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血流改善成分の開発と応用

Development and Applications of Natural Ingredients that Improve Blood Flow

★動脈硬化や認知症の予防、美容効果、冷え性改善、眼精疲労・肩こり解消、疲労回復、育毛、男性機能向上など、幅広い効果が期待される「血流改善成分」!
★血流障害の原因や疾病・美容との関係、血流測定法、各種血流改善素材・成分について最新知見を紹介!
★機能性食品、化粧品、医薬部外品などさまざまな商品開発に役立つ一冊!

商品コード:
T1086
監修:
大澤俊彦
発行日:
2018年7月30日
体裁:
B5判・231頁
ISBNコード:
978-4-7813-1341-2
価格(税込):
81,400
ポイント: 740 Pt
関連カテゴリ:
食品
食品 > 保健機能食品
食品 > 美容食品

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キーワード:

血流改善/血管拡張/血小板凝集抑制/動脈硬化/血栓症/消化器疾患/肝疾患/脳機能/認知症/アルツハイマー病/機能性食品/トクホ/機能性表示食品/化粧品/美容/美肌/冷え/血流測定/血管内皮機能/酸化ストレス/炎症/食品成分

刊行にあたって

 2015年発表の「厚生労働省 人口動態統計」のデータによると、日本人の死因は、悪性新生物、肺炎、老衰、その他を合わせて76.1%に比較して、心疾患、脳血管疾患は合わせて23.9%となり、4人に1人は血管・血流障害が原因とされている。このような背景で、今、特に求められているのは、血管・血流障害の発症を予防する一次予防、なかでも、健全な食生活である。今までに、健全な食生活を求めた多くの疫学研究が行われ、食事が重要な予防因子の一つであることが示され、科学的な根拠に基づいた機能性食品の開発に大きな注目が集められてきた。

 本書では、血流改善効果のある成分の探索研究や製品化事例について最新知見をまとめることで、広く食品産業に関わる研究者や技術者にとって機能性食品・サプリメント・化粧品等の商品開発の一助となるとともに、アカデミアの多くの研究者にとっても必要な情報源となりうるものと確信する。

2018年7月
大澤俊彦

(本書「はじめに」より抜粋)

著者一覧


大澤俊彦   愛知学院大学
永井 雅   ㈱ヘルスケアシステムズ
内藤通孝   椙山女学園大学
正本和人   電気通信大学
北市伸義   北海道医療大学病院
山田秀和   近畿大学
内藤裕二   京都府立医科大学/同附属病院
上原謙二   ㈱アドメデック
姜勇求    MCヘルスケア㈱
中島 毅   MCヘルスケア㈱
板良敷朝将  サラヤ㈱
石川大仁   ㈱ヘルスケアシステムズ
夏目みどり  ㈱明治
數村公子   浜松ホトニクス㈱
倉重(岩崎)恵子  ㈱明治フードマテリア
山下陽子   神戸大学大学院
芦田 均   神戸大学大学院
小椋康裕   アスタリール㈱
高萩英邦   アスタリール㈱
高柳勝彦   ㈱ダイセル
向井克之   ㈱ダイセル
折越英介   三栄源エフ・エフ・アイ㈱

上田英輝   ㈱東洋新薬
川村弘樹   ㈱東洋新薬
野辺加織   ㈱東洋新薬
宅見央子   江崎グリコ㈱
中村裕道   タマ生化学㈱
堀江俊治   城西国際大学
橋本和樹   城西国際大学
來村昌紀   城西国際大学
田嶋公人   城西国際大学
奥西 勲   金印㈱
西堀すき江  東海学園大学
山口勇将   日本大学
熊谷日登美  日本大学
阿部皓一   三菱ケミカルフーズ㈱
青木由典   三菱ケミカルフーズ㈱
田村 元   三菱ケミカルフーズ㈱
都築 毅   東北大学大学院
森田匡彦   協和発酵バイオ㈱
坂下真耶   ㈱ファーマフーズ
宮﨑秀俊   アサヒグループホールディングス㈱
大木浩司   アサヒグループホールディングス㈱
長岡 功   順天堂大学

目次 +   クリックで目次を表示

【第I編 総論】
第1章 血流障害の原因
1 はじめに
2 血液凝固の原因
3 血管障害と酸化ストレス
4 酸化ストレス・炎症
5 酸化ストレスと血管・血流障害
 5.1 酸化ストレスと血圧
 5.2 酸化ストレスと血栓
 5.3 酸化ストレスと動脈硬化
6 酸化ストレスに特異的なバイオマーカーの開発

