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発酵化粧品の開発と市場

Development and Market of Fermented Cosmetics

★米発酵液、酵母発酵液、乳酸菌発酵液など500を超える発酵化粧品!
★アンチエイジング医学、抗老化化粧品のメカニズムを解説!
★酒、味噌、醤油、漬物、納豆など発酵醸造食品の市場動向と発酵化粧品の関連も解説!

商品コード:
S0869
監修:
尾関健二
発行日:
2023年2月28日
体裁:
B5判・327頁
ISBNコード:
978-4-7813-1729-8
価格(税込):
88,000
ポイント: 800 Pt
関連カテゴリ:
バイオテクノロジー
バイオテクノロジー > バイオマテリアル・バイオミメティクス
食品 > 発酵・醸造食品
新材料・新素材 > バイオマス素材
地球環境 > 低環境負荷製品・製造プロセス

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キーワード:

化粧品市場/ヘアケア製品/皮膚用化粧品/仕上用化粧品/シミ/シワ/麹菌チロシナーゼ/コエンザイムQ10/化粧水/皮脂抑制効果/目の下のクマ改善/機能性ペプチド/GABA/発酵由来アミノ酸/オオヒラタケ/麹菌/大麦発酵エキス/エルゴチオネイン/タラノキ発酵エキス/界面バイオプロセス/酵素分解ローヤルゼリー/日本酒/ビール/ワイン/並行複発酵酒/単発酵酒/麹/酛(もと)/特定名称酒/泡盛/甘酒/発酵調味料/味噌/醤油/酢/野菜加工品/発酵乳/肉・魚由来発酵食品/オオムギ種子発酵エキス/イチジク果実発酵エキス

刊行にあたって

 麹菌,酵母,乳酸菌の3種類の微生物を巧みに利用した発酵醸造食品の重要度が高まっている。発酵食品が注目されると共に発酵化粧品という分野も長い歴史があり注目されてきた,元々日本酒はアルコールを飛ばした化粧水などとして身近に存在して来た。コスメテックインフォのサイト(cosmetic-info)で検索すると,発酵化粧品は実に500を超える商品があり,原料の違いと発酵微生物の掛け合わせた商品開発が盛んである。
 本書はこれら発酵化粧品の技術を多くのメーカーや大学の研究者の方々にご執筆いただき,市場動向を弊社でまとめた。
 日本酒・酒粕・味噌・醤油・米糠など発酵醸造製品に携わる方々,化粧品関連メーカーの方々に本書をお勧め致します。

著者一覧

尾関健二   金沢工業大学
山田秀和   近畿大学
正木 仁   ㈱CIEL
山田浩之   大関㈱
大浦友紀   大関㈱
幸田明生   大関㈱
田中紗智   ㈱高研
鈴木杏梨   ㈱高研
北垣浩志   佐賀大学
下田博司   オリザ油化㈱
西浦英樹   日本コルマー㈱
渡辺敏郎   園田学園女子大学
高尾佳史   菊正宗酒造㈱
梅田周佑   ㈱東洋発酵
竹本拓矢   三省製薬㈱
吉田 藍   九州大学
竹内愛子   九州大学
善藤威史   九州大学
外薗英樹   三和酒類㈱
池田直哲   味の素㈱
伊賀和宏   三省製薬㈱
堤 浩子   月桂冠㈱
東 知世   三省製薬㈱
長阪玲子   東京海洋大学
成田 亮   片倉コープアグリ㈱
谷口正明   片倉コープアグリ㈱
丹羽 誠   片倉コープアグリ㈱
小田 忍   金沢工業大学
藤倉千鶴   ㈱山田養蜂場本社

目次 +   クリックで目次を表示

【総論】
第1章 アンチエイジング医学とは
1 AI,老化,疾患,ICD-11,アンチエイジング,長寿科学
2 Epigenetic Clock
3 このepigenetic clockから見た生物学的年齢への検討
4 老化時計
5 老化と寿命
6 老化は病
7 老化の特徴とAI検索
8 治療

第2章 抗老化化粧品 シミ,シワの出現メカニズム
1 はじめに
2 光老化/老化皮膚の組織変化
3 組織変化を誘導するメカニズム
 3.1 表皮突起の平坦化
 3.2 基底膜の断裂
 3.3 真皮構成線維の減少
4 組織変化がもたらす老化の特徴の出現
 4.1 基底膜構造の変化と色素斑(老人性色素斑)
 4.2 断片化コラーゲンが存在する環境とコラーゲン線維再生
5 個体老化の原因は細胞老化
 5.1 細胞老化の特徴
 5.2 老化細胞への誘導
 5.3 マクロファージの分極の偏りが誘導する線維芽細胞の老化
 5.4 老化線維芽細胞と色素斑
 5.5 老化線維芽細胞と真皮マトリックスの変性
 5.6 抗老化効果の方向性
6 まとめ

