キーワード:
新型コロナウイルスによる都市封鎖(ロックダウン)の恐怖 / 緊急事態宣言での伊予、坂の上の雲の舞台の奮戦 / ITとコロナショックで社会システムが大逆転 / エネルギー産業の現状と将来 / 自動車産業の動向 / コロナ禍と地球環境のグリーンリカバリー
刊行にあたって
2021年は2020年と同様に、人類は今まで経験したことのないしたたかで賢く、やっかいな新型コロナウイルス感染の影響で恐怖の幕開けとなり、世界で流れる映像はまるで第三次世界戦争を彷彿させる様相を呈している。ウイルスは生物でなくたんぱく質の殻とその内部にデオキシリボ核酸(DNA)かリボ核酸(RNA)を包んでおり、自分では増殖できないが、コロナウイルス感染は幾何学級数的に短期間で2倍、4倍の倍々速度の想像を絶する汚染力で伝播している。今までの人類の明日は今日の延長で想像する速度での経験からすれば、この倍々速度の感染は人類の想定外である。
コロナウイルス汚染が世界の経済活動をある日突然停止状態にしたことは、世界の経済を崩壊させた。国際通貨基金(IMF)は、2020年の世界GDP成長率が-3.0%になるとの予測を発表した。この大恐慌は各界でコロナ・ショックと称され、コロナ・ショックで家に閉じこもる経済が出現し、世界経済の在り方は大きく変化してきた。
更には、国際エネルギー機関(IEA)は4月30日、新型コロナウイルスによる世界的感染の影響で2020年の世界のエネルギー需要量は過去70年以上の間で最大下げ幅の6%減となるほか、これにともないエネルギー関係のCO2年間排出量も約8%減という記録的な削減になるとの見通しを発表した。特に原油は余剰傾向になり、価格は大幅に下落して、先が全く読めない状態である。また、自動車産業はITとAIの組合せでCASEの時代の真っただ中である。
本書では、コロナ・ショックで世界のシステムが大逆転したなかで、コロナウイルス感染の第2波および第3波の恐怖を感じつつ、世界産業の基幹の両輪である石油産業と自動車産業について現状と将来について述べる。
(本書「はじめに」より抜粋)
著者一覧
幾島嘉浩
幾島將貴
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1 新型コロナウイルスとは
2 私たちが安心する国の対策
2.1 コロナウイルス感染の検査
3 日常生活で行える感染防止方法
3.1 日々の感染防止方法
3.2 緊急事態宣言
第2章 緊急事態宣言での伊予,坂の上の雲の舞台の奮戦
1 愛媛県の迅速・適切な感染防止対策
2 スゴ技を結集した感染防止剤の開発
2.1 シクロデキス卜リンの説明
2.2 CD包接物の調製
2.3 ウイルス除菌剤(商品名:葡萄のちから)の説明
2.4 開発体制
第3章 ITとコロナショックで社会システムが大逆転
1 ITによる第4次産業革命
1.1 Gはグーグル
1.2 Aはアップル
1.3 Fはフェイスブック
1.4 Aはアマゾン
1.5 Mはマイクロソフト
2 非常態(ニューノーマル)にあった心豊かな楽しい働き方
2.1 テレワークの領域
第4章 エネルギー産業の現状と将来
1 世界と日本のエネルギー動向
1.1 石油
1.2 オイルサンド
1.3 石炭燃料
1.4 天然ガス
1.5 原子力
2 日本の石油産業の現状
2.1 波乱万丈の石油産業の足跡
3 日本の石油産業の将来
3.1 2030年までは現状維持で推移
4 コロナに負けるな石油産業
第5章 自動車産業の動向
1 自動車の誕生
1.1 自動車燃料はガソリン・軽油
1.2 ガソリンは国際石油メジャーが生産
1.3 主要な産油国
2 自動車の大衆化
2.1 自動車燃料は高性能のガソリン・軽油
3 ハイブリッド自動車の登場
3.1 ハイブリッド自動車の構造
3.2 世界初のハイブリッド自動車の開発経緯
4 電気自動車の登場
4.1 電気自動車の構造
4.2 各社の電気自動車の状況
4.3 自動車燃料は電気
5 将来のCASE自動車
5.1 コネクティッド(Connected)
5.2 自動運転(Autonomous)
5.3 シェアリング(Shared)
5.4 電動化(Electric)
第6章 コロナ禍と地球環境のグリーンリカバリー
1 地球の誕生
2 人類は環境異変を意識
2.1 日本の環境異変
3 京都大会(COP3)で不都合な真実が発現
3.1 大会の概要
3.2 最近の気候変動
4 パリ大会(COP24)真剣な環境危機への取組み
4.1 大会の概要
4.2 アル・ゴア氏のパリ協定支援活動
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