第2章 血流障害と心血管疾患
1 血管の構造
2 血管の機能
3 動脈硬化の定義
4 粥状硬化の病理
5 粥状硬化の成因論
6 血行力学と粥状硬化の関わり
7 内皮機能と粥状硬化の関わり
8 静脈の血流障害

第3章 血流障害と脳機能
1 はじめに
2 脳の機能分化と脳血流の分配制御
3 脳血流の揺らぎとデフォルトモードネットワーク
4 脳血流と神経血管カップリング
5 加齢に伴う脳血流の低下と認知症
6 今後の展望:生涯健康な脳を維持するために

第4章 血流障害と眼精疲労
1 はじめに
2 LED電球や液晶画面の使用が増えるとなぜ眼精疲労が惹起されるのか?
3 眼精疲労への介入―アスタキサンチン(サケ/イクラ)
 3.1 縄文時代の画期性
 3.2 ヒトでの臨床効果
 3.3 アスタキサンチン摂取の実際
4 眼調節機能と眼精疲労への介入―アントシアニン(ブルーベリー/ビルベリー)
 4.1 「ブルーベリーは眼に良い」の根拠
 4.2 VDT負荷試験への介入
5 眼調節機能と眼精疲労への介入―緑茶
6 おわりに

第5章 血流障害と肌トラブル
1 はじめに
2 血流障害と体表面の温度
3 皮膚のレベル
 3.1 ダーマトポローシス(皮膚粗鬆症)
 3.2 血管の問題
 3.3 血液成分の問題
 3.4 血管を支配する神経の問題
 3.5 かさつき(乾燥)
 3.6 しみ
 3.7 くすみ
4 容貌のレベル
 4.1 しわ
 4.2 たるみ
 4.3 髪質・脱毛
 4.4 爪の変化
5 体型のレベル(筋膜までとする)
 5.1 皮下脂肪
 5.2 セルライト
6 さいごに

第6章 血流障害と消化器疾患
1 はじめに
2 虚血再灌流性胃粘膜傷害
3 NSAIDsによる消化管粘膜傷害
4 炎症性腸疾患
5 肝疾患
6 おわりに

【第II編 血流評価法】
第1章 レーザドップラー法
1 はじめに
2 測定原理
3 測定例

第2章 MCFAN(Micro channel array flow analyzer)
1 開発背景
2 特徴(システム)
3 MCFAN検査とは
4 MCFAN検査の測定方法
5 MCFAN検査の意義
6 MCFAN検査の医学的意味
7 臨床と応用

第3章 血管内皮機能測定法FMD(Flow-Mediated Dilatation)
1 はじめに
2 血管内皮機能(FMD)を測定する意義
3 血管内皮機能(FMD)測定
4 おわりに

第4章 酸化ストレス・炎症マーカー測定
1 はじめに
2 抗体チップ測定法の開発
3 生活習慣病改善効果に関する臨床試験
 3.1 背景
 3.2 試験デザイン
 3.3 結果
4 おわりに

第5章 光センシングによる抗酸化・抗炎症評価法の開発
1 好中球の自然免疫反応を利用した「抗酸化・抗炎症・自然免疫賦活同時評価細胞試験」と作用機序解析法
2 神経細胞保護活性評価法
3 血管機能保護活性評価法
4 微量血液による生体内抗酸化機能評価法

【第III編 血流改善素材・成分】
第1章 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)
1 カシスとは
2 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)とは
3 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)の特長
4 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)による末梢血流サポート機能
 4.1 安静時の末梢血流サポート機能
 4.2 タイピング負荷時の末梢血流サポート機能(疲労様症状;肩の違和感,こり緩和)
 4.3 冷水負荷時の末梢血流サポート機能(末梢体温維持,冷え緩和)
 4.4 顔面の末梢血流サポート機能(疲労様症状;目のクマ緩和)
 4.5 脳の末梢血流サポート機能
 4.6 末梢血流サポート機能(末梢血管拡張機能)の作用機序
5 水抽出型(膜濃縮)カシスポリフェノール(AC10)の安全性

第2章 黒大豆ポリフェノール
1 はじめに
2 黒大豆ポリフェノール
3 ヒト介入試験デザイン
4 血管機能改善効果
5 酸化ストレス抑制効果
6 血中ならびに尿中ポリフェノール含量の変化
7 まとめ

第3章 アスタキサンチン

第4章 β-クリプトキサンチン
1 動脈硬化リスク低減
2 NO依存性血管拡張作用
3 血管内皮障害保護作用
4 血流改善作用
5 冷え性改善

第5章 ケルセチン
1 はじめに
2 ケルセチンの特性
3 ケルセチンの血流改善作用
4 ケルセチンのその他の機能性
 4.1 抗高血圧作用および抗コレステロール作用
 4.2 脳機能改善作用
5 おわりに