【米発酵液編】
第1章 酒蔵発の天然素材『J-プレミアエキス31』について
1 はじめに
2 α-EGについて
 2.1 α-EGが線維芽細胞の生育に与える影響
 2.2 RT-qPCRを用いたα-EGの遺伝子発現に対する効果の検証
 2.3 α-EGがNHDFのコラーゲン産生に与える効果
3 コメ発酵液と酒粕エキスをブレンドしたJP31について
 3.1 JP31の組成とNHDFの遺伝子発現およびコラーゲン・ヒアルロン酸産生に与える影響
 3.2 JP31のヒト塗布試験による肌に与える影響
4 おわりに

第2章 日本酒成分α-EGのヒト皮膚への効果
1 はじめに
2 α-EGのヒト成人線維芽細胞に与える影響
3 α-EGのヒト塗布試験によるコラーゲンスコアに与える影響
 3.1 ハンドクリームの塗布試験
 3.2 乳液の塗布試験
4 シャンプーおよびヘッドパックへの配合試験
5 おわりに

第3章 生酛製法由来アルコールフリーコメ発酵液の開発
1 はじめに
 1.1 老舗酒蔵 渡曾本店
2 AFコメ発酵液SHONAI BIJIN
 2.1 経緯
 2.2 製法
 2.3 有効性
3 まとめ

第4章 麹及びそれに含まれるグリコシルセラミドの皮膚への機能
1 皮膚の構造について
2 スフィンゴ脂質について
3 アトピー性皮膚炎とスフィンゴ脂質について
4 麹のスフィンゴ脂質について
5 麹のスフィンゴ脂質の肌細胞への効果について
6 麹の皮膚常在菌の代謝への作用
7 おわりに

第5章 米糠由来グルコシルセラミドおよびセラミドの美容効果
1 はじめに
2 GlcCerとCerの単離
3 GlcCer(1-5,7,9-13)およびCer[t18:0/24:0](14)の表皮三次元培養系(RHEK)の水分蒸散に及ぼす作用
4 GlcCerおよびCerのB16メラノーマ細胞におけるメラニン産生抑制作用
5 オリザセラミド®が紫外線による皮膚の色素沈着に及ぼす影響
6 おわりに

【酵母発酵液編】
第1章 分裂酵母エキス「AQUALIZERⅡ」の保湿効果とスキンケアへの応用
1 分裂酵母エキス「AQUALIZERⅡ」
2 AQUALIZERⅡのアミノ酸分析結果
3 AQUALIZERⅡの真皮由来線維芽細胞賦活効果
4 AQUALIZERⅡの表皮バリア機能強化効果
 4.1 三次元皮膚モデルLabCyte EPI-MODEL(6日培養品)を用いたセラミド産生促進効果
 4.2 AQUALIZERⅡの角層形成への影響
 4.3 AQUALIZERⅡの経表皮水分喪失量(TEWL)への影響
5 アトピー性皮膚炎の患者への利用の可能性
6 おわりに

第2章 酵母で再発酵させた酒粕の機能性
1 はじめに
2 酒粕について
3 酒粕発酵物
4 酒粕発酵物の腸内環境改善効果
5 酒粕発酵エキス末
6 おわりに

第3章 杉樽廃材から抽出した精油の白癬菌T.rubrumに対する生育阻害活性
1 背景
2 杉樽精油に含まれる成分
3 杉樽精油の白癬菌分生子に対する生育阻害活性
4 杉樽精油の白癬菌菌糸に対する生育阻害活性
5 杉樽精油によるT.rubrumのDNAポリメラーゼ活性阻害
6 おわりに

第4章 熟成酒粕エキスKOHAKUYUKIの魅力
1 経緯
2 製法
3 有効性
 3.1 美容成分
 3.2 抗酸化能
 3.3 細胞評価(肌バリア・保湿)
 3.4 皮膚への効果
 3.5 製剤改善
 3.6 毛髪への効果
4 まとめ

【乳酸菌発酵液】
第1章 ラカンセアコメ発酵液
1 はじめに
2 ラカンセアコメ発酵液について
3 美容効果
 3.1 表皮への作用
 3.2 真皮への作用
 3.3 ラカンセアコメ発酵液配合ローションによるヒト連用塗布試験
4 安全性
5 おわりに

第2章 豆乳乳酸菌発酵液のスキンケア効果
1 はじめに
2 大豆と発酵
3 スキンケア効果のターゲット
4 豆乳発酵液(九州大豆)のスキンケア効果
 4.1 メラニン産生抑制作用
 4.2 コラーゲン産生促進作用
 4.3 美肌菌の増殖促進作用
5 考察
6 おわりに

