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月刊BIOINDUSTRY 2023年2月号

【特集】機能性オリゴ糖

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商品コード:
I2302
発行日:
2023年2月12日
体裁:
B5判
ISSNコード:
0910-6545
価格(税込):
5,280
ポイント: 48 Pt
関連カテゴリ:
雑誌・定期刊行物
雑誌・定期刊行物 > 月刊バイオインダストリー

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キーワード:

腸内細菌/腸内環境/食物繊維/発酵醸造/整腸/難消化性/オリゴ糖/糖アルコール/希少糖/ルミナコイド/プロバイオティクス/プレバイオティクス/シンバイオティクス/バイオジェニックス/抗酸化/トクホ/ミネラル/抗アレルギー/免疫/体脂肪削減/血糖値/非う蝕原性

著者一覧

新井紀恵 林原㈱
坂崎未季 DM三井精糖㈱
永井幸枝 DM三井精糖㈱
境 洋平 森永乳業㈱
長島英里子 焼津水産化学工業㈱
田中智子 江崎グリコ㈱
野村 圭 昭和産業㈱
古根隆広 ㈱シクロケムバイオ
近本啓太 ㈱シクロケムバイオ
上野千裕 ㈱シクロケムバイオ
長谷川莉沙 ㈱シクロケムバイオ
石田善行 ㈱シクロケムバイオ
中田大介 ㈱シクロケムバイオ
寺尾啓二 ㈱シクロケムバイオ;神戸大学大学院
柳原和典 日本食品化工㈱
白井 理 京都大学

目次 +   クリックで目次を表示


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【特集】機能性オリゴ糖

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トレハロースの特性と健康維持や運動パフォーマンスへの貢献
Properties of Trehalose and Its Effects on Health Maintenance and Exercise Performance

 トレハロースは,食品加工分野で利用され,サステナブルな食料システムに貢献する糖質である。他にも様々な用途があるが,ここでは,トレハロースの生理機能に焦点をあて,血糖値やインスリン値への影響,健康維持や運動時のエネルギー源としての活用についてのエビデンスを紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 トレハロース摂取による血糖値及びインスリン値の推移
3 トレハロースの耐糖能改善効果
4 トレハロースの運動パフォーマンスに与える影響
4.1  トレハロース摂取による運動パフォーマンス向上
4.2  トレハロースのマウスリンスが運動パフォーマンスに与える影響
5 おわりに

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パラチノース®(イソマルツロース)の新たな知見と活用
Novel Findings and Practical Uses of Palatinose®( Isomaltulose)

 パラチノースは一般的な糖質と比べて消化吸収のスピードが緩慢な二糖類である。35年以上にわたる販売実績があり,非う蝕性,血糖値上昇抑制などの機能特性が報告されてきたが,近年は健康寿命の延伸に寄与する研究,あるいはスポーツ・作業時など特定の場面に適する知見が多数報告されている。本稿では,ここ数年の研究成果とその活用可能性について紹介する。

【目次】
1 緒言
2 パラチノースが血管機能に与える影響
3 パラチノースが運動時の水分補給に与える影響
4 パラチノースが作業時の注意力や眠気に与える影響
5 おわりに

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ラクチュロース
Lactulose

 難消化性オリゴ糖のラクチュロースは腸内のビフィズス菌を増やすことからプレバイオティクスの一種である。加えて便通を促進するなど整腸作用を有し,特定保健用食品の関与成分や機能性表示食品の機能性関与成分として活用されている。また食品としてだけでなく医薬品としても日本を含め世界中で利用されている。
 
【目次】
1 はじめに
2 ラクチュロースとは
3 ラクチュロースの食品としての機能
3.1 ビフィズス菌増殖作用
3.2 便通促進作用
3 3 ミネラル吸収促進作用
3.4 血糖値への影響
4 ラクチュロースの医薬品としての機能
4.1 便秘薬
4.2 高アンモニア血症の治療薬
5 ラクチュロースを用いた検査
5.1 腸管壁バリア機能の評価
5.2 呼気水素ガス試験
6 安全性
7 加工特性
8 おわりに

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機能性食品素材「キチン・キトサンオリゴ糖」の応用
Applications of Functional Food Ingredients Chitin and Chitosan Oligosaccharides

 キチンオリゴ糖はカニ,エビなどの甲殻に含まれる高分子多糖類のキチンを部分加水分解することで得られるオリゴ糖である。一方で,キトサンオリゴ糖はキチンの脱アセチル化体であるキトサンの部分加水分解により作られるオリゴ糖である。当社では,これらのオリゴ糖の有する機能性に着目し研究開発を行ってきた。ここでは,キチン・キトサンオリゴ糖の機能性食品素材としての特性および機能性について紹介する。

