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月刊機能材料 2023年2月号

【特集】空中ディスプレイの開発動向と展開

★空中ディスプレイは新しい映像体験をもたらす技術として注目を集めております。エンタテインメント面での活用に加え,最近ではモノとの接触をできるだけ回避する「非接触型」へのニーズが急速に高まっており,不特定多数の人々が利用する端末への適用が期待されています。本特集では空中ディスプレイの開発動向とその展開を中心に紹介いたします。

※こちらは雑誌版(紙媒体)の商品注文ページです。
※月刊機能材料は2023月1月号より「雑誌版(紙媒体)」と「電子版(DL版)」の2プランにて販売しております。電子版 (税込4,070円)をお求めの方は 電子書籍専用販売サイト「CMCeBook」 よりご注文ください。電子版のご注文は コチラ(別サイトに移動します)

商品コード:
M2302
発行日:
2023年2月7日
体裁:
B5判
ISSNコード:
0286-4835
価格(税込):
4,400
ポイント: 40 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物
雑誌・定期刊行物 > 月刊機能材料
エレクトロニクス > ディスプレイ・光学材料

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著者一覧

山本裕紹  宇都宮大学 
中野宏人  日本カーバイド工業(株)
小泉直也  電気通信大学 
水野慎士  愛知工業大学 
代工康宏  凸版印刷(株)
増田紘士  東京大学
吉田英弘  東京大学
牧浦理恵  大阪公立大学 
新地智昭  DIC(株)

目次 +   クリックで目次を表示

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【特集】空中ディスプレイの開発動向と展開

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空中ディスプレイの基礎と社会実装の最新動向
Fundamentals and Social Implementations of Aerial Display

 空中ディスプレイ技術は,広い範囲から光を集めることで,何もない空間に映像を表示する技術である。空中ディスプレイの基本原理と再帰反射による空中結像の光学系について,国際標準化の動向とともに解説する。さらに,自動車,アミューズメント,公衆向け空中ディスプレイなどの社会実装の取り組みについて紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 空中ディスプレイの分類
 2.1 広義の空中ディスプレイ
 2.2 狭義の空中ディスプレイ
 2.3 空中ディスプレイの構成
3 空中ディスプレイの光学系の実際
 3.1 再帰反射による空中結像(AIRR)
 3.2 空中ディスプレイの機能化
4 社会実装に向けた取り組み
5 おわりに

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空中ディスプレイ用リフレクター
Aerial Display Reflector

 何もない空中に鮮明な映像を再表示させることができる「空中ディスプレイ用リフレクター」。近未来を先取りしたようなこの技術は,自動車などの工業製品への搭載をはじめ,エンタテインメントの分野,さらに,パネルなどに直接触れず空中で操作でき,衛生面にも優れることから,医療や食品業界でも注目を集めている。今後,必ず訪れるデジタルサイネージ時代。その一翼を担い,お客様のニーズに幅広く応えていきたい。

【目次】
1 はじめに
2 再帰反射シートの構造と特徴
 2.1 プリズム型再帰反射シート
 2.2 プリズム素子の形状
 2.3 プリズム型再帰反射シートの種類
  2.3.1 内部全反射タイプのプリズム型再帰反射シート
  2.3.2 鏡面反射タイプのプリズム型再帰反射シート
3 再帰反射性能の評価
4 空中ディスプレイ用リフレクター
 4.1 リフレクターの設計
 4.2 リフレクターの表面処理
 4.3 空中ディスプレイ装置の各材料配置
 4.4 空中ディスプレイ装置の応用
5 まとめ

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光沢平面上に直立空中像を表示する可搬式光学系

Portable Optical System for Displaying Upright Mid-Air Images on a Glossy Plane
 
 本稿では,空中像を光沢平面上に反射させて表示する環境反射型空中像光学系に関して,その設計の狙いや実装に関して述べる。その上で,再帰透過光学素子,位相板,ルーバーフィルムなどの各種機能材料を組み合わせ,それを可搬式にした例を説明する。

【目次】
1 はじめに
2 再帰透過光学素子の原理
3 直立空中像の提示手法例
4 可搬型光学系の設計
5 レイトレーシングによる設計の改良
6 おわりに

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空中立体視CG映像の表示と直接的インタラクション技術
Displaying and Direct Interaction Technology of Mid-Air Stereoscopic CG Images

 本稿では,マイクロミラーアレイプレート(MMAP)による空中映像に運動視差を組み合わせることで,空中への立体視三次元CG映像の表示を実現する手法を紹介する。この手法では,ユーザの指先位置に応じてCG物体の移動,変形,生成を行うなど,空中立体視三次元CG映像との直接的なインタラクションも可能である。さらに,プロジェクションマッピングを組み合わせることで,操作中の手と空中立体視三次元CG映像との正しいオクルージョンも実現している。システムを実装した実験では,空中に立体的なCG物体が実在するような感覚で,観察したり変形したりできることを確認した。

