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腸内細菌・口腔細菌と全身疾患《普及版》

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Trailblazing Studies of Intestinal and Oral Microflora in Systemic Diseases(Popular Edition)

2015年刊「腸内細菌・口腔細菌と全身疾患」の普及版。
全身各所で起こる疾患の発症・増悪に関与する腸内細菌や口腔細菌をターゲットとした創薬、予防・治療、機能性食品開発および、乳酸菌関連製品や口腔ケア製品の市場動向を収載した一冊!

※こちらの商品は弊社電子書籍専用販売サイト「CMCeBook」にて電子版(DL版)を販売しております。電子版(DL版)のご注文はコチラ(別サイトに移動します)

商品コード:
B1387
監修:
落合邦康
発行日:
2022年9月8日
体裁:
B5判・259頁
ISBNコード:
978-4-7813-1641-3
価格(税込):
5,170
ポイント: 47 Pt
関連カテゴリ:
バイオテクノロジー
テクニカルライブラリシリーズ(普及版)
バイオテクノロジー > 先端医療(再生医療・細胞治療等)
バイオテクノロジー > 微生物・酵素

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キーワード:

腸内細菌/口腔細菌/腸疾患/がん/アレルギー/肝炎/メタボリックシンドローム/糖尿病/動脈硬化/自閉症/認知症/肺炎/ストレス/インフルエンザ/ウイルス/産科疾患/歯周病/プロバイオティクス/プレバイオティクス/乳酸菌/口腔ケア/糞便移植

刊行にあたって

 人体は口腔や腸、皮膚や生殖器などありとあらゆる部位に膨大な数の細菌が存在し、人体はそれらのマイクロバイオームとネットワークを形成する“Superorganism”であると考えられるようになった。常在細菌やその遺伝子は人間にとって危険なものではなく、消化から免疫応答にいたる基本的な生理機能に関与する極めて重要な共生関係を築き上げ、終生維持されていることが解ってきた。一方、原因不明の疾患や慢性疾患の多くは、実はこのマクロバイオームとの平衡関係の破壊が原因であるとの考えも支持されている。
 健康長寿を念頭に、「寿命とは常在細菌と共存できる期間をいう」との考えを提唱している。本企画は、この共生関係が最もよく研究されている腸管と口腔を中心に、新たな視点から内因性感染症や疾患を理解する機会となることを期待して立案した。(本書「はじめに」より抜粋)

本書は2015年に『腸内細菌・口腔細菌と全身疾患』として刊行されました。普及版の刊行にあたり、内容は当時のままであり、加筆・訂正などの手は加えておりませんので、ご了承ください。

著者一覧


落合邦康   日本大学
平山和宏   東京大学
泉福英信   国立感染症研究所
大坂利文   東京女子医科大学
山本真悠子  ㈱ヤクルト本社
松本 敏   ㈱ヤクルト本社
津田真人   日本大学
細野 朗   日本大学
角田圭雄   京都府立医科大学
伊藤義人   京都府立医科大学
園山 慶   北海道大学
入江潤一郎  慶應義塾大学
山下智也   神戸大学
平田健一   神戸大学
井上 亮   京都府立大学大学院
阪上由子   滋賀医科大学
塚原隆充   京都府立大学大学院;㈱栄養・病理学研究所
松本光晴   協同乳業㈱
内藤真理子  長崎大学
田代有美子  日本歯科大学
高橋幸裕   日本歯科大学
古西清司   日本歯科大学
山下喜久   九州大学
竹下 徹   九州大学
Marni E. Cueno  日本大学
神尾宜昌   日本大学
宮崎裕司   明海大学

菊池建太郎  明海大学
草間 薫   明海大学
今井健一   日本大学
高柴正悟   岡山大学
西村英紀   九州大学
落合智子   日本大学
松下健二   国立長寿医療研究センター
結束貴臣   横浜市立大学;神奈川歯科大学
本多 靖   横浜市立大学
小川祐二   横浜市立大学
今城健人   横浜市立大学
米田正人   横浜市立大学
和田孝一郎  島根大学
中島 淳   横浜市立大学
相澤(小峯)志保子  日本大学
廣畑直子   日本大学
早川 智   日本大学
高橋直紀   新潟大学
山崎和久   新潟大学
宮本潤基   広島大学
鈴木卓弥   広島大学
重久 晃   ㈱ヤクルト本社
田村宗明   日本大学
南木康作   慶應義塾大学
水野慎大   慶應義塾大学
金井隆典   慶應義塾大学

