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高タンパク食品の開発と市場

Market Trends of High Protein Foods and Drinks

★今や国民食!高タンパク食品の開発と市場を徹底解説!
★大注目の高タンパク食品について開発担当者が詳述!
★今後さらなる拡大が予想される市場動向を一挙掲載!

商品コード:
S0857
編集:
シーエムシー出版編集部
発行日:
2022年1月6日
体裁:
B5判・184頁
ISBNコード:
978-4-7813-1654-3
価格(税込):
83,600
ポイント: 760 Pt
関連カテゴリ:
食品
マーケット情報・業界動向・その他
食品 > 製造・加工技術

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キーワード:

高タンパク質食品/高タンパク質飲料/高タンパク植物素材/高タンパクめん/米由来タンパク/ホエイプロテイン/大豆プロテイン/カゼインプロテイン/アミノ酸/プロテインパウダー/プロテインバー/プロテインゼリー/サラダチキン/経口栄養流動食

刊行にあたって

 近年、高タンパク質食品が一大ブームとなり、日常の食生活に浸透してきている。2000年代初頭までは、アスリート向けのスポーツ用途の商品が中心となっていたが、2008年頃になると、ライトユーザーにもプロテイン飲料の摂取が広がりはじめた。2015年以降はタンパク質摂取の重要性が広く理解されるようになり、ローカーボ食品の普及が進んだ。「健康ブーム」により、スポーツジムでのトレーニングやマラソン、ウォーキングなどで体を鍛える人口が増えたこともあり、高タンパク食品市場は好調で年々二桁の成長を続けている。さらに2020年、厚生労働省『日本人の食事摂取基準』が改訂されたことで高タンパク食品市場はさらなる広がりを見せた。健康寿命の延伸のためにエネルギーや栄養素の摂取量の基準を示したガイドラインである同基準は5年ごとに改定される。2020年版では、タンパク質維持必要量が全年齢区分(1歳以上)で男女ともに0.66g/kg体重/日に変更され、前回より増加した。特に高齢者においてタンパク質摂取量不足改善を目指し、50歳以上が目標とするタンパク質摂取の下限値を他の年齢区分よりもさらに引き上げた。この改定をうけて、高齢者向けのフレイル(虚弱)・サルコペニア(筋肉量の減少)予防食品の市場が大きく拡大している。そして2021年、コロナ禍による巣ごもり需要の長期化を背景に、健康意識が高まる中、タンパク質=重要な栄養素との認識が生活者の間に広がり、プロテイン市場はさらなる追い風となっている。粉末をはじめとした飲料、スナック類、水産練り製品に加えて、主食の麺類や豆腐などプロテイン関連食品のバリエーションが増え、選択肢の幅が大きく広がっている。またプロテイン原料の種類も拡大している。メインの乳タンパクのほか、エンドウ豆、魚、アーモンド、昆虫など多様化が進んでいる。

 本書では、前半の「総論」編にて、プロテイン関連食品の開発動向を専門家の先生方にご執筆いただき、後半の「市場」編にて高タンパク食品市場の動向と展望についてまとめている。今後、さらなる発展が期待される同市場について現状を知る一助となれば幸いです。

(シーエムシー出版 編集部)

著者一覧

藤田 聡   立命館大学
神田 淳   ㈱明治
永渕真也   ㈱明治
上岡勇輝   日油㈱
進藤 亮   サンブライト㈱
峰澤 独   ㈱ニップン
高垣 良   ケンミン食品㈱
北秋亘平   グリコ栄養食品㈱
シーエムシー出版編集部

目次 +   クリックで目次を表示

【総論 編】
第1章 健康の維持・増進に必要なタンパク質とその役割:筋量維持の観点から
1 はじめに
2 骨格筋と老年症候群
3 骨格筋量の調節における筋タンパク質の合成と分解
4 食事摂取に伴う骨格筋内でのタンパク質代謝の調節
5 1日に摂取すべきタンパク質量と3食の各食事で摂取すべき量
6 レジスタンス運動の実施に伴う筋タンパク質の代謝応答
7 タンパク質摂取のタイミングと筋タンパク質の代謝
8 異なるタンパク質摂取に伴う同化作用
9 タンパク質摂取量と腎機能
10 おわりに

【高タンパク食品の開発 編】
第2章 ミルクプロテインの価値を最大化する酸性ミルクプロテイン飲料~速攻吸収製法の技術開発~
1 はじめに
2 ミルクプロテインとは
3 ミルクプロテインの酸性域での安定化技術
 3.1 ペクチンによる安定化
 3.2 大豆多糖類による安定化
 3.3 発酵セルロースによる分散性向上
 3.4 トレハロースによるたんぱく質変性の抑制
4 新規酸性ミルクプロテイン飲料の速攻吸収効果
 4.1 胃内でのミルクプロテインの凝集抑制
 4.2 ミルクプロテインの吸収速度の評価
 4.3 新規酸性ミルクプロテイン飲料の骨格筋合成促進効果
5 新規酸性ミルクプロテイン飲料が知的作業効率に及ぼす影響
6 おわりに

