)
1 はじめに
2 分子構造
3 血漿性,細胞性,および胎児性フィブロネクチン
4 フィブロネクチンマトリックスアセンブリー
5 細胞接着基質としてのフィブロネクチン
5.1 細胞接着モチーフ
5.2 反細胞接着モチーフ
第2章 細胞接着モチーフ(ラミニン)
1 概要
2 ラミニン由来細胞接着ペプチドの網羅的スクリーニング
3 細胞接着ペプチドの受容体
4 細胞接着活性ペプチドのがん転移促進・阻害におよぼす影響
5 ラミニン由来活性ペプチドを用いた細胞接着メカニズムの解析
6 様々な生理活性を示すラミニン由来活性ペプチド
7 まとめ
第3章 ペプチド立体構造の設計と機能
1 はじめに
2 α-ヘリックスペプチドの設計,構造安定化および機能
3 β-シートペプチドの設計,構造安定化および機能
4 ループペプチドの設計と機能
5 おわりに
第4章 生体内安定性─N結合型糖鎖修飾を用いた医薬品創製─
1 はじめに
2 化学修飾による薬物動態の改善
3 ペプチド/タンパク質の糖鎖修飾
3.1 発現法による糖鎖修飾
3.2 化学合成による糖鎖修飾
3.3 N結合型糖鎖修飾によるペプチド医薬の創製
4 おわりに
第5章 細胞膜透過性
1 はじめに
2 膜透過ペプチドを用いる方法
3 エンドソームの不安定化を誘導する方法
4 ステープルドペプチドを用いるアプローチ
5 まとめ
【第III編 細胞作製・分化】
第1章 CPPペプチドを用いたiPS細胞作製・分化誘導技術
1 はじめに
2 タンパク質導入法
3 タンパク質導入法によるiPS細胞の作製
4 タンパク質導入法によるインスリン産生細胞への分化誘導
5 おわりに
第2章 機能性ペプチドによるゲノム安定性の高いiPS細胞の判別・選別法
1 ゲノム不安定性,がん,免疫
2 iPS細胞とがん細胞
3 iPS細胞とカルレティキュリン
4 ゲノム安定性の高いiPS細胞の判別法
5 機能性ペプチドによるゲノム安定性の高いiPS細胞の判別法
6 ゲノム安定性の高いiPS細胞の判別・選別法
7 おわりに
第3章 ラミニン由来活性ペプチドと再生医療
1 はじめに
2 ラミニン由来活性ペプチド
3 ラミニン由来活性ペプチドを用いたペプチド-多糖マトリックス
4 ラミニン活性ペプチドを用いたペプチド-ポリイオンコンプレックスマトリックス(PCM)
5 ペプチド-多糖マトリックス上での生物活性に及ぼすスペーサー効果
6 おわりに
第4章 体外での生体組織成長を促進するペプチド材料
1 オルガノイド研究の新展開
2 唾液腺組織発生と分岐形態形成(Branching morphogenesis)
3 組織成長における周囲化学的環境の整備
4 RGD配列を導入したアルジネート上での顎下腺組織培養
5 オルガノイド成長制御の今後の展開
第5章 ペプチドを利用した3次元組織の構築
1 はじめに
2 細胞接着性ペプチドを利用した細胞の3次元組織化
3 マイクロ流路を用いた3次元組織体の構築
4 ペプチドを用いた新規な3次元組織体の構築
5 まとめ
【第IV編 生体適合性表面の設計】
第1章 人工ポリペプチドを用いた生体模倣材料の開発
1 はじめに
2 軟組織再生のためのポリペプチド
2.1 エラスチン類似ポリペプチド
2.2 ナノファイバー形成能を持つエラスチン類似ポリペプチド
2.3 GPG誘導体による機能性ナノファイバーの創製
3 硬組織再生のためのポリペプチド
4 おわりに
第2章 移植留置型の医療機器表面に再生能を付与する細胞選択的ペプチドマテリアル
1 背景~体内埋め込み型医療機器材料の現状~
2 医療機器材料としてのペプチド
2.1 細胞接着ペプチド被覆型医療材料
2.2 細胞を用いたペプチドアレイ探索
2.3 細胞選択的ペプチド
3 細胞選択的ペプチドの探索と医療機器材料開発に向けて