執筆者の所属表記は、2015年当時のものを使用しております。

目次 +   クリックで目次を表示

【第I編 細菌叢動態】
第1章 腸内細菌叢とその変動因子
1 腸内細菌叢
2 腸内細菌叢の宿主に対する影響
 2.1 感染防御
 2.2 代謝産物
 2.3 免疫
 2.4 その他の影響
3 消化管の部位による細菌叢構成の違い
4 腸内細菌叢の安定性
5 腸内細菌叢が変動する要因
 5.1 年齢
 5.2 宿主の生理機能
 5.3 ストレス
 5.4 免疫
 5.5 肥満
 5.6 食餌
 5.7 抗菌性物質
 5.8 プロバイオティクス

第2章 口腔細菌叢とその変動因子
1 はじめに
2 口腔細菌叢の形成機構
 2.1 口腔常在細菌叢のはじまり
 2.2 歯牙と口腔細菌叢の関係
 2.3 歯表面バイオフィルムの形成機構
 2.4 バイオフィルム形成に影響を与える因子
  2.4.1 唾液
  2.4.2 口腔清掃習慣
  2.4.3 食生活
  2.4.4 微生物に対する免疫力
  2.4.5 歯表面の形状
  2.4.6 歯列の状態
  2.4.7 補綴、修復物の存在
 2.5 舌上のバイオフィルムおよび微生物叢
3 外因子による口腔細菌叢への影響
 3.1 抗生物質投与による影響
 3.2 義歯による影響
4 おわりに

第3章 クォーラムセンシング機構
1 はじめに
 1.1 クォーラムセンシング
 1.2 グラム陰性細菌のAI-1を介したクォーラムセンシング機構
 1.3 グラム陽性細菌のAIPsを介したクォーラムセンシング機構
 1.4 AI-2を介した異種細菌間のクォーラムセンシング機構
 1.5 AI-3を介したクォーラムセンシング機構
2 腸内常在細菌由来のAI-2がコレラ菌の定着を阻害する
3 クォーラムクエンチング
 3.1 細胞外AI-2の分解による異種細菌間相互作用の妨害
 3.2 乳酸菌による黄色ブドウ球菌のQS阻害
4 腸管内AI-2レベルが腸内細菌叢の構成に影響を与える
5 口腔細菌叢の形成におけるクォーラムセンシングの関与
 5.1 口腔バイオフィルム形成におけるAI-2を介したクォーラムセンシングの関与
 5.2 異種細菌間クォーラムクエンチングによるS. mutansのバイオフィルム形成阻害
6 おわりに

【第II編 腸内細菌と疾患】
第1章 腸内細菌と炎症性腸疾患・大腸がん
1 はじめに
2 炎症性腸疾患と腸内細菌叢
3 大腸がんと腸内細菌叢
4 大腸がんとIL-6シグナル
5 プロバイオティクスによる炎症性腸疾患・大腸がん予防
6 おわりに

第2章 アレルギー疾患
1 はじめに
2 アレルギーにおける腸内細菌叢の変化
3 腸内細菌によるアレルギー反応の調節
 3.1 腸内細菌によるTh1/Th2バランスとIgE産生応答の調節
 3.2 腸内細菌による制御性T細胞の誘導
 3.3 腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸による制御性T細胞の誘導
 3.4 経口免疫寛容の誘導と腸内細菌
4 プロバイオティクス・プレバイオティクスによるアレルギー反応の調節
5 おわりに

第3章 非アルコール性脂肪性肝炎/肝癌
1 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)とは?
2 NASHと腸内細菌
3 肝癌と腸内細菌
4 腸内細菌に対する治療とNASH・肝癌

第4章 メタボリックシンドローム
1 はじめに
2 無菌マウスは肥満になりにくい
3 肥満に特有の腸内細菌叢
4 腸内細菌叢と肥満の因果関係
5 腸内細菌叢が肥満・メタボに寄与するメカニズム
6 腸内細菌叢と肥満・メタボの関係性を左右する環境因子
7 おわりに

第5章 腸内細菌と糖尿病
1 はじめに
2 腸内細菌の2型糖尿病における特徴
3 腸内細菌の2型糖尿病の病態への影響
 3.1 腸内細菌による短鎖脂肪酸産生と血糖制御
 3.2 腸内細菌による胆汁酸代謝と血糖制御
 3.3 腸内細菌による慢性炎症と血糖制御
4 腸内細菌を標的とした2型糖尿病治療
5 おわりに

第6章 動脈硬化と腸内細菌
1 はじめに
2 動脈硬化に関わる免疫機序と免疫臓器としての腸管
3 腸管からの動脈硬化予防
4 腸内フローラと腸管免疫調節
5 動脈硬化に腸内細菌が関与するというエビデンス
6 腸内細菌への治療的介入と動脈硬化への影響
7 腸内細菌の異常と疾患との関連を考える
8 まとめ