【目次】
1 概要
2 製造方法
3 特性
3.1 味質と甘味度
3.2 溶解度
3.3 pH安定性
3 4 難消化性
3 5 腸内細菌利用性
4 安全性
5 キチンオリゴ糖の生理機能
5.1 免疫賦活作用(リンパ球を用いた検討)
5.2 免疫賦活作用(マウス単球細胞 RAW264.7を用いた検討)
5.3 抗腫瘍作用(マウスを用いた検討)
6 キトサンオリゴ糖の生理機能
6.1 免疫賦活作用
6.2 抗腫瘍作用
6.3 抗菌作用
7 応用
8 おわりに

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リン酸化オリゴ糖カルシウムの機能性と製品応用
Functionality and Product Application of Phosphoryl Oligosaccharides of Calcium

 健康長寿実現において,口腔の健康維持は欠かせない重要な因子である。これまでは口腔ケアにアプローチする糖質として,酸を産生しない糖アルコールを活かしたシュガーレス製品が主であったが,本稿では澱粉研究に基づき開発された高水溶性カルシウム:リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)を歯質強化に応用した基礎研究から製品応用までを紹介する。

【目次】
1 はじめに
2 研究の背景
3 カルシウムによる初期う蝕へのアプローチ
4 初期う蝕の再結晶化
4.1 歯エナメル質の構造
4.2 初期う蝕の結晶評価法の確立
5 リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)の初期う蝕への応用
5.1 初期う蝕の結晶化
5.2  初期う蝕の再石灰化・再結晶化の最適条件探索
5.3 POs-Caとフッ化物併用可能性の検討
5.4 POs-Caとフッ化物併用最適条件の探索
6 製品応用
7 おわりに

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イソマルトオリゴ糖
Isomaltooligosaccharides

【目次】
1 はじめに
2 製造方法と製品組成
2.1 製法
2.2 製品の糖組成
3 製品特性
3.1 甘味特性
3.2 保湿性
3.3 耐熱性,耐酸性
3.4 メイラード反応
3.5 発酵性
3.6 食品用途への応用例
4 生理的な特徴
4.1 ビフィズス菌の増殖効果
4.2 消化性
4.3 安全性
5 分岐構造に着目した糖化製品
6 おわりに

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α-シクロデキストリンの機能性
Functionalities of α-Cyclodextrin for Health

 α-シクロデキストリン(α-CD)は,6 つのグルコースが環状に連なった構造を持つ環状オリゴ糖の一つであり,難消化性かつ発酵性を有している。α-CD の大きな特徴は,疎水性分子を自身の環状構造に取り込む,いわゆる包接作用を有していることや,グルコースのみの単純な構造をしているために腸内細菌によって資化された際,非常に効率よく短鎖脂肪酸が作られることである。これらの特徴により,α-CD は他のオリゴ糖や食物繊維にはないユニークな機能を発揮する。本章では,α-CD の包接作用を介した小腸における機能とプレバイオティクスとしての大腸における機能について解説する。

【目次】
1 はじめに
2 包接作用を介したα-CDの小腸における機能性
2.1 食後血糖値の上昇抑制効果
2.2 脂質プロファイルの改善効果
2.3 界面活性剤や過酸化脂質の腸管細胞毒性に対する保護効果
3 プレバイオティクスとしての大腸における機能性
3.1 資化性の特徴
3.2 腸内細菌叢の改善と抗肥満効果
3.3 短鎖脂肪酸の増加を介した種々の健康効果
3.4 抗動脈硬化
3.5 運動パフォーマンスの向上効果
3.6 炎症性腸疾患の抑制効果
3.7 抗アレルギー効果
4 おわりに

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β-シクロデキストリン
β-Cyclodextrin

【目次】
1 はじめに
2 製造法
3 物性
4 関連法規等
5 利用例
5.1 難水溶性物質の溶解性改善
5.2 水溶液の安定化
5.3 抽出への利用
5.4 苦味の抑制
5.5 粉末化による香料の徐放
6 まとめ

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BIO ENERGY

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イオンの膜透過を利用した発電法―電気魚による発電と逆電気透析発電―

【目次】
1 はじめに
2 電気魚の発電方法について
2.1 電気魚の発電器官とその発電方法
2 2 電気魚の発電器官を模倣した発電システム
3 逆電気透析発電について
3.1 逆電気透析発電の発電原理
3.2 逆電気透析発電の現状と課題
3.3 塩分濃度差発電のさらなる高出力化について

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