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スマート・ヒューマンセンシング《普及版》 ~健康ビッグデータ時代のためのセンサ・情報・エネルギー技術~

Human Sensing for Smart Life Care ~Sensor, Information & Energy Technologies in Health Conscious Society with Big Data~(Popular Edition)

2014年刊「スマート・ヒューマンセンシング」の普及版。
生活情報モニタリング、高齢者ケア、ダイエット支援など、次世代の健康・医療を担うヒューマンセンシングの基礎からデバイス開発までを詳述している。

商品コード:
B1346
監修:
三林浩二
発行日:
2021年1月7日
体裁:
B5判・265頁
ISBNコード:
978-4-7813-1476-1
価格(税込):
5,280
ポイント: 48 Pt
関連カテゴリ:
バイオテクノロジー
テクニカルライブラリシリーズ(普及版)
エレクトロニクス > ウェアラブル・ヘルスケア
バイオテクノロジー > 診断技術・バイオセンサ

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キーワード:

ドライバーモニタリング/ダイエット支援/唾液ストレスセンサ/ヘルスケア/チップ体内埋め込み型グルコースセンサ/医療・健康ICT/エネルギーハーベスティング/手術支援ロボット/消化管内走行カプセル/人工視覚/アレルギー物質モニタリング

刊行にあたって

 世界の先進国を中心に社会の高齢化が急速に進んでいる。日本では2010年には23%を超え、2050年には35%に達し、少子化の影響もあり75歳以上の人口割合は2050年には20%を超えることが予想される。これまで世界が経験したことのない「超高齢化社会」を、日本が世界に先んじて向かえることになる。そして、如何に健康的な社会を構築していくか、持続可能なシステムを提供するか、それはまた世界が直面する高齢化社会を先導することになる。
 本書では、今後求められる健康・医療ケアのための生体センシングと先端医療デバイス技術の発展を見据え、第一編では健康な暮らしを支えるヒューマンセンシングとデバイス技術について、第二編では近未来医療のためのバイオセンシングに関する先端研究に関して、第三編では健康・医療ビックデータ時代のための情報ネットワークとエネルギーハーベスト技術について、第四編では未来の医療と健康のためのデバイス・システム技術に関して、各分野にて活躍されている第一線の研究者に最新の研究と世界の動向を概説していただき、関連する技術の発展の一助になることを願うものである。
2014年3月 三林浩二
本書『刊行にあたって』より抜粋

本書は2014年に『スマート・ヒューマンセンシング~健康ビッグデータ時代のためのセンサ・情報・エネルギー技術~』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり、加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。

著者一覧


三林浩二   東京医科歯科大学
山田一郎   東京大学
前中一介   兵庫県立大学
池田泰久   ウェアラブル環境情報ネット推進機構
大見拓寛   ㈱デンソー
南海史朗   パナソニック ヘルスケア㈱
中嶋 宏   オムロン㈱
山口昌樹   岩手大学
橋本幸二   ㈱東芝
山田健太郎  慶應義塾大学
鈴木孝治   慶應義塾大学
Citterio Daniel  慶應義塾大学
尾内敏彦   キヤノン㈱
澤田和明   豊橋技術科学大学
荒川貴博   東京医科歯科大学
三林浩二   東京医科歯科大学
高橋正幸   テルモ㈱
竹内昌治   東京大学
合田達郎   東京医科歯科大学
宮原裕二   東京医科歯科大学
一木隆範   東京大学
辰巳治之   札幌医科大学大学院/td>

新見隆彦   札幌医科大学大学院
溝口照悟   札幌医科大学大学院
太田秀造   札幌医科大学大学院
二宮孝文   札幌医科大学大学院
市川量一   札幌医科大学大学院
菊池 真   札幌医科大学大学院
穴水弘光   メディカルグリッド㈱
越地福朗   国士舘大学
石榑康雄   日本電信電話㈱
竹内敬治   ㈱NTTデータ経営研究所
三宅丈雄   東北大学
西澤松彦   東北大学
藤田孝之   兵庫県立大学
川嶋健嗣   東京医科歯科大学
伊藤高廣   九州工業大学
太田 淳   奈良先端科学技術大学院大学
松元 亮   東京医科歯科大学
宮原裕二   東京医科歯科大学
小池康晴   東京工業大学
宮島久美子  東京医科歯科大学
三林浩二   東京医科歯科大学
中村 史   (独)産業技術総合研究所;東京農工大学