第7章 自閉症スペクトラム障害

第8章 腸内細菌と認知機能
1 はじめに
2 脳内因子と腸内細菌
 2.1 中枢神経系因子
 2.2 解糖系(グルコース代謝)
 2.3 ミクログリア
3 腸内菌叢と関連する生命現象と認知機能の関係
 3.1 食生活
 3.2 肥満
 3.3 肝性脳症
4 加齢時の学習・記憶力の向上(動物実験)
 4.1 ポリアミン
 4.2 マウス実験
5 プロバイオティクスを用いたヒト認知機能へのアプローチ
6 おわりに


【第III編 口腔細菌と疾患】
第1章 歯周病原菌Porphyromonas gingivalisの病原因子とその環境適応、遺伝的多様性について
1 はじめに
2 P. gingivalisの病原因子
3 P. gingivalisのゲノム解析
4 動く遺伝子による遺伝情報の水平伝達
5 網羅的ゲノム比較からの新規分泌系、type IX分泌機構の発見
6 今後の研究の展望

第2章 感染性心内膜炎
1 はじめに
2 歯性菌血症
3 感染性心内膜炎とは
4 IEの発症メカニズムと原因菌
 4.1 IEの発症メカニズム
 4.2 原因菌
5 IEの診断
6 IEの治療と予防法
 6.1 治療
 6.2 予防
7 歯科におけるIEのリスクと予防法
8 ハイリスク患者への予防法の教育

第3章 高齢者の肺炎と口腔細菌
1 はじめに
2 高齢者の肺炎について考えるうえでの基礎事項
 2.1 高齢者において注意すべき肺炎
  2.1.1 誤嚥性肺炎
  2.1.2 人工呼吸器関連肺炎
 2.2 口腔に存在する常在細菌叢
3 高齢者の肺炎と口腔細菌
4 口腔ケアと肺炎の予防
5 おわりに

第4章 歯周病とButyrate paradox―歯周病における酸化ストレスと全身疾患―
1 はじめに
2 歯周病と歯周病原細菌
3 Butyrate paradox
4 酪酸によって誘導される酸化ストレスと疾患
 4.1 全身への影響
 4.2 細胞への影響
5 おわりに

第5章 インフルエンザ
1 はじめに
2 インフルエンザウイルス
 2.1 インフルエンザウイルスの分類
 2.2 インフルエンザウイルスの生活環
 2.3 インフルエンザによるパンデミック
 2.4 インフルエンザと細菌感染
3 インフルエンザと口腔細菌
 3.1 ノイラミニダーゼ産生口腔細菌
 3.2 トリプシン様酵素産生口腔細菌
 3.3 口腔細菌がインフルエンザ薬に及ぼす影響
 3.4 口腔ケアがインフルエンザ発症に及ぼす影響
4 おわりに

第6章 口腔微生物と“がん”
1 はじめに
2 う蝕とがん
3 歯周病とがん
4 ウイルスとがん
5 おわりに

第7章 歯周病原細菌とウイルス感染症―細菌-ウイルスの微生物間相互作用による潜伏ウイルスの再活性化機構―
1 はじめに
2 HIVとEBVのライフサイクルと潜伏感染の問題点
3 HDACによるウイルス潜伏感染維持機構
4 歯周病原菌の代謝産物・酪酸によるウイルス潜伏感染の破綻
5 歯周病によるHIV感染症進行の可能性
6 腸管と女性生殖器に常在する酪酸産生菌による潜伏HIV再活性化
7 Sp1を介する酪酸誘導性HIV活性化メカニズム
8 おわりに

第8章 歯周病とメタボリックシンドローム(なぜ歯周病が全身に影響を及ぼすか)

第9章 糖尿病
1 臨床介入試験が示唆するもの
2 脂肪組織が歯周炎症を増幅するうえで重要な役割を果たす
3 歯周病との関わりからとらえる高度肥満と日本人型肥満の類似点と相違点

第10章 歯周病で誘導される動脈硬化と酸化ストレス
1 はじめに
2 感染による酸化ストレスおよび脂質酸化の増加
3 歯周病および動脈硬化におけるインフラマソームの活性化
4 酸化ストレスおよび酸化LDLによるインフラマソームの活性化
5 インフラマソームとTh17細胞活性化による炎症の持続
6 抗酸化因子を用いての歯周病および動脈硬化の制御
7 おわりに