3.1 クラスタリング手法を用いたEC選択的・SMC選択的ペプチドの探索
3.2 BMPタンパク質由来の細胞選択的骨化促進ペプチドの探索
3.3 ペプチド-合成高分子の組み合わせ効果による細胞選択性
4 まとめ
第3章 接着性成長因子ポリペプチドの設計と合成
1 はじめに
2 ムール貝由来接着性ペプチドを利用した成長因子タンパク質の表面固定化
3 進化分子工学を利用した成長因子タンパク質の表面固定化
4 おわりに
第4章 機能性ペプチド修飾による脱細胞小口径血管の開存化
1 はじめに
2 脱細胞化組織
3 細胞外マトリックスの機能を担うさまざまなペプチド分子
4 リガンドペプチドを固定化した小口径脱細胞血管
5 おわりに
第5章 リガンドペプチド固定化技術による循環器系埋入デバイスの細胞機能化
1 はじめに
2 循環器系埋入デバイス構成材料
3 リガンドペプチドの固定化による循環器系デバイス基材の細胞機能化
4 チロシンをアンカーとしたリガンドペプチド固定化技術とその応用
5 おわりに
【第V編 再生治療】
第1章 再生医療に向けてのゼラチン,コラーゲンペプチド
1 はじめに
2 ゼラチンについて
2.1 生体親和性および生体吸収性
2.2 細胞接着性
2.3 加工性および分解性
3 医療用途向け素材beMatrix
3.1 beMatrixゼラチン
3.2 安全性対応
3.3 高度精製品
3.3.1 エンドトキシン
3.3.2 ウイルス
3.3.3 局方対応
3.3.4 滅菌方法
3.3.5 原料の管理
3.3.6 その他
3.4 beMatrixコラーゲンペプチド
4 さいごに
第2章 環状ペプチド性人工HGFの創製と再生医療への可能性
1 はじめに
2 HGF-MET系の生理機能と構造
3 RaPID技術
4 特殊環状ペプチド性人工HGF
5 HGFの臨床開発と特殊環状ペプチド性人工HGFの可能性
第3章 線溶系活性化作用を持つ新規ペプチドと再生医療応用
1 はじめに
2 血液線溶と組織線溶
3 SPのプラスミノーゲン活性化促進作用
4 皮膚創傷治癒と組織線溶系
5 SPの皮膚創傷治癒促進作用
6 おわりに
第4章 オステオポンチン由来ペプチドによる血管新生と生体材料への可能性
第5章 ペプチドを利用した糖尿病・骨代謝疾患の機能再建と再生
1 超高齢化社会の骨代謝疾患と糖尿病の関係性とペプチド製剤による機能再建
2 CRFペプチドファミリーのインスリン分泌促進
3 CRFペプチドファミリーを介する血糖調節とアポトーシス抑制
4 1型糖尿病の再生医療の可能性-膵β細胞の分化・成熟
5 ペプチドホルモンによる膵β細胞の成熟促進
6 細胞間コミュニケーションによる品質管理と恒常性維持
7 ペプチドを利用したDDSと疾患の機能再建と再生
7.1 骨指向性型ペプチドDDS
7.2 ポリカチオン型P[Ap(DET)]ナノミセル粒子
7.3 セルフアセンブル(自己組織化)型ペプチドDDS
8 今後の展望
【第VI編 DDS】
第1章 バイオ医薬の経粘膜デリバリーにおける細胞膜透過ペプチド(CPPs)の有用性
1 はじめに
2 CPPsの発見と利用性
3 CPPsの種類とその特徴
4 CPPsの細胞膜透過メカニズム
5 CPPsの機能を利用した前臨床研究
5.1 CPPs-薬物架橋型による研究
5.2 CPPs非架橋型薬物送達研究
5.3 CPPs非架橋型薬物送達法における吸収促進メカニズム
6 臨床開発の状況
7 おわりに
第2章 タンパク質の細胞質送達を促進するヒト由来膜融合ペプチド
1 はじめに
2 細胞融合に関与するタンパク質の部分ペプチドの利用
3 ヒト由来の膜透過促進ペプチドの探索
4 ヒト由来の膜透過促進ペプチドS19の作用機序
5 おわりに