執筆者の所属表記は、2014年当時のものを使用しております。

目次 +   クリックで目次を表示

【第一編 健康な暮らしを支えるヒューマンバイオセンシングとデバイス技術
第1章 ウエアラブル化学/バイオセンサと自立駆動可能な人工臓器モデル
1 はじめに
2 ソフトコンタクトレンズ(SCL)型バイオセンサ
 2.1 生体適合MEMS技術を用いたソフトコンタクトレンズ型バイオセンサの開発
 2.2 SCL型センサによる涙液糖の連続計測と血糖値評価の可能性
3 ウエアラブル酸素センサと血液ガスの非侵襲モニタリング
 3.1 経皮ガス計測のためのウエアラブル酸素センサの開発
 3.2 瞼結膜による経皮酸素モニタリング
4 血糖エネルギーにて駆動・制御を行う薬物放出デバイス(人工すい臓モデル)
 4.1 化学エネルギー駆動による薬物放出デバイス
 4.2 薬物放出デバイスの動作評価と高性能化
5 おわりに

第2章 健康管理・予防医療をめざしたウェアラブル生体・環境情報処理基盤の開発
1 はじめに
2 健康管理・予防医療の実現に向けた情報処理基盤
3 ウェアラブル血圧センシング
 3.1 脈波伝播速度法に基づく血圧センシング手法の実現
 3.2 ウェアラブル血圧センサによる連続血圧計測の実証実験
4 行動識別技術
5 まとめ

第3章 MEMS技術による身体貼り付け型人体活動モニタリングシステム
1 はじめに
2 絆創膏型システムについて
3 計測すべき対象量
4 MEMS技術/電子回路技術の現状と限界
5 MEMS技術を核としたセンシング融合
 5.1 センサ融合
 5.2 発電
 5.3 素材
 5.4 ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
6 データ例
7 おわりに

第4章 人体近傍通信のヘルスケア応用
1 医療・ヘルスケアに対する人体近傍通信要請の背景
2 人体近傍通信の技術概要
 2.1 IEEE802.15に規定された通信方式
 2.2 IEEE802.15以外の通信方式
3 人体近傍通信の応用
 3.1 利用される形態
 3.2 具体的応用
4 医療・ヘルスケア市場の環境変化と進展方向

第5章 ドライバーモニタリング
1 はじめに
2 眠気状態センシングの手法
3 ドライバーモニタリングシステムの開発
4 実車環境の課題と課題克服への取り組み
5 眠気の推定技術
6 おわりに

第6章 電気化学血糖センサ
1 はじめに
2 開発の背景
3 血糖センサ技術の概要
 3.1 センサ構成,電極形成
 3.2 電子伝達体
 3.3 血球,振動への対策
4 高性能化への取り組み
 4.1 センサ電極
 4.2 酵素
 4.3 センサ構成,性能の推移
5 おわりに

第7章 ヘルスケアデバイスおよびサービスの開発(減量支援)
1 はじめに
2 生活習慣改善の重要性
 2.1 身体および生活習慣の状況について
 2.2 生活習慣とそのモニタリングの重要性
3 システムヘルスケアとプラットフォーム
 3.1 システム論的アプローチ
 3.2 ヘルスケアプラットフォーム
4 減量支援プログラムとその評価について
 4.1 朝晩ダイエット(日毎の体重管理)
 4.2 ゾーンダイエット(月毎の体重管理)
 4.3 評価と考察
5 おわりに

第8章 健康回復支援のための唾液ストレスセンサ
1 はじめに
2 急性ストレスのセンサ
 2.1 アミラーゼ測定の意義
 2.2 唾液アミラーゼ用ドライケミストリーセンサ
3 慢性ストレスのセンサ
 3.1 コルチゾール測定の意義
 3.2 唾液コルチゾール用イムノセンサ
4 ストレス・エビデンスの提供
5 おわりに

第9章 電流検出型DNAチップシステムの開発と医療応用
1 はじめに
2 電気化学的DNA検出技術の原理および特徴
3 電流検出型DNAチップおよび検出装置
4 おわりに