第11章 認知症
1 はじめに
2 認知症、特にアルツハイマー病
3 炎症とアルツハイマー病
4 歯周病、歯周病関連細菌とアルツハイマー病
5 おわりに

第12章 非アルコール性脂肪肝炎と口腔内細菌
1 はじめに
2 歯周病とNASH
 2.1 歯周病菌について
 2.2 Porphyromonas gingivalisとNASH
3 歯周病菌によるNASH進展メカニズム
 3.1 P.g.菌自体による肝組織への影響
 3.2 歯周菌が放出するエンドトキシンによる肝組織への影響
 3.3 肝臓におけるET感受性亢進
 3.4 歯周病菌の腸管侵入による影響
4 NASHにおける歯周治療
5 おわりに

第13章 口腔細菌と妊娠合併症
1 はじめに
2 口腔細菌と胎盤の細菌叢
3 歯周病と早産
4 歯周病と妊娠高血圧症候群
5 歯周病の胎盤傷害メカニズム
6 おわりに

第14章 腸内細菌叢への影響
1 はじめに
2 歯周病とは
3 歯周病が全身疾患に及ぼす病因メカニズムとその問題点
 3.1 菌血症説とその問題点
 3.2 炎症メディエーター説とその問題点
4 腸内細菌叢のdysbiosisと疾患の関連
5 歯周病と全身疾患との関連の新たなメカニズム
6 P. gingivalis口腔投与による代謝への影響と腸内細菌叢の変化
7 まとめ

【第IV編 細菌叢改善法】
第1章 プロバイオティクス
1 プロバイオティクスとは
2 プロバイオティクスの機能性
3 プロバイオティクスの整腸作用・細菌叢改善
 3.1 特定保健用食品としてのプロバイオティクス
 3.2 細菌叢改善‐下痢や便秘の改善
 3.3 細菌叢改善‐有害菌・病原菌の排除
 3.4 細菌叢改善‐腸内細菌叢と肥満
4 プロバイオティクスの今後の展望
 4.1 食品としてのプロバイオティクス
 4.2 医薬品としてのプロバイオティクス

第2章 プレバイオティクス
1 はじめに
2 プレバイオティクスとは
3 プレバイオティクスの種類
 3.1 フラクトオリゴ糖
 3.2 ガラクトオリゴ糖
 3.3 イソマルトオリゴ糖
 3.4 キシロオリゴ糖
 3.5 ヒトミルクオリゴ糖
4 乳酸菌やビフィズス菌によるプレバイオティクス代謝機構
 4.1 ビフィズス菌によるガラクトオリゴ糖の代謝機構
 4.2 乳酸菌によるガラクトオリゴ糖の代謝機構
 4.3 ビフィズス菌によるフラクトオリゴ糖代謝機構
 4.4 乳酸菌によるフラクトオリゴ糖代謝機構
 4.5 キシロオリゴ糖の代謝機構
 4.6 ヒトミルクオリゴ糖の代謝機構
5 プレバイオティクスの生理効果
 5.1 ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖の生理効果
 5.2 ヒトミルクオリゴ糖の生理効果
6 おわりに

第3章 口腔ケア用天然抗菌・殺菌成分
1 口腔ケア
 1.1 口腔ケアの背景
 1.2 口腔ケアの実際
2 天然抗菌・殺菌成分
 2.1 抗菌・殺菌成分
 2.2 口腔内の抗菌・殺菌物質
 2.3 天然抗菌・殺菌成分
3 口腔ケア剤
 3.1 口腔ケア剤の付加価値
 3.2 カテキン
 3.3 カテキンの抗菌効果
  3.3.1 In vitro
  3.3.2 In vivo
4 おわりに

第4章 糞便微生物移
1 はじめに
2 糞便微生物移植の方法
3 糞便微生物移植の再評価
4 炎症性腸疾患を対象とした糞便微生物移植
5 過敏性腸症候群に対する糞便微生物移植
6 腸管外疾患を対象とした糞便微生物移植
7 おわりに

【第V編 市場動向】
第1章 乳酸菌関連製品の市場動向
1 市場の動向
 1.1 市場規模の推移
 1.2 市場のトレンド
2 個別市場の動向
 2.1 発酵乳
 2.2 乳製品乳酸菌飲料/乳酸菌飲料/乳酸菌入り清涼飲料
 2.3 食品/健康食品(サプリメント)
3 企業動向

第2章 口腔ケア製品の市場動向
1 市場の動向
 1.1 市場の推移
 1.2 市場成長の背景
2 個別市場の動向
 2.1 口腔ケア用品
 2.2 口腔ケア用具・機器
 2.3 口腔ケア食品
3 メーカー動向
 3.1 ライオン
 3.2 サンスター
 3.3 花王
 3.4 小林製薬

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