第3章 高たんぱく質ヨーグルト摂取によるたんぱく質吸収への効果とその機能性
1 たんぱく質摂取による筋肉量や筋力の維持・増強の意義
2 高たんぱく質ヨーグルトのたんぱく質吸収への効果
3 高たんぱく質ヨーグルトの有効性

第4章 キウイフルーツ果汁末のたんぱく質吸収促進効果
1 はじめに
2 キウイフルーツ果汁末について
3 キウイフルーツ果汁末の臨床試験
 3.1 粉末プロテイン飲料におけるたんぱく質吸収促進効果
 3.2 便通状態の改善効果
4 おわりに

第5章 植物たん白の可能性~食糧・環境問題へのアプローチ~
1 概要
 1.1 たん白の市場活性
 1.2 たん白の機能
 1.3 植物たん白の有用性
2 弊社取り扱い植物たん白素材とアプリケーション例について
 2.1 Solbar社
 2.2 Emsland社
 2.3 Nature Zen社
3 おわりに

第6章 植物性食品市場と新素材「ソイルプロ」の開発
1 はじめに
2 植物性たんぱく食品の現状
 2.1 国内市場
 2.2 海外市場
3 ソイルプロの開発
 3.1 開発経緯
 3.2 豆腐について
 3.3 ソイルプロの品質優位性
4 品質のメカニズム
 4.1 栄養成分と使用例
 4.2 食感
 4.3 におい
 4.4 加工適正
5 今後の展望

第7章 高タンパクめんの開発
1 はじめに
2 主食の栄養素
3 麺類の歴史
4 麺の種類
5 麺で不足栄養素を補う
6 高タンパクめんの開発
7 高タンパクめんの製法
8 高タンパクめんの特徴
9 高タンパクめんの現状と今後
10 おわりに

第8章 米由来タンパク素材「こめたん-生粋」及び「こめたん-焙煎」の開発
1 穀物としての米
2 米の中のタンパク質
3 米由来タンパクの市場に関して
4 米タンパク製品“こめたん”に関して
5 グリコ栄養食品の“こめたん”を通した顧客価値創造

【高タンパク食品の市場 編】
第9章 高タンパク質食品市場の現状
1 概要
 1.1 タンパク質の必要性
 1.2 日本人のタンパク質の摂取状況
 1.3 タンパク質摂取不足の弊害
 1.4 タンパク質摂取の動向
 1.5 高タンパク質食品の効用
 1.6 高タンパク質食品の弊害
2 日本人のタンパク質の摂取状況
 2.1 食事からの摂取
 2.2 サプリメントからの摂取
 2.3 GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)
3 タンパク質市場の動向

第10章 スポーツ関連プロテイン市場&健康関連プロテイン市場の動向
1 概要
2 プロテイン市場の動向
 2.1 概要
 2.2 ホエイプロテイン
 2.3 カゼインプロテイン
 2.4 大豆(ソイ)プロテイン
 2.5 ジュニア向けプロテイン
 2.6 女性向けプロテイン
 2.7 シニアプロテイン
 2.8 プロテインメーカーと主要製品
3 アミノ酸市場の動向
 3.1 概要
 3.2 スポーツ用アミノ酸
 3.3 非スポーツ用アミノ酸
 3.4 スポーツアミノ酸サプリメントメーカーと主要商品
4 スポーツ用ビタミン・ミネラルの動向
 4.1 概要
 4.2 スポーツ用ビタミンの機能
 4.3 スポ―ツ用ミネラルの機能
 4.4 ビタミン・ミネラルのメーカーと主要商品
5 スポーツドリンク/機能性飲料
 5.1 概要
 5.2 スポーツドリンクのメーカーと主な製品

第11章 高タンパク食品市場の動向
1 市場の概要
2 主要高タンパク質食品市場の動向
 2.1 プロテインパウダー
 2.2 MRP(ミールリプレイスメントパウダー)
 2.3 置き換えダイエット飲料
3 加工食品
 3.1 概要
 3.2 高タンパク質加工食品の主なメーカーとブランド/商品
4 飲料・デザート
 4.1 概要
 4.2 主なメーカーと商品
5 菓子・シリアル
 5.1 概要
 5.2 主なメーカーと商品
6 その他高タンパク質市場関連メーカーの動向
 6.1 経口栄養流動食
 6.2 大人向け粉ミルク
 6.3 高タンパク質素材提供企業

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