【第二編 近未来医療のための先端バイオセンシング】
第1章 家庭用インクジェットプリンタを用いた紙基板ヘルスケアセンシングチッ
1 序論
2 コンセプト
3 マイクロ流路作製
4 家庭用インクジェットプリンタで作製したマイクロ流路の評価
5 過酸化水素センシングチップ作製への応用およびサンプルの分析
6 タンパク質センシングチップ作製への応用およびサンプルの分析
7 結論

第2章 テラヘルツイメージングの応用とデバイス開発
1 はじめに
2 テラヘルツイメージング
 2.1 測定装置
 2.2 生体関連分子の測定
 2.3 生体サンプルの分析
3 テラヘルツ検体検査
 3.1 伝送線路型センサー
 3.2 DNA検査
4 おわりに

第3章 非標識神経伝達物質イメージセンサシステム
1 はじめに
2 イオンイメージセンサ技術
3 アセチルコリンイメージセンサ
4 アセチルコリンイメージセンサの応用
5 おわりに

第4章 生体ガスの可視化計測
1 はじめに
2 エタノールガスの可視化計測システムの構築
 2.1 エタノールガスの可視化計測システム
 2.2 可視化によるエタノールガスの可視化計測
3 呼気中アルコールを用いたアルコール代謝評価
 3.1 呼気中アルコールの可視化計測と評価
 3.2 呼気中アルコールを用いた代謝機能評価
4 おわりに

第5章 体内埋め込み型グルコースセンサ
1 背景
2 完全埋め込み型グルコースセンサ
3 糖応答性蛍光色素
4 糖応答性蛍光ゲルビーズ
 4.1 糖応答性蛍光ゲルビーズの作製
 4.2 蛍光ゲルビーズの埋め込み及び血糖応答性評価
 4.3 蛍光ゲルビーズの課題
5 糖応答性蛍光ゲルファイバ
 5.1 糖応答性蛍光ゲルファイバの作製
 5.2 糖応答性蛍光ゲルファイバの埋め込み及び炎症性評価
 5.3 長期埋め込み後の性能評価
 5.4 蛍光ゲルファイバの課題
6 測定装置について
7 おわりに

第6章 バイオトランジスタ
1 はじめに
2 バイオトランジスタ
3 核酸検出
4 タンパク質検出
5 細胞膜糖鎖の検出
6 細胞膜トランスポーター活性の検出
7 おわりに

第7章 miRNAを迅速分析するナノ診断デバイス
1 はじめに
2 分泌型miRNAによる診断の課題
3 カード型miRNA診断デバイス
 3.1 エキソソーム・miRNA精製ユニット
 3.2 LASH法によるfmolレベルmiRNAの無標識検出・定量
4 まとめ

【第三編 健康・医療ビッグデータ時代のための情報ネットワークとエネルギーハーベスト技術】
第1章 医療ネットワーク(次世代テレケア・テレメディスン)
1 はじめに
2 情報について
 2.1 情報
 2.2 情報薬
 2.3 情報(ビッグデータ)の価値
3 戦略的防衛医療構想
4 Medical Internetの実現を目指して
 4.1 解決すべきもの,必要なもの
  4.1.1 IXの問題の解決
 4.2 IPv6
  4.2.1 医療系とIPv6
 4.3 IPv6トポロジカルアドレッシングポリシーの提案
  4.3.1 位置情報をIPv 6に埋め込む
  4.3.2 緊急性をIPv6埋め込む
  4.3.3 ベストエフォートよりベターエフォート
  4.3.4 End to End Multihome
 4.4 Virutal Global Network(VGN)
  4.4.1 IPv4とIPv6による通信実験
  4.4.2 VGNの可能性
 4.5 VGN IX実験
  4.5.1 その効果は?
5 医療ネットワークのインフラ
6 おわりに

第2章 ボディエリアネットワークとワイヤレスエネルギー伝送
1 はじめに
2 ボディエリアネットワーク
3 人体通信を利用した映像・音声情報の伝送
4 ワイヤレスエネルギー伝送
5 体内埋め込み型医療機器へのワイヤレスエネルギー伝送
6 まとめ