第3章 乳酸菌とその類縁菌によって生産されるバクテリオシン
1 はじめに
2 乳酸菌とその類縁菌のバクテリオシン
 2.1 バクテリオシンの特徴
 2.2 バクテリオシンの分類
 2.3 バクテリオシンの生合成機構・作用機構
3 バクテリオシンの応用
 3.1 乳酸菌バクテリオシンの応用
 3.2 乳酸菌の類縁菌によって生産されるバクテリオシンの応用の可能性
4 バクテリオシンの強化および生産系の構築
5 おわりに

【その他発酵液編】
第1章 γ-アミノ酪酸(GABA)
1 はじめに
2 GABA摂取が肌に与える影響(オープン試験による探索的評価)
 2.1 方法
 2.2 結果
3 GABA摂取が肌に与える影響(二重盲検並行群間比較試験)
 3.1 方法
 3.2 結果
4 作用機序
5 おわりに

第2章 発酵由来アミノ酸を用いたアミノ酸系パーソナルケア製品用原料
1 はじめに
2 ピロリドンカルボン酸塩
3 ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩(PCA Na)
4 ピロリドンカルボン酸亜鉛塩(PCA Zn)
5 発酵由来アミノ酸を組み合わせたアミノ酸ミックス
6 発酵由来アミノ酸から得られるアミノ酸系界面活性剤
7 グルタミン酸系界面活性剤
8 アラニン系界面活性剤
9 さいごに

第3章 オオヒラタケ培養液の機能性
1 はじめに
2 オオヒラタケ
3 材料および試験方法
 3.1 オオヒラタケ培養液
 3.2 機能性評価
4 結果
 4.1 メラニン生成抑制作用
 4.2 リポソームからのカルセイン漏出を指標としたラメラ構造安定化作用評価
 4.3 ヒト肌荒れ改善評価
5 考察

第4章 麹菌が生産する機能性ペプチド:デフェリフェリクリシン
1 抗酸化活性
2 メラニン抑制効果

第5章 大麦発酵エキス
1 はじめに
2 大麦
3 機能性評価
 3.1 試料の調製
 3.2 試験方法
 3.3 試験結果
4 おわりに

第6章 エルゴチオネイン
1 エルゴチオネインとは
2 エルゴチオネインと発酵について
3 発酵エルゴチオネインによる化粧品開発

第7章 タラノキ醗酵エキス
1 はじめに
2 タラノキとは
3 麴菌による発酵
4 タラノキ醗酵エキスの効果
 4.1 抗老化効果
 4.2 「肌の時を止める」効果
5 肌の時を止めるという考え方
6 おわりに

第8章 界面バイオプロセスによる香料原料とMonascus色素の選択的高生産
1 はじめに
2 界面バイオプロセスの原理と特徴
 2.1 固/液界面バイオプロセス
 2.2 液/液界面バイオプロセス
3 界面ファーメンターを用いたラクトン系香料原料の発酵生産
4 界面ファーメンターを用いたMonascus色素の発酵生産
5 界面バイオリアクターを用いたテルペン系香料原料の合成
 5.1 (RS)-Citronellolの微生物変換
 5.2 β-Caryophylleneの位置・立体選択的エポキシ化
6 まとめ

第9章 ローヤルゼリーの飲用および塗布による肌への効果
1 ローヤルゼリーとは
2 ローヤルゼリー原料について
3 ローヤルゼリーの飲用による肌への有効性
4 ローヤルゼリーの塗布による肌への有効性
5 メカニズムの考察
6 今後の展望

【市場編】
第1章 発酵醸造食品
1 概要
2 発酵醸造食品の種類
 2.1 酒
 2.2 発酵調味料
3 野菜加工品(漬物,豆類)
4 乳製品・デザート
5 肉/魚由来の発酵食品
6 茶/コーヒー

第2章 化粧品市場の動向
1 概要
2 香水・オーデコロン
 2.1 市場概要
 2.2 メーカー/商品動向
3 頭髪用化粧品
 3.1 市場概要
 3.2 メーカー/商品動向
4 皮膚用化粧品
 4.1 市場概要
 4.2 メーカー/商品動向
5 仕上用化粧品
 5.1 市場概要
 5.2 メーカー/商品動向
6 特殊化粧品
 6.1 市場概要
 6.2 メーカー/商品動向

第3章 発酵化粧品の動向
1 概要
2 発酵化粧品の原材料
 2.1 コメ発酵エキス
 2.2 酵母エキス
 2.3 乳酸菌培養液
 2.4 コメヌカ発酵エキス
 2.5 豆乳発酵エキス
 2.6 オオムギ種子発酵エキス
 2.7 イチジク果実発酵エキス
 2.8 麹菌チロシナーゼ
 2.9 コエンザイムQ10
3 メーカー/商品動向
 3.1 皮膚用化粧品
 3.2 その他の発酵化粧品

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