【目次】
1 はじめに
2 マイクロミラーアレイプレート(MMAP)について
3 空中立体視CG映像の表示と手による直接的インタラクションの実現方法
 3.1 概要
 3.2 システム構成
 3.3 空中立体視CG映像表示の実現方法
 3.4 直接的インタラクションの実現法
4 空中三次元CG物体と手とのオクルージョン矛盾の発生とその解消手法
 4.1 オクルージョン矛盾の発生について
 4.2 オクルージョン矛盾の解消手法の概要
 4.3 システム構成
 4.4 実現方法
5 実装と実験
 5.1 実装
 5.2 実験
 5.3 空中CG物体と手との相互作用の明確化
6 おわりに

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非接触で衛生的空間をデザインするLa+touchTM~空中像インタラクションシステム~
La+touch™, an Aerial Image Interaction System for Contactless and Hygienic Space Design

 空中表示は何もない空中に映像を生成する技術である。凸版印刷では新たなユーザーインターフェースとして,空中像の操作でインタラクションを可能とするシステムの研究を進めている。その一つの成果として,独自設計により操作画面の視認性が高く,また省スペースが求められる環境でも設置可能な空中像インタラクションシステム「La+touch™(ラプラスタッチ)」を開発した。本稿で展開を紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 先行する空中像結像技術
 2.1 2面直交リフレクタアレイ方式
 2.2 2面コーナーリフレクタアレイ方式
 2.3 再帰反射方式
 2.4 マイクロレンズ方式
3 凸版印刷の空中像インタラクションシステム
 3.1 光学方式
  3.1.1 小型化(薄型化)
  3.1.2 広視野角
  3.1.3 表示性能
 3.2 センサ素子
 3.3 システム
4 採用事例
5 今後の展開

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[Material Report-R&Dー]

通電焼結技術を利用した柔軟なセラミックスの創出
Elastically Flexible Ceramics Obtained by a Flash Sintering Technique

 セラミックスは硬くて脆い性質をもつ材料であるが,通電焼結技術を利用することで,硬度を維持しつつ弾性的に柔軟な性質をもち得ることが明らかとなった。本稿では,この著者らの発見のきっかけとなったフラッシュ焼結技術と,そこから得られた柔軟なセラミックスの創出事例および将来展望について紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 フラッシュ焼結技術
3 柔軟なセラミックスの創出
4 将来展望
5 おわりに

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多孔性ナノシート材料の水面合成と機能
Synthesis and Functions of Porous Nanosheets Assembled at the Water Surface

 厚さが数ナノ~十数ナノメートルのシート状のナノ材料は,ナノシートと呼ばれ,究極に薄い機能材料として,小型化,省資源性の観点から注目を集めている。常温常圧下で水面上にナノシートの構成要素となる有機分子を含む溶液を滴下するという極めて簡便な方法で,結晶性かつ多孔質の配位高分子(MOF: metal-organic framework)や,有機分子が水素結合により連結した水素結合フレームワーク(HOF: hydrogen-bonded organic framework)のナノシートを作製する方法とその機能に関して紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 ポルフィリンを有するMOFナノシート
3 トリフェニレン誘導体を有する導電性MOFナノシート
 3.1 気水界面におけるナノシート合成
 3.2 フレームワーク構造の直接観察
 3.3 高い電気伝導と光透過能
 3.4 放射光を用いたナノシートの構造評価と高い電気伝導実現の理由
4 気水界面で特異に形成するHOFナノシート
 4.1 参照バルク結晶の単結晶構造解析
 4.2 気水界面におけるHOFナノシート(LINAS-1)の形成とその場X線回折測定
 4.3 固体基板に転写後のHOFナノシート(LINAS-1)の同定と評価
 4.4 HOFナノシート(LINAS-1)の細孔評価と分子吸着特性
5 気水界面により2次元ナノ材料合成の特異性と優位性
6 まとめと今後の展開

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速硬化炭素繊維強化プリプレグDICARBO® LF の開発と展望
Development and Prospects of Fast Curable Carbon Fiber Reinforced Prepreg “DICARBO® LF”

 速硬化炭素繊維強化プリプレグ「DICARBO® LF」は,炭素繊維複合材料(CFRP)の中間基材である熱硬化型プリプレグとして長年の課題であった生産性を解決する素材として開発した。本稿では,その技術的特長(速硬化,低温硬化,良好な保管安定性,低い金型汚染性等)とハイサイクル成形例について紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 「DICARBO® LF」の特長―速硬化・低温硬化・良好な保管安定性・低い金型汚染性―
3 「DICARBO® LF」の成形例
 3.1 金型プレス成形
 3.2 オートクレーブ成形
 3.3 3シートワィンディング成形
 3.4 ダブルベルトプレス成形
4 今後の展望

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[Market Data]

プリンター用ケミカルスの市場動向

1 世界のプリンター市場
2 国内プリンター市場
3 プリンター用ケミカルスの市場動向
 3.1 インクジェット用色素
 3.2 電子写真プリンター用材料
 3.3 感熱記録用材料
 3.4 感圧記録用材料

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[Material Profile]

三フッ化窒素

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