第3章 核酸医薬のデリバリーを指向したAib含有ペプチドの創製
1 はじめに
2 細胞膜透過性ペプチド中のAib残基の重要性
2.1 Peptaibol由来Aib含有ペプチドの細胞膜透過性
2.2 細胞膜透過性両親媒性ヘリックスペプチド中のAib残基の重要性
3 Aib含有細胞膜透過性ペプチドの核酸医薬のデリバリーツールとしての可能性
3.1 Peptaibol由来Aib含有ペプチドによるアンチセンス核酸の細胞内デリバリー
3.2 MAP(Aib)によるsiRNAの細胞内デリバリー
4 まとめ
第4章 ペプチド修飾リポソームによるDDS
1 はじめに
2 がんを標的としたペプチド修飾リポソーム
2.1 AG73ペプチドを利用した遺伝子デリバリー
2.2 AG73ペプチドを利用したドラッグデリバリー
2.3 AG73バブルリポソームを利用した超音波造影剤と遺伝子デリバリー
3 脳を標的としたペプチド修飾リポソーム
4 おわりに
第5章 機能性ペプチド修飾型エクソソームを基盤にした細胞内導入技術
1 はじめに
2 エクソソーム
3 エクソソームの細胞内移行におけるマクロピノサイトーシス経路の重要性
4 人工コイルドコイルペプチドを用いたエクソソームの受容体ターゲット
5 アルギニンペプチドのエクソソーム膜修飾によるマクロピノサイトーシス誘導促進と効率的な細胞内移行
6 おわりに
第6章 創薬研究におけるホウ素含有アミノ酸およびペプチド
1 はじめに
2 プロテアソーム阻害剤
3 ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に用いるホウ素化合物
3.1 ホウ素アミノ酸
3.2 ホウ素ペプチド
4 結語
【第VII編 診断・イメージング】
第1章 胆道がんホーミングペプチドによる新規腫瘍イメージング技術の開発
1 はじめに
2 がん細胞選択的透過ペプチドの単離
3 胆管がん選択的透過ペプチドの開発
4 胆管がん細胞透過ペプチドBCPP-2のin vitro評価と改良点
5 担がんモデルマウスによるBCPP-2Rペプチドのin vivo評価
6 BCPP-2Rペプチドの細胞透過メカニズム
7 おわりに
第2章 機能ペプチドを利用した生体光イメージング
1 はじめに
2 生体光イメージングの鍵となる「生体の窓」
3 第1の生体の窓を利用した発光イメージング
4 酸素依存的分解機能ペプチド
5 細胞膜透過性ペプチド
6 ペプチドプローブを使った光イメージング
7 BRETを用いた生体光イメージングプローブ
8 おわりに
第3章 放射性標識ペプチドを用いた分子病理診断・内用放射線治療薬剤の開発
1 諸言
2 イメージングと内用放射線療法
3 ペプチドを放射性薬剤化する利点
4 放射性元素の利用とペプチドへの標識
5 臨床応用されている放射性標識ペプチドの開発プロセス
6 放射性ペプチド薬剤を用いた内用放射線療法
7 今後の展望;Theranosticsへの課題
第4章 ペプチド固定化マイクロビーズを用いたバイオ計測デバイスの開発
1 はじめに
2 ペプチド固定化担体にマイクロビーズを用いる利点
3 アミロイドペプチド固定化マイクロビーズの開発
4 皮膚感作性試験用ペプチド固定化マイクロビーズの開発
5 おわりに
第5章 ペプチドマイクロアレイPepTenChipシステムによる検査診断
1 はじめに
2 マイクロアレイによるバイオ検出の基盤技術と新規な生体計測法
3 バイオチップのための新規基板材料と表面化学
4 アレイ化法の検討とマイクロアレイのための蛍光検出器の設計製作
5 これまでのPepTenChipの基礎的研究における応用例
6 結語
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