第6章 多様な機能性を有する素材「フラバンジェノールⓇ」
1 はじめに
2 フラバンジェノールⓇの特徴
3 フラバンジェノールⓇの血流改善作用
4 血流改善作用の作用機序
 4.1 血管拡張作用
 4.2 赤血球変形能向上作用
5 フラバンジェノールⓇの多様な機能性
 5.1 メタボ予防(LDLコレステロール値低下)
 5.2 むくみ(浮腫)改善
 5.3 シミ改善
 5.4 育毛促進
6 フラバンジェノールⓇの安全性
7 おわりに

第7章 ヘスペリジンおよびヘスペリジン誘導体
1 ヘスペリジンとは
2 ヘスペリジン誘導体の開発
3 ヘスペリジンの吸収と代謝
4 糖転移ヘスペリジン・分散ヘスペレチンの血中動態
5 身体局部を冷却した冷え性改善試験
6 全身を緩慢に冷却した冷え性改善試験
7 肌状態の改善作用
8 自律神経に及ぼす影響
9 まとめ

第8章 イチョウ葉エキスの血流改善について
1 はじめに
2 GBEの成分組成
3 GBEの作用機序
 3.1 血小板凝集抑制および血管拡張作用
 3.2 赤血球の変形能向上作用
 3.3 抗酸化作用
4 間欠性跛行(末梢血管疾患)の改善
5 脳機能の改善
 5.1 認知症の改善
 5.2 健常者の記憶力増進
6 眼血流の改善
7 おわりに

第9章 カプサイシノイド
1 はじめに
2 カプサイシノイド
3 温度感受性受容体
4 辛味と高温に反応するカプサイシン受容体TRPV1
5 カプサイシンの生理作用
6 胃におけるTRPV1の分布
7 カプサイシン感受性知覚神経から遊離される神経伝達物質
8 カプサイシンの胃粘膜血流増大作用メカニズム
9 ショウガ成分ジンゲロール
10 結び:カプサイシノイドは胃腸でも味わう

第10章 ワサビ(スルフィニル)
1 はじめに
2 わさびの血流改善効果
 2.1 抗血小板凝集抑制作用
 2.2 TRPA1刺激作用
 2.3 抗酸化作用
 2.4 ヒトでの血流改善効果
3 血流改善が寄与する作用
 3.1 育毛効果
 3.2 認知症改善効果
 3.3 美肌効果
4 その他の機能性成分
5 おわりに

第11章 含硫フレーバー(ニンニク,シイタケ)
1 フレーバーの作用
2 ニンニクフレーバーの血小板凝集抑制作用
3 ニンニクフレーバー前駆体の血小板凝集抑制作用
4 シイタケフレーバーの血小板凝集抑制作用
5 まとめ

第12章 ビタミンE
1 ビタミンEとは
2 ビタミンEの血行改善作用
 2.1 血行改善のメカニズム
 2.2 血行改善作用におけるビタミンE同族体の比較
 2.3 ヒトにおけるビタミンEの血流改善作用
3 まとめ

第13章 n-3系脂肪酸(DHA,EPA)
1 n-3系脂肪酸(DHA,EPA)とは
2 DHA・EPAと血管機能の背景
3 DHA・EPAと血管機能に対する効果
4 DHA・EPAと血圧に対する効果
5 脳血管系でのDHA・EPAの機能
6 DHA・EPAによる直接作用とその代謝産物による間接作用
7 DHA・EPAによる血管性認知症予防

第14章 シトルリン
1 シトルリンの代謝
2 シトルリンとNOサイクル
3 シトルリンと血管内皮機能
4 シトルリンと運動生理機能
5 おわりに

第15章 卵白ペプチドの血流改善作用について
1 卵白ペプチドの開発
2 卵白ペプチドの機能性探索
 2.1 運動疲労軽減効果
 2.2 眼精疲労軽減効果
3 卵白ペプチドの血管拡張メカニズム
4 他の食品素材との組み合わせによる相乗効果作用
5 まとめ

第16章 「ラクトトリペプチド」の血流を向上させる作用と健康の維持・増進への活用
1 血流と血流依存性血管拡張の生理学的な意義
2 「ラクトトリペプチド」のFMDを向上させる作用
3 「ラクトトリペプチド」の前腕血流量を向上させる作用
4 「ラクトトリペプチド」の血流を向上させるメカニズム

第17章 グルコサミン
1 はじめに
2 血小板凝集抑制作用
3 血管内皮細胞の活性化抑制
4 グルコサミンの抗動脈硬化作用
5 おわりに

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