第3章 医療・健康ICT
1 はじめに
2 医療の現状とICT活用
 2.1 日本の医療の現状
 2.2 医療・健康情報の保管・活用
  2.2.1 医療・健康情報の保管形態(EMR/EHR/PHR)
  2.2.2 EMR/EHR/PHRの定義
  2.2.3 EMR/EHR/PHR実現のメリット
  2.2.4 EHR/PHRに関する海外・国内動向
3 医療・健康情報の標準化・相互運用性
 3.1 標準化・相互運用性確保の意義と関連団体の概要
 3.2 Continua Health Allianceの活動と設計ガイドライン
 3.3 ITUにおけるe-health標準化の動向
4 EHR/PHRに関するNTTの取り組み
 4.1 医療健康共通基盤の開発
  4.1.1 医療健康共通基盤の概要
  4.1.2 NTT R&D技術の適用
  4.1.3 医療健康共通基盤の要素技術
 4.2 NTTの取り組み(EHR/PHR)
5 おわりに

第4章 健康医療のためのエネルギーハーベスティングの動向
1 はじめに
2 エネルギーハーベスティング技術への期待
3 さまざまなエネルギーハーベスティング技術
4 エネルギーハーベスティングの将来展望

第5章 酵素反応で発電する無害・安全なバイオ電池
1 はじめに
2 酵素反応による発電の仕組み
3 急速に進む酵素電極の性能向上
4 バイオ電池システムの開発動向
 4.1 バイオ電池の小型化・ウェアラブル化
 4.2 企業の取り組み
 4.3 バイオ電池による体液からの直接発電
5 おわりに

第6章 振動発電の現状と可能性~身の回りのエネルギーを効率良く取り出す~
1 はじめに
2 エナジーハーベスティングと振動発電
3 振動発電のエネルギー変換方式
 3.1 電磁式
 3.2 静電式
 3.3 圧電式
 3.4 磁歪式
4 環境からの振動取り出し方法
 4.1 直接力型
 4.2 慣性力共振型
 4.3 慣性力非線形振動型
 4.4 慣性力衝撃励振型
 4.5 熱–振動変換型
5 まとめ

【第四編 未来と医療と健康のためのデバイス・システム技術】
第1章 コンピュータ外科 手術支援ロボットシステム
1 はじめに
2 手術支援ロボットの歴史
3 脳神経外科分野
4 整形外科分野
5 カテーテル治療分野
6 腹腔鏡手術分野
 6.1 マスタ・スレーブロボット
 6.2 内視鏡保持ロボット
7 手術支援ロボットの今後の課題と展開
 7.1 手術支援ロボットの方向性
 7.2 力覚を有する手術支援ロボットIBIS
8 おわりに

第2章 消化管内走行カプセル
1 はじめに
2 走行原理
3 カプセル内への実装方法
 3.1 走行用アクチュエータ
 3.2 駆動用回路
4 今後の拡張
 4.1 投薬機構
 4.2 生体採取機構
5 まとめ

第3章 人工視覚―生体埋植用イメージセンサ―
1 はじめに
2 人工視覚の構成
3 網膜刺激型人工視覚の方式
 3.1 網膜上方式
 3.2 網膜下方式
 3.3 脈絡膜上方式
4 人工視覚におけるイメージセンサ
5 おわりに

第4章 スマートゲルを利用した完全合成型の“人工膵臓”
1 はじめに
2 インスリン依存型糖尿病の現状と血糖値制御技術の需要について
3 フェニルボロン酸を利用したグルコースセンサー
4 グルコースに応答した体積相転移とそのメカニズム
5 スキン層形成を機序とするインスリンの放出制御
6 おわりに

第5章 筋電信号を中心とした多自由度BMIの開発
1 はじめに
2 BMIとは
 2.1 脳波からの筋電信号推定
 2.2 皮質脳波による筋電信号推定
3 ヒューマンインタフェースとしてのBMI
4 まとめ

第6章 浮遊アレルギー物質のモニタリング
1 はじめに
2 エバネッセント光を利用したレンズ付き光ファイバ型免疫センサ
3 アレルゲンのオンサイトモニタリングに向けた簡易型光ファイバ免疫センサ
4 浮遊アレルゲンモニタリングのための抗原捕集技術
5 おわりに

第7章 ナノニードル技術:AFMを用いた細胞計測
1 はじめに
2 セルサージェリー:ナノニードルによる細胞操作
3 抗体修飾ナノニードルによる細胞骨格タンパク質の検出
4 細胞接着力の測定
5 おわりに